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「ベニスに死す」の娼館での場面
ヴィスコンティの「ベニスに死す」のことで教えてください。 アッシェンバッハが娼館でピアノを弾いている娼婦(エスメラルダと呼ばれていた)に近づいていって、次にそのエスメラルダがふてくされた様子でベッドの上に居てアッシェンバッハが離れていく、という場面があります。 この2場面は、アッシェンバッハが娼婦を買っても何も出来ないまま去っていく、という状況だと以前本で読みました。 これは具体的に何を意味しているのでしょうか?アッシェンバッハが高潔だったこと?勇気がなかったこと?やっぱり男色だったとか?こういうことを表したいのでしょうか? この場面はトーマス・マンの原作にはなく、音楽家としてのほかの場面と同じくヴィスコンティの創作だそうですが、それらはマーラーの人生をなぞられているそうですね。 マーラーの人生に、こういうエピソードがあるのでしょうか?
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noname#38692
回答No.1
確かにひっかかるシーンですよね。単純に解釈するとアッシェンバッハの男色を意味するためのシーンということになるでしょうけど、私はそれだけだとは思わなかったな。エスメラルダってまだ若い少女みたいな感じでしたよね?態度も少女っぽくて。単に男色、女嫌いを意味するなら、もっと熟女娼婦みたいな女優でよかったと思うのですよ。あえて幼い女優を使うことで、アッシェンバッハの、幼くて純粋で美しいものへの畏怖とかを表してた思います。高潔さもありますね。マーラーのことは私は知らないです。
お礼
ご回答有難うございました。 エスメラルダが若いのにはそういう意味があるという考えもあるのですね。 エスメラルダは綺麗なのにアッシェンバッハへの態度がものすごく乱暴で、ほかの熟女娼婦のだらしない態度と合わせて、タジオの上品さと比べているのかと思いました。