- ベストアンサー
体毛と栄養の関係
素朴な疑問です。 体毛の原料は血管からの栄養だと聞きました。 ということは、毛深い体質の人間はそうでない人よりも、体毛の分 だけ栄養が余分に消費されている、ということなのでしょうか。 うちの家族の場合、祖父も父も私も毛深いので遺伝だとは思うので すが、ついでに母も女の割にはかなり毛深いのですが、これは何か 特定の成分を家族そろって摂取過剰なため、家族が皆毛深いという こともあるのでしょうか。ちなみに母の場合、実家が海苔の産地で、 物心ついた頃から海苔ばかり食べていたので、娘の頃から毛深かっ たと申しております。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
体毛の原料は当然、血管から摂りいれています。体毛に限らず、全身の60兆の細胞は、すべて血液を養分としています。毛深い人は、血液から毛の原料(アミノ酸など)を多く摂りいれているでしょうね。ただし、これは、その原料である食品の量によるというよりも、遺伝子による、つまり、DNAという設計図によって決まると思います。毛深いということは、そのような遺伝子を多く持っているということでしょう。これは、何千年いや何万年もかけてできあがったものです。日本人の場合、後期旧石器時代(約1万7千年前~2万年前?)くらいから、列島にヒトが住み始め、それから縄文時代後期(約1万年3000年前~1万2000年前)までのヒトは、寒冷適応をうけていないので(要するに人類らしさがあり)毛深いのです。しかし、それ以降に渡来してきた人々は、シベリアの極寒の地(-40~-30℃)で寒冷適応をうけてきたので、ほとんど体毛がない人の比率が多いのです。しかし、縄文人の後裔であるアイヌの人々は、言語からしても北アジア系ですが、非常に毛深いですね。縄文人は毛深いのですが、北方系が主流だと思います。北アジア人は、ツングース(シベリアなど)、モンゴル人、韓国人と、ほとんど体毛がありません。日本人は、全体的に北アジア系なのですが、縄文人は北アジア系であるにもかかわらず、毛深いので、日本人でも毛深い人がいるのです。日本人は、後期旧石器時代より、多くの人々が渡来してきて人種的には意外にも多種多様ですが縄文時代には、ほぼ日本語の原型がまとまり、文化的にもまとまっています。世界からみれば、珍しいパターンです。言語も文化も一つにまとまっているが、人種的には多種多様、それが日本人だと思います。多分、あなたは縄文人の血が濃い遺伝子を多く受け継いでいるのでしょう。 現在の日本があるのは、縄文人のおかげだと思います。弥生時代になって日本は米作を大々的にするようになり、大きな変化をしましたが、これも時代の流れでしょうが、縄文時代からのよさを受け継いでいくことは、大切でしょう(自然との共生)。縄文人は偉大でしたが、あなたはその血を多く受け継いでいるので、誇りに思ってください。毛深い遺伝子は、非常に長い年月をかけてできあがったので、毎日いくら毛の原料となる食品成分を控えめに摂ったところで遺伝子は変えられません。世界の中で、寒冷適応という特殊条件下でうけたのが、北アジア人の多く。それ以外の人々・・・ヨーロッパ人、アフリカ人、南アジア人その他は、ほとんど原初の人類の特徴をそのまま受け継いでいます。長々と書いてしまいましたが、わかりましたでしょうか。なお、私は、自然人類学が趣味である変わった人間です。
お礼
一ヶ月も前に他のカテで投稿したのですが回答がつかず、今回カテを 変えて再投稿し、やっと回答を頂けました。つまらない質問だと自覚 していましたので、半分諦めていました。とても嬉しいです。ありが とうございました。 勉強になったのは「寒冷適応をうけてきたので、ほとんど体毛がない」 という点です。私はなんとなく自分は毛深いし寒い地域にルーツがあ るのではと考えていたのですが、人間では「寒い=毛深い」という図 式ではないんですね。私だけが知らなかったのなら、冷や汗ものです が‥ 折角たくさん書いて頂いて恐縮なのですが、私は毛深いことに負い目 を感じたことはありませんし、毛深いことを苦にして質問した訳でも ありませんので、その点はご安心下さいませ。 実は、もともとの質問のきっかけは、恥ずかしながら、損得・有利不 利の話なのです。例えば、ある特定のスポーツでは、体の大きい人と 小さい人とではどちらが有利か、といったような話です。で、筋肉と かの体質改善は後天的に何とでもなるとして、先天的なものはどうか、 という話の中で、例えば毛深い人はその分栄養をロスしている筈だと いう珍説も飛び出し、でもそれって微々たるもんじゃないの、いや、 外見で明確に個人差が出ている以上、影響なしとは言い切れないとか、 特定の栄養素とかを多めに摂ればカバーできるとか、収拾がつかなく なり、雑談としてはそれっきりになっていたのを、毛深い母の話もあ って個人的にはなんか気になっていた訳です。 つまらない話でお手間を取らせてしまい、恐縮です。