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X線照射による変色理由

今学生実験でKClとKBrを用いたx線回折の実験をしてるのですが。 KclとKBrを粉末にしてX線を照射するとKBrは白→青にKClは白→赤紫に変色しました。その理由を教えてください。

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回答No.3

もう少し詳しい情報を載せます。 NO.1で書いたF中心は、陰イオン(ハライドイオン)が抜けてできた点欠陥に、電子がトラップされたものです。 このとき、いわゆる井戸型ポテンシャルに束縛された電子のようになるため、エネルギー準位が形成されます。 KBrだと2.0 eVということなので、大体600 nm(赤色)を吸収します。 補色を考えると、緑から青くらいに見えることになります。 KClだと2.2 eV、550 nm(緑色)なので、だいたい紫色に見えると思います。 補色の波長が厳密にあっていないと思いますが、色合いとしては質問者さんのコメントに近いですね。 色中心の作成方法としては、 X線、電解(No.2では電解ではない、と書きましたが、電解で良いようです)、ガンマ線、アルカリ金属蒸気によるドーピングの他、 中性子、電子線でもできるようです。 より詳しくは、NO.1でも書きましたが、Kittelの固体物理学入門(私の第四版だと下巻)を見てください。

回答No.2

追記します。 ”電気分解”ではなくて、高圧の電気をかける、の間違いでした。 電気分解も起こっているかもしれませんが、そこまで確認していませんでした。

回答No.1

これはアルカリはライドの色欠陥というやつです。 F中心の場合だと思います。 ガンマ線照射や電気分解、金属蒸気との反応でもできます。 高エネルギー照射によって、結晶中のイオンが結晶格子からたたき出され、格子欠陥が生じます。この格子が電子をトラップする井戸のように働き、可視領域の光を吸収する準位を形成することで色が付きます。 詳しくは、固体化学、物性物理の本を読めばのっています。 私も昔やりました。 Kittel固体物理学など。

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