窓に結露するということは、表面結露ですね。
表面結露なら、窓をペアガラスに変える、樹脂サッシを使うということである程度防ぐことが出来ます。
ただ、それだけ結露するということは、内部結露も心配ですね。
外気温はどれくらいでしょうか?
外気温を0度としたら飽和水蒸気量は空気1kg当り3.77gです。
室温が20度としたら飽和水蒸気量は空気1kg当り14.69です。
したがって3.77/14.69=26.7%
室内の湿度が26.7%という超低湿度でも壁では結露します。
室温が15度では飽和水蒸気量は10.64gなので
湿度が35.4%(=3.77/10.64)という低湿度でも壁では結露します。
防湿層を設ければ水蒸気は通りにくくなりますが、施工が悪かったり、経年劣化すれば必ず水蒸気は防湿層を通り抜けます。
高気密、高断熱にすれば結露は防げると言われていますが、間違いです。
昔は、結露なんかなかったでしょう。
昔は気密が低かったので、隙間風がとおっていました。その隙間から
水蒸気は外に逃げていました。最近の建物は気密が高くなったので、
水蒸気が逃げるところがなくなってしまいました。そのため、窓とか壁に結露するようになりました。高気密化により結露しやすくなったのです。
高断熱化も問題があります。
今の建物はほとんど壁の内側(室内側)に断熱材を設置する内断熱です。
室内と壁の間に断熱材があることになります。室内の温度は壁に伝わりにくいです。断熱を強化すればするほど室内の熱は壁に伝わりにくくなります。一方、壁は外気に触れているので、外気温の同調します。
断熱を強化すればするほど壁の温度は上がりにくくなり、壁に結露しやすくなります。
むしろ断熱材を取っ払ったほうが、室温により暖められて壁の温度が少し上がるので、結露にはなりにくいです(ただ、断熱材を取っ払ったからといって結露しなくなるわけではないですよ、結露しにくくなるだけですよ)。
ただ、断熱材を取っ払うと寒くて震えます。暖房を強くしないといけません。
また、1室でも暖房しない部屋があるとその部屋で結露します。全室暖房することも必要になります。