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気管支拡張剤はドーピングとして有効?
ディープインパクトから気管支拡張剤が検出されましたが、気管支拡張剤はドーピングとして有効なのでしょうか?健康な人間が気管支拡張剤を吸っても、かえって呼吸しにくくなるような気がします。
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yakyutukuさん こんばんは 薬局を経営している薬剤師です。 「冬虫夏草」ってご存知でしょうか???この「冬虫夏草」が約15年位前に日本に紹介されたきっかけは、中国の馬軍団と言う陸上チームでした。 この「冬虫夏草」の働きは、漢方で言う所の心肺能力を高めると言うものです。つまり本来は喘息・咳の患者さんで気管支を拡張するわけではなくて空気の吸う力を強めて窒息にならない様にする、または痰の排泄を良くする等の目的で使う訳です。 この「冬虫夏草」を喘息や咳という状況が無い人が服用した場合、若干でも呼吸量が多くなるようです。運動している時は非運動時と違って酸素必要量が多く、結果的に呼吸の回数が多くなり言ってしまえば肺系に負担が掛かるわけです。馬監督はドーピングに引っかからないで運動能力を向上させる薬物を探している中で、運動時の呼吸を少し出も楽にさせて負担を少なくし、少しでも肺を動かすエネルギーを運動エネルギーに使う為そして酸素摂取量が多くなる結果としてのエネルギー生成能力の向上を期待して「冬虫夏草」を選手に使う事を考えたわけです。そして結果として馬軍団の多くの選手は、記録を伸ばしたわけです。この馬軍団が冬虫夏草を使って記録を伸ばしたと言う事から、「冬虫夏草」が有名になった訳です。 今回の「イプラトロピウム」と言う気管支拡張剤は、レース中の気管を拡張する事で空気の吸いを楽にして少しでも肺に使うエネルギーを運動エネルギーとして使う事・酸素摂取量が多くなる結果としてのエネルギー生成能力の向上を期待してと言う考えから使ったんだろうと想像します。もしこれが正しかったとしたら、馬軍団が「冬虫夏草」を使って選手の記録を伸ばしたのと同じ理由で、ディープインパクトの三冠に貢献した可能性が高いわけです。武豊騎手曰く「デイープインパクトは最後の直線で他の馬と比べてギアーが1段階上のギアーに入る」と称していますが、その理由は「イプラトロピウム」を使った結果として本来肺に使うエネルギーが運動エネルギーに使えた事・酸素摂取量が多くなった結果としてエネルギー生成能力が向上した事が考えられます。「イプラトロピウム」が効果が有った例でしょう。 ニュース曰くは、日本競馬界では「イプラトロピウム」の使用例が殆ど無い為ドーピング薬剤に指定されてないそうですが、将来はドーピング薬剤師指定されるでしょうね。
お礼
ご回答ありがとうございます。ただ本日朝日朝刊の寺沢孝明東京薬科大教授のコメントでは見出しで身体的能力の向上効果なしとなっています。専門家でも見解が分かれると言うことでしょうか?