#3です。
>デジタルサンプリングの分解能が高くなった
→高周波成分の感度がよくなった。
→最大加速度が大きくなった。
ということでしょうか?
方眼紙に波形を適当に書いて等間隔に読み取ってみればわかると思いますが、刻みが粗いほどちょうど読み取る部分にピークがクル確率が悪くなります。
また補足にあるように、高周波成分を取り込みやすいので、その影響により大きな加速度が記録できます。
一様建築が専門なので#2さんへの補足についても回答しておきます。
建築基準法では補足にあるように数百ガル程度の加速度しか想定しておりません。つまり2000galクラスは地震外力としては考慮しておりません。
加速度による耐震設計は加速度に質量をかけると力になること、また加速度計の開発が進んだことにより、加速度を指標とすることが最初に確立されましたので、現在まで使用されています。
しかし最近の研究では、地震による建物の影響は加速度ではなく、振動エネルギーで評価するほうが妥当であると考えられています。
そのため、最近の地震観測では、エネルギーと対応のよい速度を計測することも行われています(速度の2乗がエネルギーに比例すると考えられています)。
加速度と速度の間では微積の関係があります。
加速度を積分すれば速度になります。この作業は加速度の波形の面積を求める作業ともいえます。高周波の影響はピークは高くても幅が小さいため積分してしまうと、低周波に埋もれてしまいます。
また地震応答については、建物の固有振動数との影響が関係し、建物の固有振動数よりかなり高い周波数成分については、応答倍率が小さくなることからあまり影響しません。
そのため、加速度における高周波成分はあまり建物に影響しないと考えられています。
お礼
従来の加速度×質量=力という観点の指標,最大加速度指標から,実状にあった振動エネルギーで評価しつつある。ということですね。 よくわかりました。どうもありがとうございます。