卵核のない未受精卵の受精について
「生物III基礎問題精講」という問題集に広島大学の問題として次のような文章がありました。
ウニの未受精卵を動物極と植物極を結ぶ軸(卵軸)に沿って二分し、それぞれの卵片を受精させると、それぞれの卵片は完全な幼生になった。しかし、ウニの未受精卵を卵軸に垂直な方向で二分し、それぞれの卵片を受精させると、いずれの卵片からも完全な幼生は生じなかった。
そして著者の解説には次のように書いてありました。
卵軸に沿って二分した場合も、未受精卵の核はいずれか一方にしかなく、受精しても核相2nになるものと核相nのものがあるが、いずれも正常に発生して完全な幼生を生じている。
卵核のない未受精卵に精子が侵入して受精するとはどういうことでしょうか。
いろいろと調べてみると同じような記述がいくつかの大学の入試問題でもありました。小生は生物専門ではないので、どなたかご教授頂ければ幸いです。