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鳥インフルエンザ、野鳥防止ネットについて
養鶏場で鳥インフルエンザに感染した野鳥の侵入を防止するために、 ネットを張っていますが、その効果に疑問があります。 野鳥は、餌の匂いに釣られて鶏舎に近づきます。 ウィルスは空気感染なので野鳥とニワトリを空気的に離さなければなりません。 そこで、 換気扇を回し、 鶏舎の空気の出口に野鳥を引き寄せます。 鶏舎への空気の取り込み口は、匂いが出ないので野鳥は近づかないでしょう。 夏季用の換気扇を、数箇 回すだけです。 養鶏業者のみなさん、それをもうなさっていますか? それとも、 もっと効果的な野鳥を遠ざける方法があるのですか?
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Jaga39です。 ウインドレス鶏舎は、建設費もランニングコストもかなり高いですから、大規模の養鶏場でも全ての鶏舎をウインドレスにできているところはまだまだ少ないでしょう。ですから世の中全ての鶏舎数に対するウインドレス鶏舎の比率、ということですと、まだまだ微々たるものでしょうね。 >その鶏舎は、すでに密閉性が高いでしょうから、吸気口を数箇所に狭めて、 >そこから臭気を漏らさないようにすることは簡単だと思います。 ちょっと考えると判ると思いますが、けっこう難しいですよ。 巨大な建物(大きなものでは長さが100mくらいある)ですから、どうしたって密閉性も空気の流れも、完全にはコントロールできません。しようとすると、卵の値段を現在の10倍にしても足りないくらい、巨額な初期投資とランニングコストがかかるでしょう。 どちらにしても、「ハエがウイルスの運び手」という認識は、多分誰にもないでしょうね。絶対ないとは言い切れませんが、もしハエが運ぶことがそれなりの確率であり得るのであれば、ウイルスの防除など何をやっても不可能でしょう。 ハエどころかネズミの侵入防止も難しいくらいです。 まあ野鳥ほどの大きさだとさすがになかなか入れないですが(でもスズメは侮れない)、その程度のものです。
野鳥も、入れもしない換気扇の吹き出し口にいつまでも群がっているほどバカではありません。そこから入れなければ他に入れる場所を探すでしょう。 また、換気扇で空気の流れを作っても、開放鶏舎では換気扇の他からも空気はいくらでも出ていきます。 つまり、質問者さんの意図を反映させるには、空気取り入れ口と排出口の他には開口部を持たない鶏舎構造にすることが必要で、これはなんのことはない「ウインドレス鶏舎」と呼ばれるタイプの鶏舎で、既に一般的になっています。 ただ、鶏舎の空気の出入りを換気扇のみで行うため、換気扇はかなり強力なものが必要で、さらに照明や温度も完全にコントロールする必要があるので(照明がなかったら鶏舎内は暗闇)、初期投資もランニングコストも非常に大きいです。 ですから非常に大規模な農場しか建設できないですね。 インフルエンザウイルスは空気感染といっても、それほど長い距離を飛べるほど環境抵抗性が強いわけではありません。 なので、防鳥ネットを二重にして外側のネットを鶏舎から数m離すことができれば、それで十分効果があると思うのですけどね。 数mネットを離して、かつ上部等から入れないような構造にするのはちょっと大変そうですが、ウインドレス鶏舎にするよりはぜんぜんマシかと。
お礼
Jagar39 さん ありがとうございます。 大規模鶏舎はウインドレス鶏舎が一般的なんですね。 その鶏舎は、すでに密閉性が高いでしょうから、吸気口を数箇所に狭めて、 そこから臭気を漏らさないようにすることは簡単だと思います。 もし、 ウイルスの運び屋がハエであるのなら、なおさら、 匂いでしか行動しないハエを、鶏舎に入れないようにすることは簡単でしょう。
お礼
ありがとうございました。 ハエが媒体とは思えませんが、 野鳥のウイルス付き羽毛が、入る可能性を考えると、 防ぎようがないですね。