「一神教」及び「一神教の神」に付いてお尋ねします。一般的には「ユダヤ教

質問

「一神教」及び「一神教の神」に付いてお尋ねします。一般的には「ユダヤ教」・「キリスト教」・「イスラム教」は所謂「一神教」と言われている様ですが，「一神教」の正確な定義を教えて下さい。更に「一神教」と似た表現に「唯一神」・「単一神」・「拝一神」等が有るようですが，これらと「一神教」との基本的な違いも教えて下さい。次に「一神教の神」に関してお尋ねします。「ユダヤ教」の神（エホヴァ/ヤハベ/アドナイ等）「キリスト教」の神（Ｇｏｄ)及び「イスラム教」の神（アッラー）は同一の神なのでしょうか。併せて回答お願いします。以上宜しくお願いします。但し，宗教に関する質問をしますと，主観的な回答をされる方（と言うよりは寧ろ盲目的乃至「おたくっぽい」回答が多数）がいますが，是非信者以外の者でも理解しやすい客観的な回答をお願いします。

回答No.4

michael-m · ベストアンサー

お礼中の質問について、大まかに説明します。
神はユダヤの民に対して、選ばれた民だといいました。
すなわち、ユダヤ教において純粋に、且つ直接天国に入れるのはユダヤ人のみです。
他民族も改宗すれば天国には入れますが、純粋ではないので必ず何らかの清浄化を受ける必要があるということらしいです。（煉獄のようなものかと聞くと言葉を濁しました。）
すなわち、現世においては救いの対象ではあるが生きている間はやはり身分が低いものとして扱われます。
具体的には指導者にはなれないということです。資材になるには特定の種族である必要もあるそうです。
以上はかなり昔ですがユダヤ教の人から聞いた話です。

ユダヤ教にある神は旧約聖書の神と同じものと言うのが現状の解釈だそうです。
その旧約聖書を採用していることによって、キリスト教とイスラム教は同じ神が中心にあるとされています。
しかし、旧約聖書通りであれば、やはりユダヤ人以外は救われません。
そこでイスラムではモハメッドと言う預言者を中心に、キリスト教ではキリストを中心に置き、民族の枠を越えて解釈されるようになりました。同時に一部独占的にユダヤ人に与えられていた特権も廃止されたり変更されたりしています。
また、ギリシャ正教やロシア正教もユダヤ教から分れ、独自の進化をした同じ神を中心とする宗教といえます。

いずれにせよ旧約の創生期から他民族が居ることを想像できる部分が幾つも出てきます。
つまり、一神教と言ってもユダヤ民族における一神教で、暗に他民族は邪教だから神ではないと言っているに過ぎません。

回答No.3

Wendy02

私は、専門的なことは分かりませんが、少し書かせていただきます。私の書く内容が理解しやすいとは思いませんが、かといって、それがいくら分かりやすくても、その内容が新興宗教の根拠のないものなのか、微妙に内容にずれているものを見つけます。今のところ、こういう所で一言の回答することに、迷いを持っています。

キリスト教の神と、ユダヤ教やイスラム教の神と、その神の発展史の経緯そのものは同じ流れだとしても、キリスト教の持つ神の性格というものは、キリスト教独特のものだと思っています。つまり、エロイムと言われた時代から、ヤハウェ、主と呼ばれていったその経緯こそに、神に対する考え方が変わっていった証拠だと思います。それとともに、キリスト教はイエスによって神のあり方や神の位置がはっきりしたと思っています。だから、ユタや教やイスラム教と同じ絶対的な神であっても、人の側に立つのかそうでないのかによって、解釈の仕方が大きく違うと思います。

一神教というものも唯一神というものも同じであり、それは、外部からみた宗教のスタイルであって、信徒が、あえて、そう標榜しているとは思わないのです。しかし、カトリックであろうが、プロテスタントであろうが、父と子と聖霊の三位格の考え方は変わらないはずですが、それが違うというなら、それは異端だと思います。

拝一神というものは、キリスト教の範囲では、ありえないと思います。例えば、仏教の密教がそれにあたります。もともと、密教はゾロアスター教の流れを汲みますので、一旦、多くある神々の神のひとつを選んだら、一生、その神を信仰するというものです。一神崇拝ともいいます。

なお、仏教は宗教として間違いがありませんが、仏教のあり方というのは、当初は、釈迦のみに対するものだったのが、やがて、インドを中心としてアジア全体の一大ムーブメントになっていったのです。そこに統一性を図ろうとしなかったことが、いろんな種類を生みました。汎神論ならぬ汎仏論に発展していったものの、それぞれの宗派は、内部ではユダヤ教やイスラム教以上の違いがあります。信徒はあえて、釈迦自身を神格化していかなかったように思われます。イギリスがインドを植民地化にした時に得られた古代史料の中の仏典が、上座仏教の経典だったから、宗教ではないと勘違いした人たちがいたということだけで、現在もそう思う人たちがいるなら、よほどむとんちゃくな人たちです。

また、神道が宗教ではないと言ったのは、戦前の国策で、神社に礼拝するのは国民の道徳であるとしました。教えとしては、自然崇拝と言われることもありますが、祖神や天神地祇、天皇などが、信仰の対象となって、多くは極めて地方色が強い信仰です。

その後に古事記に出てくる神は、実際の為政者やエピソード、事物を神としているわけです。空海による真言神道は両部神道になり、仏教色を排除した渡会神道や吉田神道に発展し、教えは体系化されております。やがて江戸の末期の賀茂真淵等から発せられた国家神道に至りますが、それを統一化しようとしたのは、明治以降、天皇を中心とした宗教は、国家政策のために利用されたと見るべきだと思います。出雲・伊勢の神社信仰は、一時期は国家神道となりましたが、国の支配がなくなって宗教法人になりました。

古代の人々は、中国の道教や易経の思想を取り入れ、時間や空間の概念を示し、その中核としての天之御中主神は、そう大きく唯一神とは違わないはずです。多神教と言いながらも、それぞれの神格は違いますので、あえて、西洋の宗教の考え方に従う必要はないと思います。ただ、キリスト教で出てくる父と子と聖霊の三位一体の思想こそは、人との愛のある結びつきのある宗教にしているものだと信じています。

回答No.2

michael-m

あくまでも神と言うもの自体の捉え方なので、決まった定義かないという以前に、宗教が何かと言うことにも明確不変的な定義はありません。
例えばヨーロッパなどを中心に仏教は思想であって宗教ではないと主張している人も居ますし、神道は一般的にも世界的にも宗教の分類に入りますが、教えや教祖がおらず、宗教ではないというのが神社側の見解です。
(宗教であることと、経営上の宗教法人とは全く異質です）

一部プロテスタントに因ればカトリックのマリア崇拝を多神崇拝や偶像崇拝と断じるところもありますし、天使の扱いもこれを神をするのか使いとするのかによって解釈が違ってきます。
そもそも悪魔と言うものの存在すら、崇拝はしなくてもその神性の存在（神に対抗出来る存在）は認めているのですから。

***【以下は判りやすく説明したもので定義などではありません】
唯一神とは簡単に言えば神と呼ぶべきものを一つにしていると理解した方がいいでしょう。
つまりカトリックの天使や悪魔は神と呼ばないということです。

単一神はモナルキアという言葉の訳です。
カトリックなどでは三位一体と称してキリストと主と聖霊を一つとしていますが、単一理論では主のみが神であり、他を神の定義から排除しています。

拝一神は基本的に多神教でも成り立つもので、崇拝の対象として一神を選択していることを指します。
もし、カトリックの天使や悪魔を神に匹敵するものと捉えるならば、主のみを崇拝する事は拝一神教の分類に入るとも考えられます。
***

ユダヤ系のキリスト教やイスラム教で言われる神は全て同じと考えていいと思います。同じものと言うより大正としているものが同一と言う意味で、人から見たその性状などには誤差があります。
何物であっても視点によって印象などは違うので、まして実際に今物理的に存在しない相手を些細な差異を持って別のものと言うことには意味がありません。いずれも同じ旧約の世界を基本としているので同一と言えるのです。

お礼

回答有り難うございました。大体は理解出来ましたが，一部不明な点が有りますので質問させて頂きます。「ユダヤ系のキリスト教やイスラム教の神は同じ」との事ですが，「ユダヤ系のキリスト教」とは具体的にはどの宗派（？）を指すのでしょうか。私の理解では本来「キリスト教」は全て「ユダヤ教」が基礎になっており，「ユダヤ教」から見れば「キリスト教」は云わば「ユダヤ教」から別れた一種の「新興宗教」のようなものと理解していますが，如何でしょうか。例えば，ナザレで生まれたと言われているイエスもユダヤ人ですし，「新約聖書」も殆んどが「ヘブライ聖書」（旧約聖書？）の書き写し乃至剽窃と言われているようですが。イスラム教の事は良く判りませんが，小生が所謂「一神教」の神（特にユダヤ教の神とキリスト教の神）が同一の神を指すのかどうかに関して関心を持ったきっかけは「アモス書」の３章に神がイスラエルの民に向かって「聞け，イスラエルの民よ。この地球上の全ての民族の中で，私が選んだのはお前たちだけである」（Of all the nation on earth, you are the only one I have known and cared for ）と言っていますが，もしこれが事実であれば（勿論イスラエル人が勝手に作った神に云わせた言葉だとは思いますが）キリスト教やイスラム教の神は全く別の神になってしまうと思ったからです。尚一般的に言われている「一神教」（唯一神）とは，この世の中には神は唯一一人しかいない。と解釈すべきか。又はこの世界には神は多数いるが，我々が信仰（崇拝）する神はその中の一人だけである。と理解すべきか。に付いてもコメントが有りましたら，教えて下さい。以上宜しく。

回答No.1

wbhunt

＞「一神教」の正確な定義

ありません。
どの宗教も、好き勝手言ってますから・・・定義なんか出来るわけ無いです。

＞「唯一神」・「単一神」・「拝一神」等が有るようですが，これらと「一神教」との基本的な違い

同じです。その宗教を信仰している者達が、区別化を図るため、そう呼んでいるだけです。

＞「ユダヤ教」の神（エホヴァ/ヤハベ/アドナイ等）「キリスト教」の神（Ｇｏｄ)及び「イスラム教」の神（アッラー）は同一の神

同じと考えていいでしょう。
（姿形、性格、能力などは時代や歴史、都合により様々でしょうが・・・）

一神教と教えている宗教の中でも「悪魔」＝邪神と考えているものもあり・・・
その辺が矛盾だらけですよね。
時の権力者（又は金の亡者）が唱える宗教とは・・・

ちなみに、私は無神論者ではありませんが、無宗教です。

お礼

単刀直入，簡単明瞭な回答有り難うございました。確かに盲目的なキリスト教徒（失礼）から長々と聖書を引用して，訳のわからない回答をもらうよりは大変すっきりしていると思いましたが，キリスト教徒が貴方の回答を読んだら，若干不満を抱くのではないでしょうか。一つだけ気になったのは，別の回答者へのお礼（コメント）にも書きましたが，もしユダヤ教・キリスト教の神が同一で有れば，「アモス書」３章に書かれている事と若干矛盾するような気がしますが。如何でしょうか。