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「新潟県中越地震、最大加速度1500ガルを記録」という話を本日よく聞きますが、ガルって?
「新潟県中越地震、最大加速度1500ガルを記録」という話を本日よく聞きますが、ガルって? 1.ガルは上下の数値? ガルは加速度と聞きましたが、上下運動の加速度の数値ですか? 左右運動の加速度の数値ですか? また、今回の「新潟県中越地震」のガルとは上下運動の事でしょうか? 2.ガルの計算(地表・震源地) ガルとは震源地の加速度の数値なのですか? または地表での加速度の数値なのですか? 3.ガルと震度 もし、ガルが地表での数値でしたら、ガルが大きくなれば震度も同様に大きくなるのですか? 4.ガルと震度が同様なのであれば・・・。 阪神大震災は818ガルで震度7、新潟県中越地震は1500ガルで震度6強とはどういう状況なのでしょうか? 詳しい方ご回答よろしくお願いいたします。
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1.ガルとは地震工学で使われる加速度の単位です。 一般的に使われる単位で言うとcm/sec^2(cm毎秒毎秒)です。 加速度の単位ですので、センサーの向きによって採れる方向が変わりますが、最近のものは水平2方向、上下1方向の3方向が同時に計測できます。 なお、水平方向については南北・東西方向にあわせているわけではなく、建物内では建物の長辺・短辺方向にあわせていますので、正しい向きはどちらかは定まっていません。 地盤上に設置するのは南北・東西にあわせる場合が多いが、地中の場合設置が難しいことからずれていることがほとんどです。 なお、新聞などで発表されるのは、主に3方向のうち最も大きかった方向のものです。 2.1で答えたようにいろいろなところで計測しています。 地震の大きさを表すためには、地表の計測結果をいうことが多いですが、観測点によっては建物の基礎・1階などの計測結果のこともあります。 ちなみに震源地にセンサーが設置されていることは滅多にありません。これはセンサーの配置密度が低いことと海中に震源があることが多いせいです。 また配置密度を上げていくと、どうしても民家・民地などに加速度計をおかなくてはならず、土地や建物の使用権利上問題になりますので、実行はかなり困難と思われます。 3.ガルは加速度の大きさです。震度はこのほか周波数による影響を考慮していますので、ガルの大きさと震度の大きさは必ずしも対応しません。 4.加速度の大きさは地震の大きさを示し指標としてある程度使用できますが、震度と直結はしていません(3の回答参照)。また被害とも直結しません。 被害は加速度の大きさよりも地震入力のエネルギーに対応しますので、エネルギーと相関性の高い速度の方が加速度より適切な指標といわれています。 但し、速度計は開発が難しく、費用も高いことにより、研究レベルの計測でしか採用されていないのが現状です。 なお、阪神・淡路大震災以前には加速度計による地震観測もほとんど行われておらず、国の研究期間・大学・ゼネコンなどが独自に計測を行っていたためデータがほとんど公開されませんでした。また、観測点の多くは、首都圏に偏っていました。 現在は、阪神・淡路大震災の教訓を生かして、日本全土をメッシュに分割して、各メッシュに1点ずつ地震計を配置し、地震を観測しています。 地震加速度は地盤による影響を受けますので、細かく計測が行えることにより、より振動の大きかった地点の加速度が計測される確率が高くなり、最近のデータでは過去の地震よりも大きな加速度が記録される機会が多くなっています(地震としては小さくても大きな値が計測される機会も増えた)。 参考までに震度の方も以前は気象庁の担当者の間隔で決めていたものを、機械で計測できるシステムが開発されています(以前のものと区別するために計測震度といいます)。 このため本来震度は階級を表すものなので、整数しか使用しませんが、機械で計ると、小数点以下の数字が表示されることから、実数で発表されることもあります。
- osamuy
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1. きょうびの震度計なら、三つの加速度計を備え、XYZ軸の3次元分を測定し、実際の加速を算出するようになってると思います。その大きさとして1500ガルだという意味では。 2. 測定器のあるところの数値かと。 3. 最大値じゃなく時間的成分も計算に加えているので、一瞬じゃなく、長く揺れると大きくなります。