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統計 標準偏差について素朴な疑問
SDについて、標準偏差は、データのばらつきを表す分散に平方根をつけた値である。分散に平方根をつけることによって、データと同じ単位で比較できるのだ。 という理解をしています。 そこで素朴な疑問です。データのばらつきをデータの単位と同じ水準でみたいのなら、わざわざ二乗して平方根つけるなんてめんどくさいことしないで、各データの平均値の差を絶対値で求めて平均値を求めればいいのでは??と思いました。 どんな弊害が出てくるのでしょう?教えてください。
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2乗して平方根を取るのと、絶対値を取るのとでは、結果的に同じなのでしょ?という疑問ですよね。 確かに同じですので、標準偏差を求めるだけならばどっちでもいいでしょう。 ただ、数学上のお約束では、2乗して平方根を取ることになっています。 なぜなら、標準偏差は標本のばらつきぐあいを示しますが、標準からどれぐらいかけ離れているかを計るモノサシとして「平方偏差」というのもあるからです。 これは、この2乗された差をすべて足してサンプルの大きさから1引いた数値で割ったものです。 ですので、最初から2乗して平方根を取っていた方が、あとあと別のものに利用でき、何かと便利なのです。 それから、ここから先は私の想像ですが、昔、コンピュータで式を作る時も、2乗して平方根を取った方が楽だったかもしれません。 今のようにABS関数やAVERAGE関数などがなかったころは、2乗して平方根を取る方が数式作成上楽だったかもしれません。 絶対値ということになると、まずその数値が正の値か負の値かを確定させて、正の値ならばそのまま、負の値ならば(-1)を乗じるなど、場合わけをしなくてはならない分、面倒だったのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 とても分かりやすかったです。 幅広い知識をお持ちなのですね。うらやましい。ありがとうございました。