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熱式湿度センサの原理について
構造や原理について詳しく教えていただけないでしょうか?お願いします。
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たいがいの湿度検出器を使用したつもりですが、熱式湿度センサーと言う用語は 初めて聞きました。推測ですが、これは多分 "加熱式湿度センサー"という意味の 分類ではないかと思います。 JISの"湿度測定法(JIS-Z8806)"は、測定方法を次の4グループに分類しております。 1.毛髪湿度計 2.乾湿球湿度計 3.露点計 4.電気抵抗式湿度計 このうちの第3のグループに"塩化リチウム露点計"が含まれており、検出部を加熱する 必要のある唯一の湿度センサーと思いますので、これについて原理等を簡単に記します。 感湿部は、金属製などの保護管状になっておりこの保護管をグラスウールで覆い、その上 に一対の加熱用電極線(ヒーター)をラセン状に巻き付け、更に塩化リチウム(LiCl)の水溶液を塗布してあります。 塩化リチウム水溶液は吸湿性が非常に大きく、一定温度下では湿度が高いほど多くの 水分を吸収して、溶液濃度が薄くなります。 ヒーター線に交流電流を通じるとその熱により溶液の温度が上昇し、塗布液の水分が蒸発して、ある温度になると乾燥状態となってヒーター電流が殆ど通じなくなります。 このとき、塩化リチウム膜の水蒸気圧が周囲の気体の水蒸気分圧と等しくなる温度(露点温度)で平衡します。 保護管の内部には測温抵抗体が挿入されていますので、これで平衡に達したときの温度を測定しております。 すなわち、塗布膜の温度から水蒸気圧、従って露点温度が計測できます。 塩化リチウム水溶液は腐食性が大なるため、このヒーター線には通常、銀または金メッキが施されています。 表示計器は露点温度で目盛ってあり、測定の精度は±1℃程度と言われています。 塩化リチウム露点計の利点と欠点について; 利点: 連続記録および遠隔測定が出来る。 自動制御に利用できる。 1台の表示計器で、複数の検出器を切り替えて測定できる。 欠点: 検出部を加熱する必要がある。 強い風(0.25m/s以上)が当たらないようにする必要がある。 定期的に塩化リチウム水溶液を塗布する必要がある(通常1回/3ヶ月程度)。 横河から「デューセル」、山武ハネウエルから「デュープローブ」の商品名で出ています。 略図等、詳細については、前述JIS規格及び制御関係の書物を調べてみて下さい。
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熱式湿度センサーって、聞いたことがないんですがどんなものでしょうか?
補足
いろいろ調べてみたのですが全然分かりませんでした。自分が通う学校の図書館に行っても温度・湿度センサー関係の本はたくさんあるのですが、いざ熱式湿度センサーともなると全然載っていないのです。そもそも「熱式」とはいったいどういう原理なのか教えていただけないでしょうか?
お礼
ここまで、詳しく説明してくださって大変ありがとうございましたm(_ _)m。これで何とか課題であったレポートが書けそうです。本当にありがとうございました(^0^)。