出生届を出さなくても罰則がないのはなぜですか
死亡届は出さないと違法で罰則もありますよね。実際に死体遺棄がらみの案件でニュースでも誰々が捕まったとか聞きますし。
しかし出生届を出さないことについては調べてみても、それは違法であるとか、罰則とかの情報が出てきません。
もし出生届を出さないのが違法でないとしたら、それはなぜなのでしょう?
生と死は対であるのに、それにまつわる手続きにおいて一方は違法で他方は違法でないとしてるのは道理に合わない気がします。
あと、このような制度では裁かれ方が平等性に欠くと思います。
仮に出生届により公的に認知された人間の死亡届が出されなかった場合、一定期間それが続けばそれは発覚し死亡届を出すべきだった人間は確実に裁かれるでしょう。
ですが親が出生届けを出さず、その時点で罪問われることもなく、たとえば親より早く死んだのに死亡届も出さなかったとしても、そもそも「存在しないことになっている人」の死亡届が出されなくても役所はその不自然さを認識できませんから、そのようなことが手続きの不備としてバレる可能性が比較的に低いのです。家庭での出産で一週間ほどで死んだとかならなおさらでしょう。遺体もろとも人間が最初から存在しなかったように繕うのは容易いはずです。
このように出生届を出さないで死亡届も出さない人は出生届は出していたという人よりもその違法性を問われるリスクが低くなってしまっているのです。
これが出生届を出すのも罰則付きの強制だったら、出生届が出されないことについても捜査ができるようになり、社会全体から「存在しないことになっている人」を減らせるでしょう。結果、死亡届が出すべき人が裁かれないでいる度合いも減るでしょう。そうであるのに出生届を出さないのが違法でない、そういう矛盾を看過しているのにも疑問を感じます。
いっそ出生届が出てない人が出されないうちに死んでしまった場合については死亡届を出さなくても違法でないという例外があればまだ法律としてまともなのにと思うのです。出生届がないということは国に存在が認められていないということで国が税金などにより負担を負っているわけでもないのですから、そういう人が死んだかどうかなどどうでもいいことなはずです。
国に存在を認知されてる人がすでに死んだというのに、年金などによって税金が無駄に支払われるところに「死亡届を出さないことによる現実的な問題」があるのでしょうから、そういう問題が生じていない条件のともで死亡届が出されないことについて刑事罰を設定するのは無駄だと思うのです。