- ベストアンサー
人間が1.36人って変ですか?
素朴な疑問ですが、 (1)みなさんは、たとえば「A国では女性一人当たり1.36人の子供を産む」とか「B市の1平方キロ当たりの人口は19.38人である」といった表現に違和感を感じたことがありますか。わたしの友達はひどく違和感を感じるというのです。平均だとわかっていても、人間を0.2人などと数えるのは絶対おかしいというのです。 (2)0歳児という表現もありますが、これまたこの友人に言わせると、おかしいということなるようです。なんだかまだ生まれてないみたいじゃない、というのです。みなさんはどう思いますか。 わたしはこれらの表現を別におかしいとも思いませんが、彼女の感じ方がちょっとうらやましく思えたりもしています。
- みんなの回答 (12)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私も別に違和感は覚えませんが,なるほどそういう人もいるのか,と興味深く拝見しました。 まあ,平均だとわかっていて,それでも気になるというのなら,個人の感覚ですから,それはそれで仕方ないのでしょうね。 ただ,あえて大胆な推測をしますと(違ってたらごめんなさい>ご友人)おそらくその方は,小学校の算数で「単位あたりの量」(1あたりの量)とか,二つの量の比,といった単元をあまりきちんとやらなかったのかもしれません。 自分がいた小学校では,算数教育をかなりしっかり研究していたようで,単位あたりの量の単元は小学5年のときに相当徹底的に扱いました。自分たちで問題を作ったりもしました。 そのおかげで,こういった言い方に違和感を覚えない,というより,それはそれで自然な言い方だなと感覚的に納得できるようになった気がします。 ときどき「はじきの法則」(はやさ=じかん÷きょり)なんて言葉を耳にするところをみると,本質的な理解に至らずに公式の暗記だけですましている授業も案外あるのかもしれません(まして最近は授業時間も減っているので,ゆっくりやっていられないのかも…)。 それでも,いろいろな統計を扱ったりする中で,「出生率1.36人なんてのは便宜的な用法なのかな」と自分なりに納得していくのでしょうが(そもそも数の概念というのは人間が便宜的に考えたものですから),その方は何か納得しないままで来ているのでしょうね。 人間が「数」というものを使い始めた時は,1つ,2つ,3つ…と個数を数えるところから始まったのでしょうね。 正の整数のことを「自然数」というように,ある意味では一番自然な,数の使い方の原点ともいえるでしょう。 その後,数の使いみちがだんだん広がっていって,量を表すために自然数の間の数(小数)が考えられたり,逆方向を示すためにマイナスの数が考えられたり…。 その友人の方は,おそらく「1つ,2つ,3つ…」という素朴な感覚をかなりひきずっていて,数の使いみちが自分の感覚の中で広がりきれずにいるのではないでしょうか。 「平均だとわかっていても、人間を0.2人などと数えるのは絶対おかしい」とおっしゃっていたそうですが,数えているわけではないのですから。 そう考えれば,「0歳児という表現はおかしい」という彼(彼女)の発想も一応理解できます。個数の数え方にこだわっている限り,「0=存在しない」ということですから。 数え年が1から始まるのは,その友人のような感覚が昔は普通だったということなのでしょうね。 でも,「0歳●か月の子供をまとめて0歳児って呼んじゃいけないの?」と聞き返したくなりますが…。 あともう一つは,単位が「人」だからなのでしょうね。なにしろ一番身近な存在なだけに,感覚としてついつい「1人,2人…」の原点に引き戻されてしまうのでしょう。 これが農作物の生産高だったりすると,「1アールあたり3.58トン」に違和感は覚えないのではないでしょうか。 株価の日経平均や為替レートの最低単位は「銭」ですが,実際に「銭」単位で売り買いしているわけではないですよね。 これも,平均株価はまさに平均だから端数が出るわけですし,為替も「1ドル=125円80銭」は「1億ドルを125億8000万円で取り引きした。1ドルあたり125円80銭」と考えれば,比率であり,1あたり量と考えることもできますね。(そもそも,為替レートの「レート」(rate)とは割合,比率,の意味です) この「銭」表記には違和感を持っているのかどうか,伺ってみたい気もします。 ついついあれこれと考えていたら長くなってしまいました。つまらない話でスミマセン。
その他の回答 (11)
うーん、平均とわかっていらっしゃるなら・・・平均ですからねぇ。 例えば、「A子さんは1、36人子供を生んだ」という表現はどう 考えてもおかしいですが、何人かの平均値を出そうとすればどうしたって、 中途半端な数字が出てくるのは避けられませんよね。 それを繰り上げたりすると、当然正確な値にならないので、 仕方ないのではないでしょうか? 人間を0、2人などと数えるのはおかしい、というのは本来の意味の上では 当たっていますが、だからといって平均値で小数点以下を出すのは 間違ってることにはならないと思います。 次に0歳児というのは、生後12ヶ月に満たない赤ちゃんのことなので、 12ヶ月たって1歳となるのですから、別におかしくないと思いますよ。 生まれて1年たってないから、0年と表現してるだけで、実際は 生後何ヶ月かはたってるので、マイナスではないからです。
お礼
回答ありがとうございます。うーん、そうなんです。彼女も平均の意味がわかっていないわけではないんです。ただ、そういう表現はいやだという話なので……。それがおもいろいなと思った次第で……。うーん、変ですね。
- 1
- 2
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。総合的に論じていただいたので、いろいろな観点から考えてみることができました。いくつか感想を記しておきます。 1)「自然数」について:高校時代のことだったと思いますが、数学の授業で「自然数というのは、きわめて特殊な数である」と習った記憶があります。数には整数、分数、少数のみならず、負の数、おまけに虚数というものまであって、そういった数の全体からみれば、日常使っている自然数というものは微々たる位置しか占めていないのだ、という話を聞いたときは、「コペルニクス的転換」にも似た気分を味わったものでしたが、最近よくよく考えると自然数はなにも数学固有の領土ではないので、数学教師でもないわたしがそのように考えることは必ずしも必要ないのでは、と思い直しているところです。 2)数え年について:数え年と満年齢というふたつのシステムは、プラス(あるいはマイナス)1で換算すればすむようなものではなくて、もっと根本的な発想の違いがあるようですね。数え年で2歳3ヶ月なんて言い方はしないはずだろうし。ネットで検索すると、数え年で生まれたときを一歳とするのは母親の胎内での十月十日を含めているからだという説明にしばしば出会いますが、これは一体だれが言い始めたのでしょうかね。これなんかは満年齢の発想で数え年を理屈づけているようにしか思えませんから、おそらく最近のことなのでしょう。