特養に勤めています。
確かに在宅などでは事故も多いかと思いますが、施設などの場合は転倒などの事故がそのまま死因につながることは少ないかと思います。
今や認知症はお年寄りだけの病気ではないですが、仮にお年寄りが大半と仮定して考えると、やはり身体が元気で疾患は認知症だけ、という方のほうが少ないかと思います。何かしらの疾患をかかえていて、いわゆる生活習慣病が引き金になった脳血管疾患や内臓疾患も多く様々ですが、認知症がひどくなってくると、これらに対してのセルフケア(食事に気をつけたり、決められた時間に薬を飲んだり、適度な運動、睡眠をとる、といったようなこと)ができなくなります。
なので、こういったこと全てにおいて在宅なら家族、ヘルパー、訪問ナース等が介入しないと、病気がひどくなってしまいます。
施設に入所している方なら、各職種のスタッフが対応します。
それでも慢性化したお年寄りの病気は治療困難なことも多く、現状維持させて酷くならないようにする、というのが現実的な対応になっています。
なので、認知症の症状として「拒否」が多くなると、例えば、決まった時間に薬を飲ませられなくなったり(吐き出してしまったり)しますし、食事を食べ物として認識できなくなると、食事摂取量は当然減少し、介助しても口を開けなくなったり、飲み込めなくなってしまうと必要な栄養や水分が取れず、衰弱していき、病院のお世話になる→もともと抵抗力や体力があまりない→さらに弱る→亡くなる、という流れになってしまうことも多いかと思います。
また、病院のお世話になった場合も、ひどい「暴力」や「抵抗」などがあり、適切な治療(点滴や注射)が受けられない(抑制して無理やることもありますが)時にもお年よりは衰弱していきます。
認知症と一言で言っても様々な症状がみられるので、一概には言えませんが、拒否や抵抗はみられず、ボーっと1日過ごしているようなタイプや、こちらの言ったことにそのまま応じてくださるような従順な大人しいタイプの認知症の方の場合は上に挙げたようなケースはさほど当てはまらず、体力が落ちて入院しても無事に治療を受けて退院される→長生きするケースが多いように思えます。
元気なら寿命が長くなる=介護生活が長引くか、はその方を取り巻く環境や認知症の症状の出方などにも大きく左右されると思いますよ。
お礼
ありがとうございます。足が悪く転んで怪我をすることが多く 今考えると大きな事故に繋がらなくて良かったと思いました。 現在は寝たきりで食事の量が減り栄養失調で入院しております。