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建物の取り壊し時にはアスベストは飛散しないのでしょうか?
初歩的な質問をさせて頂きます。 質問内容は質問タイトルの通りで、至って単純なものです。 以下に少しだけ補足をさせて頂きますのでお読み下さい。 アスベストが大量に輸入・消費されていた時代が日本の過去にありますが(現在でもまだなお、大量とは言わないまでもアスベストは使用されているようですが)、これらのアスベストを大量に使用していた頃に建てられた建物を取り壊す際には、アスベストは飛散しないのでしょうか。 よく青いシートのようなものでスッポリ覆いながら解体しているようですが、あれはどの程度有効なのでしょうか。 シートで覆っていても、隙間からは飛ぶと思います。 100歩譲って、ほとんど飛ばないにしても、解体後にシートを取り払ったら、それまで飛ばなかった粉塵はいっせいに飛び出しますよね? ちなみに、私が5、6年前に見たある解体では、上からドンドンぶち壊していくような方法でしたので、アスベストを使っていると思われる建材だけキレイに抜き取っているようには思えませんでした。 「非アスベスト住宅であるために、そのような方法で解体できた」と考えられなくもないですが、建物が古めの病院だっただけに、アスベストを全く使用していなかったとは考えにくいです。 また、解体後のその場所がしばらくの間、砕石や配管等の小さな廃材で荒れ果てていたことに対しても、不安を覚えます。 こういった解体は日本の至る所で行われているはずですが、気にしていない方があまりにも多過ぎるのでは?と思っているのは私だけでしょうか。 日本のアスベスト対策というのは、本当に進んでいると思われますか? 経験者、専門家、一般の方、どなたでも構いませんので、思う事、考えていることをお聞かせ下さい。必ずお返事致します!
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ビルの解体工事というのは、外周部に足場、養生パネルを設置し後、始めに内装材を撤去します。このときにアスベストがあれば、法律にもとずく届け出、を行い、法規制のもとで専門工事業者によって、撤去工事が行われます。 事前調査や作業前、作業中、作業後の手順、報告、飛散量の測定、飛散防止養生、浄化装置などすべて法規制の条件を満たさないと、撤去工事は行えません。アスベストだけではなく、産廃やリサイクルなど、年々厳しくなる法規制の中で解体工事は行われています。解体工事のコストは上がる一方です。 重機による上からの躯体の解体は、内部の撤去が終わってからの作業で、このときにはアスベストはもうないのです。ぶち壊すというよりは、コンクリートの柱や梁やスラブを重機で押しつぶしながら、ガラと鉄筋を分別して解体搬出します。 いずれにしてもアスベスト解体に関しては下記サイトにあるような、厳しい規制の中で行われています。社会的な関心が高まっている中、違法行為はまずあり得ないと思います。 http://www.pref.nagano.jp/jyuutaku/kentiku/sidou/asbk/kaitai_m.htm
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- BABA4912
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もちろん対策をしなければ飛散します。 見かけはまったく対策していないように見えるかもしれませんが 建築業界の皆さんは専門家としてアスベストが飛散しないような対策を徹底していると「祈り」たいです。 下記も参考になります。 http://www.nikkeibp.co.jp/sj/special/20/
補足
>と「祈り」たいです。 ここを読んで、正直ホッとしました。 というのは、BABA4912さんの「不安な気持ち」が読み取れたからです。 「いやぁ、対策してるらしいから、ダイジョブっしょー。」 なんて回答されようものなら、日本の未来が心配でなりませんが、そうではなかったので、少し安心しました。 オススメ頂いたページをざっとですが全部読んでみました。 とても興味深い内容でしたね。 私が気になった文脈を以下に記しておきます。 現在,代替繊維にもナノ粒子・ナノマテリアルにも,法規制の網は掛かっていない。そのため,代替繊維やナノ粒子・ナノマテリアルは「安全である」と誤解されやすい。しかし,規制がないことと安全であることは,必ずしも同義ではない。セラミック繊維や炭化ケイ素ウイスカのように強い有害性を疑われている材料が存在することこそ,その何よりの証拠だ。 アスベストと同様の有害性を持つ材料による新たな暴露被害である。この種の材料の代表格は,グラスウールやロックウール,セラミック繊維といったアスベスト代替繊維。その中には,形状や体内における溶解性などからアスベストと同様に発がん性が疑われているものがある。 どうしても利用せざるを得ない場合には,適切に管理し暴露に十分注意することが肝要となる。 ●最後の文脈のようなくだりは、しばしば目にしますが、こういう注意喚起の言葉の有効性についても議論してみたいですね。 「使うときは注意しましょう。注意すれば使えます。」 と言って、アスベスト使用可能期間を設けていた日本ですが、そこに問題があったのではなかったでしょうか? アスベストのような有害な粉塵は「肉眼で見えない」、「健康被害が現れるのに平均して約40年かかる」という落とし穴があるので、とても「注意」しづらいと思います。 「見えない敵と戦っているので、注意しづらい」という意味です。 また、「健康被害が顕在化するのに時間がかかるので、注意への意識が高まらないし、薄れる。」ということも容易に想像できます。 第二・第三のアスベストと言われている物質に対して、「注意しながら使いましょう」という扱いを現在しているようですが、果たしてこれで良いのでしょうか。 アスベストと同じ結末を辿りそうで心配でなりません。
お礼
その節はお世話になりました。 また機会がございましたら、ご助言よろしくお願い致します。
補足
こちらでもお世話になります、mit73fuさん! 建造物の解体の方法がとても分かりやすくコンパクトにまとまっていて、大変感心致しました。 建造物の解体のイメージとして、アスベストを含む内壁をそのままドッカンドッカン粉砕するような作業を想像していました。笑 アスベストを含む建材がキレイに外せる場合は問題ないのでしょうが、アスベストが含まれているかよく分からない建材等に対してもしっかり処理されているのかちょっぴり心配です。 (これを言い出したらキリがないので言いませんが。) >社会的な関心が高まっている中、違法行為はまずあり得ないと思います。 なるほど。 mit73fuさんはとてもお詳しそうなので、ちょっと突っ込んだことを聞きたいのですが、グラスウールなどのアスベスト代替物についても同様に処理をされているのでしょうか? 現在、これらの代替物の危険性についても注目されているようですが、いかがでしょう。 規制されてないが危険な物質というのが1番怖いですね。 もし、第2・第3のアスベストが処理規制対象外であるとしたら、それらは解体のガラの中に含まれる可能性があるということになりますよね。 アスベスト問題で得た教訓は果たして活かされているのでしょうか…。 また宜しければ、回答をお願い致します!