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NIRで脂肪酸濃度を測りたいんですが・・
大学の研究で近赤外分光法を扱っています。酢酸、プロピオン酸の定量分析をしたいのですが、それら脂肪酸の帰属波長がよくわかりません。重回帰分析を行うとコンピューターが波長を選択してくれますが、測定するごとにその波長が変わるなどしていまいち信用できません。なにか化学的に根拠となるような波長域、というのはないのでしょうか?よろしければ教えてください。
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#1 さんのはふつうの IR 領域の話ですね. NIR ですから,とりあえずはその倍音か3倍音を想定してみたらいいのでは? NIR では本質的に吸収も微弱かつブロードで,それを2階微分したりして波長を出すんで,ちょっとしたことでかなりぶれてしまいます.裏を返すと,それがあってもいけるくらいの大きな変化がスペクトルに出るような系でなければ分析にならないということです.
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- anthracene
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NO.1です。 失礼しました、NIRだというのを見落としていました。
- anthracene
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おそらく、O-H伸縮かC=O伸縮のどちらかだろう、とは思います。 前者は3000 cm^-1前後、後者は1700 cm^-1前後に現れます。 どちらも強度は強いですが、後者の方が鋭く、また他の吸収とかぶりにくいと思います。 O-H伸縮が水素結合の影響を受け、波数が大きくシフトすることはご存知でしょう。 カルボン酸の場合もこの効果があります。 また、カルボン酸特有の効果として、分子間で会合した二量体を形成することがあります。これによって、上述した二つの振動の波数は変化します。 すなわち、溶媒中の水や、カルボン酸の濃度によって、吸収帯はシフトします。 逆に、濃度を振ってもこれらの吸収帯が変化しないのなら、そのカルボン酸は分子間で相互作用していない、ということを示すこともできます。 質問者さんが測定のたびに波数が変わっているとのことですが、上述したようなことには十分注意を払われているのでしょうか?
お礼
基本となるIRのことはよくわからなかったのでとても参考になりました。ありがとうございます☆
お礼
すみません、お礼と補足の書くところを間違えました。回答を参考にまたいろいろと考えていきたいと思います☆
補足
ありがとうございます☆100から1000ppm程度までの濃度で測定しているんですが、見た目では水のピーク以外ないように思えます。(これ以上拡大できない、というところまで拡大すれば若干の違いは出てきますが・・・)論文などを調べると似たような研究もあって参考にしようと思ったんですが、論文によって同じ物質でも使われている波長が違うなど、近赤・・よくわからないことが多いです。