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なぜ日本の労働者は権利を放棄して会社に奉仕するのか?
まず、仕事をする理由は大きなものとして「生活(生きる)の為」「娯楽(遊ぶ)の為」があると思います。 しかし、日本の?社会ではその根本的な部分を犠牲にして仕事を優先させる事が一般的になっているのではないかと思います。 たとえばサービス残業です。 生活、娯楽の為に仕事をしているのならばサービスで残業する必要はありません。 たとえば有給休暇を取得しない(できない)状況です。 生活、娯楽の為の仕事ならば使用せずに捨てると言うのは明らかにおかしな状況ですよね? 何か別の理由でも無い限りどちらも理解出来ないです。 そして、労働者の権利を行使する事が一般的にならない理由というのはどんな事が考えられるのでしょうか?(仕事が好きで好きでしょうがない人が他国よりも圧倒的に多いと言うのも考えにくいと思います) よろしくお願いします。 今回参考にしたURL http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-08-10/20060810faq12_01_0.html
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こんな話を聞いたことがあります。 「日本は、経営層と労働者層が未分化状態で、入社した社員は誰でも経営層になりうるし、労働者層のままで退職を迎えることもある」 なんか、全部には適合しそうにない、納得いかない内容ですが、それでも、自分がある程度の幹部社員にはなれるという可能性があるからこそ、会社のこともわが身のことと思える。滅私奉公で忠誠を尽くす、一つの要因として考えてもいいと思います。 そもそも、最初から「あなたは、現場労働者の最高位の係長にまではなれますが、管理職の課長にはなれませんよ」と言われるのと、「努力次第では部長以上の幹部も夢ではない」と言われるのと、どっちがモチベーションが上がりますか? 日本の正規雇用、特に第三次産業では、総合職、一般職の区別はあっても、一応は後者を前提にしているので、自分たちを「幹部候補」と考えて「労働者」とみなさない人が多いです。だから、経営側に付く「労働者」が多いのです。 とはいっても、最近の「偽装請負」など、製造業やIT企業の労働問題から、非正規雇用の方の処遇とともに、正規雇用で採用されているはずの人間ですら、実質上は「偽装請負」で他者に派遣され、非正規雇用の方に近い境遇におかれている場合があります。そういう会社では、所属している会社への帰属意識が非常に薄くなって、離職率も非常に高いです。当然、有給は取って当たり前、残業はやりたいだけしかやらない、宴会などの法的強制力のない会社行事は平気で欠席する、といった職場の変化も起こっています。 しかし、日本もようやく欧米的な考えが定着するのかと思えるかといえば、そうでもなく、企業の従業員なのか、自営業者なのか、よくわからない中途半端な労働者が増えて、法の保護を得られないままの、いわゆる「ワーキングプア」が問題化しています。企業側も、必要な人員を会社に忠誠を尽くしやすい正規雇用の社員でまかなわず、非正規雇用や請負に丸投げしてきた結果、企業組織そのものの空洞化が起こり、いつ、何が起こるかわからないほど、企業経営や労働問題がが危なくなっていると思います。 要するに、「生活できるだけの余裕があるにもかかわらず、なおも働きすぎ、余暇が無い」という過去からの日本のサラリーマンのプロトタイプだけではなくなっているということです。忠誠心の薄さから、かえって平気で休んだり、わがまま言ったりできる環境も増えています。もっとも、「ワーキングプア」のために休む余裕も無いという人も増えて、非常に深刻な社会問題となっていますが…
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- debukuro
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欧米でも職を求めて雇用の窓口に列を作る人の群れが報道されます。 需給が平行しない限り労働市場は買い手市場でしょうね。 日本に比べると技術系はほぼ対等のようです。 ただし現在職にある者に限られるようです。 商店では「買わない物に手を触れるな」ですから等価交換の原則は働いているように感じました。
お礼
なんとなく分かりました。 ありがとうございました。
誤解あるようですが日本だけではないと思います。アメリカもヨーロッパに比べたら圧倒的に会社優先社会ですし。香港なんかはもっと激烈なはずです。 残業の多い職場には2種類あると思います。 一つは会社にやたら長時間労働を賞賛する風潮がある場合。効率はともかく、定時で帰るのは感心しない、有給なんてとるのはダメ人間。という形骸化した価値観のみが残っている場合。日本にはこれが多いと思います。「なぜ?」と思ったら会社の体質を疑うべきでしょう。 もう一つはアメリカ型というか、モチベーションが高い社員が多い場合。彼らの関心は時間とか給与とかより「勝つこと」「成功」することにあるのですから、勤務時間をいとわない訳です。「なぜ?」と感じたら自分は場違いな所にいるのだと自覚しましょう。 労働者の権利を遠慮なく行使でき得るのは、 (1)仕事が十分に処理できている事 (2)自分が責任を取る立場に無いこと、が前提です。 残業代が出なくても多くの人が残って仕事をするのは、時間内に処理出来ない事情と、「責任感」のせいだと私は思っています。
お礼
ありがとうございます。 アメリカ型?の方は「仕事が好きで好きでしょうがない」パターンですよね。これは仕事が趣味と言うか、自分のためにやっているのでまた別の話だと思います。 >定時で帰るのは感心しない、有給なんてとるのはダメ人間。 これは多いのではないかと思います。結果的に評価が下がるために権利を行使できない。 しかし、このような考え方の人が1割位しかいなければ評価が下がる事も有りませんよね? 何故このような流れになったのかが不思議でした。 >残業代が出なくても多くの人が残って仕事をするのは、時間内に処理出来ない事情と、「責任感」のせいだと私は思っています。 確かにこれがそろうとなかなか権利を行使できないですね。 お礼を書いててふと思い出したのですが、一昨日社長のぼやきを聞きました。 「税金が高すぎる」と言ってました。 外国の方が税金が安いということは良く聞きますが、この辺りは労働者の権利の行使とは影響ないのでしょうか?
経営者でも労働者でもなく、消費者がそうさせているのだと思います。 経営者が消費者をそうさせていると言ったほうが言いかもしれません。 慣れたら、ある程度楽な作業で裕福な暮らしができるようになれればとは、言いませんが、家庭を持って生活し、仕事も少しずつ改善できるような仕事のスタイルであるべきだと意識が消費者にあれば良いと思うのですが、 日本の消費者はそんなこと考えません。パート、アルバイトでOK,中身はよく知らないが、安ければ良い。そして、後で築いて、あそこは駄目だったとか言う。 中には、閉店まじかでも堂々をサービスや買い物を楽しむ始末。便利だけど、その分、働く人はどんどん環境や待遇が悪くなる…。 それが日本だと思います。 後は、他の人方が回答している通りです。 以上、参考になれば幸いです。
お礼
ありがとうございます。 利益が減るために労働者の待遇が悪くなるというのも分かるのですが、それが消費者のせいと言うのも少し違うと思います。 コンビニなんて定価でしか売らないのにちゃんと経営は成り立っていると思います。 要は経営者側の考え方が安直だという事ではないでしょうか? 同じものを買うときに、安いものを求めるのは自然な現象だと思いますので、欧米でも同様の動きはあると思います。
- debukuro
- ベストアンサー率19% (3634/18947)
二番です 雇う側が「雇ってやる」という封建的な考えが抜けないのでしょうね。 それと 労働者に「雇い主と対等である」という意識が薄い 給料という言葉がそれを物語っているように思います 給:たまわる
お礼
ありがとうございます。 雇う側の意識は変えた方が良いと思いますが、労働者の側はどうしても対等な関係だと思うのは難しいような気がします。 また同じ疑問が頭に浮かんでしまいました。 欧米で働く多くの人が「雇い主と対等である」と考えているのでしょうか。
- salmiyanousagi
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夫は、有給休暇を取得することも滅多になく、残業代を請求することもしません。全社員が、本当に働いた分、残業代を会社に請求したら、きっと、会社は、払えないと思います。(普通の月で、100時間近くなので) 娯楽どころか、何のための人生!?と思えるほど、仕事一色の毎日ですが、本人は、自分の力を十二分に発揮し、それが大きな成果に繋がり、社会の役に立ったり、評価されたり、というのが、喜びになっているようです。なので、サービス残業が何時間になろうとも、意に介しないのです。 現在、海外在住で、欧米人、アジア人、アラブ人など、色々な国の人たちを見てきて思うことは、日本人は、他国に比べて、勤勉で、仕事が好きな人(仕事に誇りを持っている人)が、多いということです。器用さとか、勤勉さとか、これはもう、民族に染み付いている「特徴」だと感じます。 そんな特徴のお陰で、資源を持たない日本が戦後ここまでの経済を築き上げたのです。日本の発展は、奇跡だと何人もの外国人に言われたことがあります。 当の日本人にとっては、「働けど働けど・・・」という感じで、報われない感じもありますが、そういう日本人の姿勢が、これから発展を遂げようとしている国の人々には、見習いたい素晴らしいものだと映っているようです。(彼らも、サービス残業だろうが何だろうが、我武者羅に働いています。) 欧米は、「搾取」のシステムが出来上がっていますし、資源を持つ国は、それだけで、働かざるして贅沢に暮らしています。 決して、外国の方が、仕事の仕方が合理的で、日本より優れていて、ガツガツ働いていないのに、豊か、というワケではないのです。 世の中は、決して、公平ではないのです。 今住んでいる国には、欧米人やアラブ人に、タダ同然で、「奴隷」のように使われて一生を終える、アジアの貧しい国の人たちが大勢います(生活のためにのみ働いている)。彼らにとっては、サービス残業もへったくれもありません。 働くことを生活のため、娯楽のため、だけじゃなく、何らかの意義を見出して、頑張ってしまう。そういう血が日本人には流れているのではないでしょうか?
推測ですが、終身雇用・年功序列という就業の形態からそういう風土が出来上がってきてしまったのではないでしょうか。 現在では、そういう価値観もやや崩れてきている面もありますが、一旦入った会社という存在が自分の生活の中で絶対的な存在になってしまうからだと思います。 一つの会社に入り、序列に従い出世する事を大きな目的として会社にすがろうとすればする程に「労働者の権利の追求」などというものは二の次で、会社の利益に貢献することが求められます。 会社という利益追求集団から見れば一個人のプライベートの充実など、極端な話有っても無くてもどっちでも良いことです。 その会社に半永久的に在籍するつもりであれば、労働者の権利などを主張していたら取り残されて弱い立場に追いやられるだけでメリットが薄いです。 つまり終身雇用制度にすがろうとする概念は、企業と労働者がそもそもフィフティフィフティの関係になりにくいという事ではないでしょうか。 終身雇用が崩れ転職が当たり前のような状態がもう少し進化していけば、企業も人を選びますが「人も企業を選ぶ」という事がもう少し成熟し、残業代や有給休暇という法律で定められたごく普通の事柄を要求しやすくなる気がします。 有能な人間がたまたま最初に入った理不尽な会社環境に我慢する価値観はなくなってくるでしょうし、会社側だって有能な人材を失いたくないでしょうから。
お礼
ありがとうございます。 >つまり終身雇用制度にすがろうとする概念は、企業と労働者がそもそもフィフティフィフティの関係になりにくいという事ではないでしょうか。 たしかに海外と日本の一番の違いは終身雇用の部分ですね。 そしてそれが労働者の立場を軽くする要因になりえると言う事が分かってきました。 これがANo2さんの回答にもつながる事なんだろうと言うことも分かりました。
- tappara
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日本は戦後の混乱の中から復旧って形で現在の日本を形成してきました。国を挙げてみんな頑張って働いて復興させようってやっていたわけです。そんな中で高度経済成長なんて時代があって一生懸命働けば幸せになれると教えられてきた時代があります。 洗脳ってわけではありませんが、一生懸命働くことが幸せになることだと教育を受けてきた人たちがそれを当たり前のこととした社会が形成されています。最近でこそ終身雇用が崩れてきて個人の幸せは働くことだけではないと言う認識が広がってきていますが、長年の社会的習慣なりがそんなに簡単に変るわけもなく今に至っているのでしょう。 今後何十年か後には諸外国並みに変わってくるかもしれませんね。 サービス残業は違法行為ですから、最近のコンプライアンス重視の中で確実に減ってきています。 有給についても昔ほど取りにくい状況ではなくなってきています。昔は確かに取れるタイミングでも取りにくいってのがあったようです。 仕事に支障が出ない範囲で取れると法律にもかいていますから仕事に支障が出ないように使えれば問題はないですが、有給を使うと言う権利ばかり主張して誤った法解釈のもと仕事がおろそかになる若手が多かったりすることも事実です。 仕事を生活の為・娯楽の為と100%割り切れたらそれはそれでいいのかもしれませんが、大抵の人は仕事に誇りやプライド・責任を持ってやっているので単純に仕事をほったらかして有給を取ることはしないです。 だって休んだら誰かに迷惑かかりますしね。(そういう意味では日本は一人に割り当てられる仕事量が外国より多いのかもしれませんね) いてもいなくても困らない人だったらむしろ有給取りやすいんでしょうけど。 仕事にやりがいを持つって事も遊んだりするのと同じくらい人生で大切なことだと思います。
お礼
ありがとうございます。 >一生懸命働けば幸せになれる こんな時代があったことは知りませんでした。 長年の社会的習慣のせいというのは事実なんだと思いました。 >だって休んだら誰かに迷惑かかりますしね。(そういう意味では日本は一人に割り当てられる仕事量が外国より多いのかもしれませんね) >いてもいなくても困らない人だったらむしろ有給取りやすいんでしょうけど。 聞いた話なので真偽は分からないのですが、個人的には納得できる説明だったのでその説明を書かせていただきます。 外国の企業と言うのは個人の仕事が決められており、その仕事を期限内にやりさえすれば良い。 日本の企業と言うのは個人の仕事が曖昧であり、仕事が終わる事は無い。 なので、仕事量というよりも仕事の境界線が曖昧なので誰かに迷惑がかかってしまうのではないでしょうか? また、外国では仕事を長時間やる事が有能なのではなく、「残業する人は能力が劣っている」と言う日本とは逆の見方をすると言う事も聞いた事があります。 と言う事は、仕事をほったらかさなければ有給が取れないような会社の仕組みが「長年の社会的習慣」と言う事なのでしょうか。 なんとなく分かってきたような気がしました。
- debukuro
- ベストアンサー率19% (3634/18947)
労働市場が買い手市場になっているからです。 権利を主張すると職を失う。 労働者の替えはいくらでもあるという現実があるからです。 退職者は前職よりも不利な職にしか就けないのも事実です。
お礼
ありがとうございます。 それは自分の感覚にも当てはまるので納得できる回答ではあります。 しかし、逆に言うと欧米では企業の方が立場が弱いと言う事ですか? 日本人の自分にはそんな状態の企業が想像できません。
- ozunu
- ベストアンサー率14% (240/1644)
政府や行政が労働者の権利の保護より、企業の利益追求を優先するからです。
お礼
ありがとうございます。 とすると、どういった法律や制度があれば労働者の権利を保護できると思いますか? 個人的には、有給も残業も一応保護されていると思いますので、後は労働者側が主張するだけのような気がしています。
お礼
御礼が遅くなりすいませんでした。 >「あなたは、現場労働者の最高位の係長にまではなれますが、管理職の課長にはなれませんよ」と言われるのと、「努力次第では部長以上の幹部も夢ではない」と言われるのと、どっちがモチベーションが上がりますか? 部長以上が役員だったんですね。知りませんでした。 ただ、今勤めている会社には部長と言う地位は有りませんし、役員は社長と年に数度見ることがある程度の社長の奥さんだけです。 自分の勤めている会社ではサービス残業はありませんし、余った有給は買い取る制度があるため問題は無いと思いますが、似たような制度の会社でサービス残業が横行している会社もあると思いますので、全部に適合しないというのは想像できました。 ただ、経営者側になりたいから我慢するというのは納得のできる理由でした。 ありがとうございました。