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(スピン演算子で)磁性の判定をするには?
正規化された波動関数|Ψ>が与えられた時に、その状態が強磁性か、常磁性か、はたまた反強磁性かを調べたいと考えています。 全スピン演算子S=(Sx,Sy,Sz)としたとき、Stot=<Ψ|S^2|Ψ>を調べれば、強磁性かどうかはわかります。問題は、Stot=0の時に常磁性なのか、反強磁性なのかが分からないということです。 単純に考えて、「全スピン演算子の二乗」ではなく「局所位置でのスピン演算子」について計算すればいいのではないだろうか?と考えています。具体的には、各サイト位置で<Ψ|S|Ψ>=(<Ψ|Sx|Ψ>, <Ψ|Sy|Ψ>, <Ψ|Sz|Ψ>)を算出してみました。 しかしながら、結果を見ると、どうもおかしいように思えます。 以下に行った計算例を挙げます。 例: |Ψ>=A(|↑↓>-|↓↑>) A=1/Sqrt(2) この波動関数のStotは0になりました。ですので、強磁性ではありません。 しかし<Ψ|S@1|Ψ>=(0,0,0) <Ψ|S@2|Ψ>=(0,0,0)となってしまいます。 S@1はサイト1に作用する演算子という意味です。 よろしくお願いします。
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noname#30493
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- atomicmolecule
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回答No.1
お礼
まとめてこちらに書かせて頂きます。 「帯磁率」等々でいろいろ検索した結果、 Journal of the Physical Society of Japan Vol. 70 No. 10, October, 2001 pp. 3052-3067 「Magnetic and Metal–Insulator Transitions through Bandwidth Control in Two-Dimensional Hubbard Models with Nearest and Next-Nearest Neighbor Transfers」 に私の知りたいことが載っていました。 この論文に沿って計算していけば何とかなりそうです。 どうもありがとうございました。
補足
>僕も例に挙げてあるのは良くわかりません。 上記の例を挙げた理由は、No1さんの補足に書かせていただきました。 補足に書いたように、一応この例であげた波動関数は多体波動関数を厳密に解いたものとしています。 > よって2電子系を扱ってStotで判断するのは無理だと思います。 一般の多電子系ではStotが最大となる時強磁性状態だと言ってしまうのは言い過ぎなのでしょうか? もっとも、これではStotが最大の時しか判定ができませんが・・・。 ↓------------------------------------↓ 一般には相関関数または帯磁率の発散から磁気秩序の不安定性を判定します。また常磁性と反強磁性の違いは長距離秩序があるかないかです。よって2電子系を扱ってStotで判断するのは無理だと思います。常磁性状態でも短距離秩序は発達していて(つまりStot=0のペアが部分的に存在)それが積もって長距離秩序になり秩序状態(例えば反強磁性)になります。それは帯磁率の発散という形で観測できます。 ↑------------------------------------↑ 「長距離秩序があるかないか」がまさに私の知りたいことのようです。 そして「スピン相関関数」「帯磁率」が「長距離秩序の有無」を判定するキーワードということでしょうか(?) 現在まだ私の「帯磁率」に対する理解が足りていないので、「帯磁率 Hubbard」で検索したところそこそこ資料が出てきました。現在資料を読んでいるところです。少々お待ちください。