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それぞれの三環系抗うつ薬の違い
三環系抗うつ薬はたくさんの種類ありますけど、どのような違いがあるのでしょうか? 大体の三環系抗うつ薬が、セロトニンとノルアドレナリンに効果があり、副作用として抗コリン作用を引き起こすということは分かっております。だから、効果的には似ているんだと思います。実際に、どのような症状のとき利用するかで被っていたりします。成分的にはどれもほとんど同じなのでしょうか?
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○確かに三環系抗うつ薬はたくさんの種類がありますが、基本的には成分はそれ程異なるものではないと思います。その薬の種類により、セロトニン(5HT)の再取り込み抑制作用が強いかその一方で、ノルアドレナリン(NA)の再取り込み抑制作用が強いかに分類され、同じ三環系抗うつ薬でも各個人差により効果がある場合と効果がそれ程期待出来ない場合が出ると思います。 ○三環系抗うつ薬には以下に分類される様ですが、 (1)第一世代三環系抗うつ薬(1950~60年年代) イミプラミン(トフラニール、イミドール、クリテミン) アミトリプチリン(トリプタノール、ラントロン、ノーマリン) クロミプラミン(アナフラニール) トリミプラミン(スルモンチール) デシプラミン(パートフラン) ノルトリプチリン(ノリトレン)等 (2)第二世代 三環系抗うつ薬 アモキサピン(アモキサン) ロフェプラミン(アンプリット) ドスレピン(プロチアデン )等 ○要約するとその違いは以下の様に分類されるようです。 (A)セロトニン(5HT)の再取り込み抑制作用が強いといわれるアミトリプチリン(トリプタノール、ラントロン、ノーマリン)や クロミプラミン(アナフラニール) はには不安・焦燥感を軽減する作用が強いといわれております。 (B)ノルアドレナリン(NA)の再取り込み抑制作用が強いノルトリプチリン(ノリトレン)や四環系抗うつ薬のマプロチリン(ルジオミール)は、行動や思考の抑制を改善する作用が強いといわれております。 (C)イミプラミン(トフラニール、イミドール、クリテミン)は(A)と(B)の中間に位置づけられているといわれております。 (D)アモキサピン(アモキサン)やミヤンゼリン(テトラミド)、スルピリド(ドグマチール、アビリット、ミラドール)等は心気症的傾向が強く、副作用に敏感な方に適しているといわれています。 <<参考文献:こころの科学(日本評論社)1987年No.14>> (かなり古いですが・・・) ○私の場合は、約3年程「三環系抗うつ薬」の殆んどの種類を服用しても好転せず、病院を何回か換え現在は「四環系抗うつ薬」のマプロチリン(ルジオミール)で好転回復しております。この様に、どの薬が効果があるかは、主治医の「経験」とある意味において「勘」により決定されると思います。 ○現在、「うつ」の原因は様々な仮説が言われておりますがどの仮説が真実なのか定かではありませんが、これらの三環系抗うつ剤はセロトニンとノルアドレナリンが「うつ」に関係しているという仮説で作られた薬で効果は、第一世代の薬は効果がでるのに時間がかかり、副作用も強いそして、第二世代(四環系抗うつ剤)そして第三世代(SSRI)や第四世代(SNRI)に変わるにつれて効果も早く副作用も少ないと言われているようですが、副作用がある事には変わらない様です。いづれにしても自分に合った薬を服用するには、主治医の「経験の豊富さ」と「経験に基づく勘」次第ですね・・・。 (1)http://www.mh-net.com/lecture/kusuri/kouutsu.html (2)http://yukitachi.cool.ne.jp/utsu/u51koutsu.html (3)http://u2memo.seesaa.net/article/25491697.html (4)http://www2.kpu-m.ac.jp/~ccn/topics/topics/w0179.html
その他の回答 (1)
#1のお答えが論理的なので経験でいいます。 ほとんど「運次第」です。 さらに「その時々違う」傾向もあります。 #1のお答えでは世代が上がるにつれて「高性能」になっている様に書かれていますが、やはり第一世代の効果は絶大です。 もちろん副作用がもろに現れますが。
お礼
ご回答どうもありがとうございました! 私は今、三環系抗うつ薬(第一世代)を服用していますが、SSRI(第三世代)よりもかなり効果が出ています。副作用としては、のどの渇きくらいなので安心しております。
お礼
とても詳しく回答して下さり、どうもありがとうございました! それぞれの三環系抗うつ薬の違いがよく分かりました。 あと、有益なサイトをご紹介下さったことに感謝いたします。