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公的年金積立金
ニュースに下記の記事がありました。 「公的年金積立金、06年度前期は黒字に」 ここで言う積み立て金が黒字?とはいったい何なのでしょうか? ご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。
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例えば国民年金の場合、賦課方式といってその時の給付に必要な資金を、その時の被保険者の保険料から賄うという方式が基本となっていて、これに若干の積立方式を加味しています。 また、厚生年金など、他の年金制度の場合は、ほぼ積立方式になっています。 財源の基礎となる保険料は、年度によって勝手に上げ下げできないので、5年に一回ある財源率再計算のときに今後の保険料(厚生年金などの場合は、保険料率)を決定することになりますが、その際には、予定出生率であるとか、景気の動向を見極めて保険料を決定することになります(なお、この計算方法については平成16年制度改正のときにちょっと変わっていますが、基本のラインは変わらないので、細かい説明は省略します)。 新聞でも「出生率の低下が予想以上だった」などと報道されていた記憶があるかと思いますが、あれはなぜそんなに問題になったかというと、出生率の低下は、すなわち保険料を負担する人口が減るということなので、年金保険財政にとってはマイナスに働くということなのです。 で、そんな状況の中において黒字になった、ということを単純に示しているだけです。 それそのものがどうとかではなくて、ここからいろいろな推測が成り立ちますが、大体以下のようなことが考えられるかと思います。 1 保険料収入が上がった (1)加入者数が増えた (2)景気がよくなり、保険料収入自体が増えた 2 給付の支出が減った (1)昨今の制度改正で給付額が抑制された (2)高額受給者が減少した(過去の給付の一部は現在の水準より高かったりするので) もっといろいろあるのですが、長くなるのでこの辺まで。