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《勝訴して護られないのは、被害者だけですか?》
不慮の事故で母上を亡くした友人に代わって、ご質問させて戴きます。 以下友人からの質問原文です。 「両親が貸していた住居一階の倉庫から、その店子の火の不始末が原因で出火し、親も家も失くした者です。相手方の証拠不十分という上告を退け、昨年ようやく高裁で勝訴判決は得たものの、既に相手方には一定収入がなく、分かっている資産は親兄弟と共有名義の土地一部分のみであり、判決の額はおろか全く支払う意思も感じられず、自己破産も考えている様です。また、当方の弁護士もそのような状況下で連絡しても面談はおろか返信さえもらえず、解決を望む私は、内容証明を送りましたが、それがとても不愉快だと言われ困惑しております。弁護士は裁判の勝訴が仕事で、判決文に対する結末までは、関係ないと言われ、逆に迷惑であると冷たくあしらわれている状況です。また、今後強制執行手続きをかける場合、結果に関わらず百万程度は必要だとも言われました。私にしてみれば、親を亡くした上に多額の弁護士への着手金や解決までの負担金、これまでにかかった12年の歳月や費用の結果が『勝訴』の二文字だけでは納得し難く、相手方と弁護士の過誤に未だ責任があると思えるのですが…。裁判とは通常この様な終局なのでしょうか?皆様から何かアドバイスがありましたら御教授頂けますと幸いです。」 少しでも友人の心の重荷が取れればと思っています。どうぞ宜しくご回答願います。
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弁護士に払うお金は、着手金、実費、日当、手数料、成功報酬金などがあります。 以上のことから見ても、弁護士は裁判に負けても損をしないようになっています。勝てば成功報酬が入り儲かります。 それぞれの費用は、一般庶民から見れば相当高額に感じられるものです。 これらの費用は弁護士の雇い主であるご友人が支払う必要があります。 今回の件はどうしようもないですねえ。 私が弁護士であったら、最初の段階で「これは裁判に勝ってもお金が取れるかどうかわからない、そのときの弁護士費用はどのようにされるおつもりか。」とお尋ねしますが・・・。 12年間!!。この間クライアントたるご友人と弁護士との意思疎通はどうだったんでしょうか。 まあ今回の件は、こちらの弁護士も先方の弁護士も損をせずに収入が入り、損をしたのはその費用を支払う側ですね。 民事では、お互いの面子や名誉を争ったばかりに、儲かったのは弁護士だけという話はよくあることです。 弁護士といっても別にエライ人でもなんでもありません。その道の技能者と考えるべきなんでしょうね。雇い主の方がエライんです。極言すれば、雇い主が弁護士を指揮して訴訟に当たらせるのが、本来のあり方だと思います。 ゴルフのプレーヤーとキャディの関係と同じと考えるべきなんだろうと思います。キャディのチョンボについてもプレーヤーは責任を取らなければなりません。これ位の気持ちでないと弁護士を雇えないということでしょう まあ、今回の件については、ご友人をお慰めする言葉もありません。「回答者さんがご友人の話を真剣に聞いてあげる。」・・・このことがご友人に対する一番の薬になると思います。
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- tsururi05
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>>相手方と弁護士の過誤に未だ責任があると思えるのですが この文書が、あなたの法制度に対する未理解を示しています。 相手は法的に争う権利が保障されています。ですので、 長期間争ったことには、問題は特にありません。 もちろんお金がないというのは、一つの問題点ですが、 お金がないところからはお金が取れません。それは大原則 です。 弁護士の過誤についてはどのような具体的事実を摘示さ れて過誤といわれるのでしょうか。あなたがお書きしてい る範囲では過誤はありません。長期間かかったのは、相手 の訴訟戦術もありましょうし、そもそもそういうものです。 内容証明で不愉快というのは、やはり不愉快は不愉快でし ょう。強制執行の費用も妥当な金額です。 しいていえば、このような裁判制度をもつ日本国に対し て、国家賠償請求をなすくらいですが、まぁ99%徒労で しょう。 現実的な話をもうしあげれば、相手の担保をつくこと、 保証人などへの請求を考え、それでも無理ならば一定の線 で譲歩することです。諦めも肝心です。
お礼
ご回答有難うございます。 現実問題、友人にとって非常に不利である事が分かりました。 >現実的な話をもうしあげれば、相手の担保をつくこと、 保証人などへの請求を考え、それでも無理ならば一定の線 で譲歩することです。諦めも肝心です。 その点を友人に話してみます。 皆さんから戴いたご意見を参考に、残ったご家族で今後についての 話し合いをするそうです。 貴重なご意見本当に有難うございました。
- akkunsoho
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何か「勝訴」というと、「勝訴」と筆文字で書かれた紙を持って裁判所の玄関を駆け出してきて、周りにはロッキーのエンディングテーマでもかかっているようかの「妄想」を皆さん抱いていますが、実際のところは実にシンプル、特に民事だと判決も主文だけ言って、内容は言いません。 「あっそう」 と、言うのが素直な印象でしょうね。 よって、 > 裁判とは通常この様な終局なのでしょうか? このようなものです。 > 相手方と弁護士の過誤に未だ責任があると思えるのですが…。 また、弁護士の過誤というのも具体的にどういったものを指しているのかもわかりません。 ここの質問をみても非常に多いのですが、法律や弁護士というものに対して過度な期待をしすぎている人が多すぎます。 そういった人に、「法的には無理」「あなたにも過失がある」という話をすると、逆ギレしたコメントを残して受付締め切りにする人も多いですね。 腹くそ悪くても、法的に解釈すると難しいという側面は多々あります。 また、弁護士というものに対しても過信があり、弁護士は神や仏、慈善サービスではありません。 カネがかかるのは当然です。 ですから、弁護士費用が賠償額を上回り、勝訴しても赤字になる場合もあります。 心情的には納得いかない気持ちはわかりますが、無理なものは無理というのも現実です。 ですから、そういった場合は本人訴訟という道があります。 自分で法律のこと勉強して、自分で訴訟を起こすというわけです。 そうすると、費用は驚くほど安く上がります。 500万円の訴えで弁護士入れれば60から100万円近くの費用がかかるでしょうが、自分でやれば4万円もかかりません。 ですから、差し押さえなども自分でやるという方法もあります。 そういう道もあります。 ただし、法根拠や構成要件など、ただ訴えれば勝てるものではないですが・・・
お礼
ご回答有難うございました。 おっしゃられる様に、心情的に妄想を抱きたくなっているかもしれません。ですが、長年にわたって友人が苦労している姿を見ていると、どうしても 納得できない気がします。現実は、厳しいですね。 たとえば、金銭的な賠償が出来なくても、相手方に謝罪の気持ちや誠意があれば、友人の気持ちが少しでも整理出来るのではないか、とも思えます。 分かり易いご説明とアドバイスを戴き、有難うございました。
- baronmori
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裁判所は判決を下したり、命令をすることは出来ますが、お金を徴収することは出来ません。 お金の回収は、プロである、例えばサラ金でも極めて難しいものです。 基本的に債務者の方が強いので、開き直られたら債権者は泣き寝入りしかありません。残念ながら。
お礼
ご回答有難うございました。 また、急な出張の為、お礼が遅くなってすみません。 友人の「人の命が亡くなっているのに、有罪になっても実際は、 何のお咎めも無いのと同じ事?」に、言葉が出ません。 ご回答の内容を友人に伝えるのが、辛いです。 本当に有難うございました。
お礼
ご回答有難うございました。 >私が弁護士であったら、最初の段階で「これは裁判に勝ってもお金が取れるかどうかわからない、そのときの弁護士費用はどのようにされるおつもりか。」とお尋ねしますが・・・、 確かに友人が納得いかないのは、その意思疎通(困ってる素人に対して)が 無く、ちょっとした助言すら戴けなかった事もあるみたいです。 当初、友人の父(=亡くなった母の夫)が、弁護士とやりとりしていた様なのですが、その父との相性が悪いのか、息子である友人に連絡をする様になってきたとの事です。でも、その友人の父も裁判結果を知る事無しに、数年前に他界しました。 人の命が奪われているのに、味方であるはずの弁護士から不誠実な対応をされ、また諸悪の根源である加害者が、少しも悪いと思っていない事に対して、友人の悔しさが消えないのだと思います。 最後に戴きましたアドバイス、胸にしみます。本当に有難うございました。