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AI(牛)後のシース管に血が付着しているのは子宮を傷つけているのですか?
いつもお世話になっています。 人工授精(牛)後のことなのですが、 シース管の先に血が付着してくることが時々あるのですが、 これは、頚管または子宮内を傷つけてしまったからでしょうか? それとも、出血が始まっているだけでしょうか? シース管カバーにも付着することがあります。 シース管カバーは膣内にとどまっているので、 子宮内や頚管の血が付くようには思えないのですが。
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Jagar39です。 シース管先端の血液の付着は、やはり頸管か子宮内膜を傷つけている可能性が高いと思います。 出血が始まる、というのはいわゆる「血発情」のことだと思うのですが(言い方は土地によって異なるかも)、血発情は排卵後1~2日経って起きるのが普通なので、AI時に出血しているとすると、そもそも授精のタイミングがまったく合っておらず、受胎の可能性はほとんどないでしょう。 なのでご質問の血液が発情出血だとすると、AIの操作以前の問題になりますので、とりあえずここでは「操作による出血」ということで話を進めます。 頸管を通すとき、発情期は普通はあまり苦労しないのですがそれでもたまに捻くれた頸管を持つ牛がいたりして手間取ったりすると、出血させることがあります。 子宮内膜は、特に発情期は子宮が収縮しているので、無理に子宮角の先端に入れようとすると出血させる可能性が高いです。 頸管の出血は受胎にはあまり影響しないのですが、子宮内膜の出血は受胎に悪影響がありそうです。まあそれでも発情期だと致命的なものでもないとは思うのですが。ETの場合の子宮内膜の出血はほとんど致命的ですが。 シース管カバーの血液の付着ですが、ビニールのカバーだと滑りが悪いので、膣内を進めていくうちに膣壁から出血させてしまうことがあります。でもこれも受胎にはほとんど影響はないでしょう。 私はAIにはシース管カバーは使いません。 私はAIでは頸管深部か子宮体で注入していますので、授精器は子宮内にはほとんど入りません。子宮体の場合でも先端の1~2cmが子宮内に入るだけです。 ですので、カバーなしでも膣内の雑菌を子宮内に持ち込んでしまうリスクはほとんどないと考えています。そもそも発情期の子宮は雑菌には非常に強いので、多少入ってしまっても問題はあまりないですし。 カバーを付けると頸管入り口でカバーを除去する操作が面倒で・・・ ETのときにもカバーはほとんど付けないですね。 もちろんETでは子宮角まで移植器を入れるので(それでもあまり深く入れませんが)、カバーなしでは子宮内に雑菌を持ち込んでしまうリスクは増えます。また発情期と違い、黄体期の子宮には雑菌の侵入は致命的ですし。 なので私はETの時は、膣鏡を使って頸管入り口にダイレクトに移植を挿入しています。頸管に移植器を入れてから膣鏡を外し、それから左手を直腸に入れて頸管を保持して移植を進めるという手順です。この方法だとシース管カバーを必要としないので。 発情期の場合、多少なら出血させてもそれほど受胎率には影響しないと思うのですが、それでもさせないに越したことはありませんから、先の質問と併せて考えると、無理に子宮角や子宮体に入れようとするよりは、頸管深部で注入してしまった方が確実に受胎率が上がるような気はしますね。シース管カバーももちろん使わずに。 まあ、ひとつの意見ということで。 何度も書きましたが、繁殖が上達する秘訣は「人のいうことをあまり信用しない」ことですから、あまり真に受けずにいろいろ試してみて、自分にあった方法でされるのが良いかと思います。
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いつも、アドバイスありがとうございます。 >シース管先端の血液の付着は、やはり頸管か子宮内膜を傷つけている可能性が高いと思います。 あぁ、やはりそうなのですね。 子宮角へ入れようとすると(しかもぜんぜん奥に入れれてない)血が付着することが多いので、うまく操作できていないってことですね。 >出血が始まる、というのはいわゆる「血発情」のことだと思うのですが 排卵後、1,2日後の出血のことです。 「血発情」とも言うんですね。 >シース管カバーの血液の付着ですが、ビニールのカバーだと滑りが悪いので カバーを使用するときはゼリー(潤滑剤)を使用しているのですべりが悪いことは無いですね でも、膣挿入中にときどき牛が「ビクッ」とすることがあるので、 膣壁を傷つけているかもしれません。 >子宮は雑菌には非常に強いので これって精子の生存率には影響ないのでしょうか? あと、ETの話も大変参考になりました。 今年の夏に受精卵移植師の試験があるので、 取りに行きたいと思っています。 まぁ、AIも未熟なのに何言っているんだといわれそうですが。