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抗うつ剤についての疑問
どうして、抗うつ剤では抗コリン作用が起きてしまうのでしょうか?
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三環系抗うつ薬が最も抗コリン作用が起こりやすいです。アセチルコリンという神経伝達物質が作用するためにはアセチルコリン受容体に結合する必要があります。三環系抗うつ薬はこのアセチルコリンと受容体との結合を遮断する作用があるのです。そのために、アセチルコリンの働きが抑制されるので、口の渇き、便秘、かすみ目、などの抗コリン作用がでるのです。 選択的セロトニン取り込み阻害薬(SSRI)やノルアドレナリン・セロトニン取り込み阻害薬(SNRI)は、アセチルコリンと受容体の結合を直接阻害する作用はありません。しかしながら、三環系抗うつ薬よりかなり頻度が低いものの人によっては抗コリン様の副作用がでることもあります。その理由は明確ではありませんが、次のように考えられています。様々な神経伝達物質はお互いにバランスをとりながら正常な機能を保っています。ですから、SSRIやSNRIなどのように直接アセチルコリン系に作用しなくても、他の神経系に作用することによって間接的にアセチルコリン系にも影響を与え、抗コリン様の副作用を起こすことがあるのです。 詳しく知りたい方は、いかのサイトがお勧めです。 http://atoyofpsd.net/brain/brain_03.html
お礼
詳しい説明と有益なサイトをご紹介くださり、どうもありがとうございました!