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阪神大震災、忘れてはいけないものとは?
今朝のニュースでキャスターが「あの悲惨な出来事を忘れてはならない」と言っているのを聞いて「そうだな…」と思ったのですが、そう思った自分に抵抗を感じました。その気持ちをうまく説明できないのですが、『僕は被害の当事者でもないし、彼らと話した事も無い。果たして彼らの気持ちのどれだけを知れているのだろうか?自分の人生を振り返ってみると、忘れる事で救われた心もいくつもある。』そんな事を考えていたら、一体僕はあの出来事の何を忘れてはならないのだろうかが分からなくなってしまいました。いい歳なのに恥ずかしいです。あの出来事で忘れていけないものは何なのか聞きたいです。おねがいします。
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阪神大震災を忘れるなということは、あの出来事から何かを学びそれを生かしていくということだと思います。 JR福知山線で悲惨な事故がありました。あれはJR西日本の事故ですが、もし他の鉄道会社の社員が「あれはJR西日本の事故でしょ。ウチは関係ない」といったらそれはちょっと違うだろと思いますでしょ。 阪神大震災から学んだところは非常に大いにあると思います。まず、「危機管理」という言葉が一般に広まるきっかけになりました。またいわゆる「安全神話の崩壊」という意味でも象徴的な出来事だったと思います。「災害が起きたらどうするか」ということを個人でも企業でも考えなければならないという意識を植えつけました。それと引き換えに約6000名の犠牲者を出しました。あのとき、スイスから災害救助犬がすぐにやってきました。しかし、その犬が「検疫を受けていない」という理由で入国を拒否、怒ったスイスチームは帰国してしまいました。もし災害救助犬が神戸に来たら、たとえ1人でも2人でも救える命があったはずです。もしこのことを忘れてしまったら、また同じ災害があったときに同じ間違いを繰り返すことになります。 地震が収まった直後、人々は車で一斉に会社を目指しました。そんな、会社に向かったところで仕事どころじゃないですし、何もできることはありません。しかし真面目な日本人は電車がストップしたからと自分の車で向かいました。結果、道路は大渋滞を起こし救急車や消防車、災害救助の自衛隊の車両が神戸に入れないし出られないという最悪の事態を起こしてしまいました。ここでも、おそらく何人かの命が失われたはずです。マスコミが一斉にヘリコプターを飛ばしたためにヘリコプターの爆音がうるさくて瓦礫に閉じ込められた人の声が届かないという問題も起きました。当時の兵庫県知事は自衛隊否定論者で、自衛隊に災害派遣を要請するのをためらってしまいました。また、政府は知事からの要請がないので頭ごなしに自衛隊に命令を出すのをためらいました。当の自衛隊は災害直後に偵察ヘリを飛ばしてすぐに出動準備を整えていたそうです。結果、自衛隊は準備を整えたまま待たされるという最悪の事態を招きました(自衛隊は勝手に出動できません。なぜなら、災害派遣と言う名目があるなら勝手に出動できるならクーデターが出来てしまうからです)。 ね、忘れちゃいけないことがたくさんあるでしょう?
お礼
ありすぎるほどたくさんありますね。人類として、人類のよりよい未来のために忘れてはならない事、つないでゆきたいと思います。