- ベストアンサー
金剛組について
578年から今も続いている、世界最古の企業としてTVで紹介されていましたが、2006年にこの会社を高松建設傘下の新・金剛組に営業譲渡し、旧・金剛組はケージー建設に商号変更した後自己破産しました、(負債総額は約40億円)この場合金剛組が「今も昔のまま続いている」を言えるのでしょうか。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「会社」という概念が578年からあったわけではありません。「会社」としての金剛組が別の建設会社の傘下に入ったとか,商号を変更した後に破産したとかは,あまり関係ないと思います。その意味では「世界最古の企業」というフレーズは気に入りませんが。 仏教系大学が,坊さんの学寮を始まりとして,創立○○○年と言って,「日本最古の大学」と称しているのと同じように思います。 「会社」という概念で言うならば,会社関連法令が整備されてから数えるべきでしょうし,大学ならば,大学令の発布から数えるべきでしょう。そうした数え方をしたならば,質問者がおっしゃるとおり,金剛組が世界最古の企業で今も昔のまま続いているとは言えないと思います。 要は,寺院建築の技術を伝承しているかどうかが「今も昔のまま続いている」の判断基準だと思います。 うちの父は大工でしたので,「技術」という面にこだわりがあります。大工の世界では,聖徳太子が大工の神様みたいな存在であり,その聖徳太子が発願した四天王寺を建築した技術を今もなお,その技術を伝承している集団(現代的には「企業」「会社」)であるかどうかが重要です。その意味では,現存する金剛組がその技術を伝承していれば,「今も昔のまま続いている」と言っても良いと思います。