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子供への手紙
芥川龍之介などの有名作家が自分の子供に宛てて書いた手紙 という形式の作品、もしくは手紙そのものってないですか? 有島武郎の「小さきものへ」は、そうだと思うのですが。 どんな物でも良いんで、ちかいものがあったらお教えください。
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fulikuliさん、こんにちは。 作家の手紙とは少し違うかもしれませんが、吉野弘と言う詩人が娘への思いを詩にした『奈々子に』と言う作品があります。 言葉は少ないですが、父親の飾らない凝縮された思いが真っ直ぐ心に響くような詩だと思います。 参考までにいかがでしょうか。 『奈々子に』 赤い林檎の頬をして 眠っている 奈々子。 お前のお母さんの頬の赤さは そっくり 奈々子の頬にいってしまった ひところのお母さんの つややかな頬は少し青ざめた お父さんにも ちょっと 酸っぱい思いがふえた。 唐突だが 奈々子 お父さんは お前に 多くを期待しないだろう。 ひとが ほかからの期待に応えようとして どんなに 自分を駄目にしてしまうか お父さんは はっきり 知ってしまったから。 お父さんが お前にあげたいものは 健康と 自分を愛する心だ。 ひとが ひとでなくなるのは 自分を愛することをやめるときだ。 自分を愛することをやめるとき ひとは 他人を愛することをやめ 世界を見失ってしまう。 自分があるとき 他人があり 世界がある。 お父さんにも お母さんにも 酸っぱい苦労がふえた。 苦労は 今は お前にあげない。 お前にあげたいものは 香りのよい健康と かちとるにむずかしく はぐくむにむずかしい 自分を愛する心だ。 1957年出版 「消息」より
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- katori
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曽野綾子・三浦太郎「親子、別あり」(PHP文庫) これは子供への手紙というより、 親子間の往復書簡集なんですが、なかなかおもしろいです。 新潮文庫の「太郎物語」(高校編と大学編とあり)を先に読むと、 もっと興味深いかもしれません。 あと、手紙ではないのですが、 佐藤愛子さんの、「娘と私」シリーズ。 (集英社文庫からいっぱい出ています) 佐藤さんの響子さんへの思いが、いっぱい詰まっていると思います。
お礼
早速の返事ありがとうございます。 曽野綾子、三浦太朗さんですね。読んでみようと思います。
お礼
最高です。 親が子へ送る愛情の形って沢山あるんですよね。 感動しました。 pocket-yoさんありがとうです。