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ウイルスの感染経路を辿ると、どこに行き着く?

最終的に、ウイルスそのものを生み出す根源に辿り着くんだと思いますが、それは、何なのですか? 動物?植物?細菌? 例えば、エイズウイルスは、アフリカのサルが根源だという説を聞きましたが、 サル自身がウイルスを生み出したと、考えてもいいのですか?

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noname#160718
noname#160718
回答No.3

 一応ウイルスの専門知識を有する者です。  ウイルスはNo.2の方も書かれているとおり、「細胞」がないと成立しない微生物です。ウイルスは遺伝子を発言させる細胞内小器官を持たないため、生きた細胞に侵入して細胞に自らの遺伝子をコピーさせることで増殖します。 (No.2さんは「細胞分裂で増える」と書かれていますが、ここは間違いです)  ですので、逆に考えるとウイルスは「細胞」さえあれば成立する微生物ですから、地球に細胞が出現した時代から存在していたと推測することもできます。別にウイルスが感染するのは動物や植物だけでなく、今でも細菌に感染するウイルスもありますから。  というわけで、別にエイズウイルスはサルが生み出したわけでもありませんし、インフルエンザウイルスはカモが生み出したわけでもありません。  地球の長い歴史の中で、他の生物と一緒に進化してきたのでしょう。  例えば、多くの細菌はゲノムの他にプラスミドという「オプション」みたいな遺伝子を持っていて、これは「隣にいる細菌」に渡すことができます。このプラスミドが外界の環境に耐えるために「タンパク質の殻」を纏えば、それはもうウイルスと極めてよく似た存在になります。  原詩のウイルスは、そういったような原詩の生命体が遺伝子をやりとりするための手段として誕生したのかもしれませんね(想像)。  一応専門家なので、どうしても気になるのでいくつか訂正しておきます。No.1と2の回答にはウイルス学的な間違いがあまりに多いので・・・  インフルエンザウイルスは、元々カモなどの水禽類が自然宿主です。  カモに対してはこのウイルスはほとんど病原性がない、というよりカモがこのウイルスに対する感受性がない、という表現の方が正しいのでしょうが、とにかくカモの間で感染している間は、インフルエンザウイルスはカモの体内ではたいして増えません。  が、鶏はこのウイルスに対して非常に感受性が強いのです。  ですので、インフルエンザウイルスが鶏に感染すると、鶏の体内でよく増え、鶏の間で急速に感染が広がります。  よく増え、感染が広がる、ということは、ウイルスが増殖する(遺伝子がコピーされる)機会がそれこそ桁違いに増える、ということです。  そうすると、そのうち感染した鶏を全て殺してしまうような「狂い咲き」のようなウイルスが出現してしまいます。これが「高病原性鳥インフルエンザ」です。  ちなみに面白いのは、3年前に山口や大分、京都で出たウイルスは、感染実験をすると鶏をたった1日で全て殺してしまうという、極めて強い病原性を持った株だったのですが、カラスに対する致死率はもっと低かったですし、カモに感染させると「発症はするけど死なない」ウイルスでした。  また、一昨年茨城県で発生した「低病原性の高病原性鳥インフルエンザ」(変な表現ですが)は、鶏に対しても病原性はまったく持たないが、感染力は非常に強いウイルスでした。  話が横道に逸れましたが、インフルエンザウイルスは鶏のものはヒトには感染しづらく、人のものは逆に鶏には感染しづらいのです。  が、豚はヒトのウイルスも鶏のウイルスも両方感染しやすい動物です。  そこでたまたま1頭の豚にヒトのインフルエンザウイルスと鶏のインフルエンザウイルスが両方感染すると、豚の体内で鶏由来のインフルエンザウイルスとヒト由来のインフルエンザウイルスが遺伝子を交換し合って「新種のインフルエンザウイルス」が誕生する可能性があります。  ま、生体内で遺伝子組み換えをやっているようなものです。  そうなると、「ヒトに感染しやすく、かつヒトには免疫がないウイルス」ができてしまう可能性があるわけで、その場合は甚大な人的被害が出るだろう、と恐れられているわけです。  このような「新型インフルエンザウイルスによる大流行」は、人類は過去3回経験している、と言われています。スペイン風邪、香港風邪、アジア風邪がそれです。  結局、どのウイルスも今ではすっかりヒトの世界に定着して毎年流行を繰り返しているというわけです。  ただし、現在アジアでは鳥インフルエンザウイルスの感染によって既に100人以上が亡くなっていますが、これらは「ヒト型」に変異したわけではなく、鳥型のままヒトに感染した例です。  そういうわけでインフルエンザウイルスの起源は「カモである」という言い方は正しいのですが、「根源」となると判らない、というのが正しい言い方でしょう。カモの世界にも過去のどこかで他の動物から感染して、そのときは多くのカモが死んだかもしれませんし。  ウイルスは常に進化しながら他の生物と共存しているもので、しかもその変化は他の生物より遙かに早いので、この根源を考察することは難しいです。  ちなみに「自然宿主はなぜ発病しないか」については、免疫はあまり関係がありません。特にエイズウイルスなどのレトロウイルスでは、抗体があっても発病は阻止できませんからなおさらです。  もうひとつ。  「ウイルス宇宙飛来説」ですが、これはかなり苦しいです。まともな学者でこんなことをまじめに考えている人はいないでしょう。  1つめの理由は、ウイルスが「他の生物がいないと成立しない生物」だからです。ですから他の「生物がいる星」で誕生したウイルスがわざわざ地球にやってきた、ということになってしまいます。  もう1つは、ウイルスも含め、地球上の全生物が同じプログラミング言語で書かれている、という事実です。  遺伝子の情報とは、3つの塩基が1つのアミノ酸を指定するという暗号によるのですが、「3塩基が1アミノ酸を指定する」という暗号のフォーマットも、どの塩基の組み合わせがどのアミノ酸を指定するか、という暗号の翻訳方法も、ウイルスから植物、ヒトに至るまでほぼ全て同じです。  このことは、地球上の全生物は同じ起源から進化してきた、ということの非常に強力な証拠と思えるのですが。  ですから、「ヒトは宇宙から来た」という説も棄却です。  ま、未知の生物で「宇宙由来」のものもあるのかもしれませんが、特にウイルスは無理っぽいです。他の細胞の機能を使って増殖するわけですから、「細胞の機能」と密接に結びついています。  ですから、仮に他の惑星にウイルスが存在したとして、それを地球上に持ってきてもまず増殖できないでしょう。

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その他の回答 (2)

  • Oh-Orange
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回答No.2

★『サル自身』がウイルスを生み出しているわけではない。 ・とあるサルがエイズ・ウイルスなどに感染しても長い年月から免疫を身につけて  そのウイルスと共存できた場合は、サル自身は死にません。 ・でも、このウイルスの免疫を持っていない動物(人間)などに感染した場合、免疫が  できる前にすべて死んでしまいます。でも、中には特異体質で感染しても発症しない  動物(人間)が出てきます。もし、ウイルスが沢山の動物(人間)などに感染した場合  多くが死に絶えます。それで、特異体質で感染しても発症しない動物(人間)だけが  生き残ります。これこそが自然宿主でエイズウイルスなどと共存している動物が  宿主になります。 ・決して『サル自身』がウイルスを生み出しているわけではなく、宿主なのです。 回答: ・ウイルスの感染経路を辿ると、どこに行き着く? ・これは、回答者 No.1 さんの下の部分に賛成意見ですね。 ・でも、少しだけ追加します。 ・インフルエンザの場合は、鳥ウイルス(無毒)→豚(無毒から有毒)→人間に感染します。 ・また、インフルエンザ・ウイルスは宇宙空間からやってくるという説があります。 ・昔の原始地球に生命体は少ししかいませんでした。でも彗星などから沢山の物質とともに  アミノ酸も地球上に降り注がれ、ここから沢山の生命体が増えたようです。→爆発的に。 ・過去に多くの絶滅(90%→60%など)がありましたが、ウイルスは数で対抗して生き残りました。 ・森林伐採などで『森』に住んでいた毒性のウイルス(エボラ出血熱など)が町に進出して、  旅客機で世界中に広がっていきます。 結論: ・よって私の考えは、ウイルスは元々『森』などに住んでいた生命体で、時には宇宙空間から  もたらされる生命体かもしれません。→実際、地球は複数の星の残骸から出来ています。 ・地球上では『森』、宇宙全体まで広げると『別の星』が根源になります。 ・余談で『ウイルス』とは『菌』よりもさらに小さいという意味です。 ・『菌』は自己増殖可能ですが、『ウイルス』は遺伝情報のみですので自己増殖できません。  そこで、他の動物(宿主)に感染して『細胞分裂』で増えます。→ずるいし、すごい賢い? ・以上。おわり。

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  • natllium
  • ベストアンサー率46% (7/15)
回答No.1

エイズウイルスの場合で考えます。 1.サル以外の生物の体内からウイルスが検出されない場合 「根源」はサルだと考えていいのではないでしょうか。 2.サル以外にもウイルスが検出された場合 仮にラクダから同じウイルスが検出されたとします。 そうなると,サルが先かラクダが先かを特定するためには, 遺伝子の変異の系統をたどっていって, どちらが「根源」かを調べるしかありません。 上で書いた「根源」とは,遺伝子変異や交雑によって種として確立されたという意味です。 要するに「根源」の本質は,遺伝子変異なのだと思います。 ところで, サルにせよラクダにせよ,エイズウイルスに変異する前の先祖ウイルスが存在していたはずです。 先祖ウイルスの変異前の種についてもさらにずっとさかのぼっていくと, まさに生命の起源に近いところまでいくとおもいます。 そのウイルスの始祖が何者なのか, 今現在でも答えは闇の中です。 最近話題の強毒性鳥インフルエンザウイルスも,昔はニワトリに害がなかった(感染しなかったか感染しても無毒)のに,別の生物の体内(カモ)で変異することで以前のウイルスとはまったく異なる性質を持つようになったと考えられています。 参考までに, 鳥インフルエンザの例をエイズウイルスに当てはめると, 鳥ウイルス(無毒) = 変異前のエイズウイルス 鳥ウイルス(強毒) = 変異後の今のエイズウイルス ニワトリ = 人間 ・・・被害者 カモ = サル もしくは ラクダ ・・・宿主(「根源」)

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