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VSWR測定について
装置の出力端VSWRの測り方はどのような方法がありますか?また、出力端に信号を入れて測ることができた場合、進行波と逆に信号を入れ測ることになり、その反射波は出力端VSWRと言えるのでしょうか?また、そのVSWRは装置内へ反射するものと考えられるのでしょうか?出力端VSWRが悪い場合、接続先の装置への影響はありますか?
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こんにちわ 私も同じような疑問があります、分かる範囲で回答します。 【一般的な測定方法】 (1)テブナンの法則により、出力端開放時の電圧と適合負荷時の電圧を測ることにより求めることができます。(周波数が高くなると精度が落ちる、がんばっても ~1GHzくらいまででしょうか?) (2)インピーダンスアナライザなどのインピーダンス測定器を使用して測定する。(これはbirdsasaさんの書いている出力端に信号を入れることに該当します。ですから出力信号の周波数から少しずらして、なおかつインピーダンス測定器からの測定信号はなるべく小さくして測定します。例:出力の周波数1MHz インピーダンス測定器の信号周波数1.1MHzにする等)実際の出力周波数からずらすのと測定信号を小さくしますので測定精度は悪くなりますが簡易的に測定する方法です。 (3)周波数が高い場合は、ネットワークアナライザを使用する。(基本的に(2)番とおなじ考えです。) (4)方向性結合器(ディレクショナルカップラー:進行波と反射波を分離する多開口デバイス)と周波数選択性のあるレベル測定器を使用する方法。((3)番と同じです。) (5)周波数が高い場合ですが、VSWR測定器(スロテッドラインといわれるものです。)を使用する。 これは、線路に溝を切り、電解検出プローブを差し込んだものです、プローブを溝に沿って移動させることで測定用の線路に生じた定在波を直接測定することになります。 (6)これも周波数が高い場合ですが、スライディングロード(位相可変負荷)を使用する。スライディングロードとは、負荷の反射係数は一定のまま、その位相角だけを可変することができる線路と負荷が一体になったものです。 (7)ミスマッチパワーメータによる測定。(レベリングループの掛かった信号源の等価出力VSWRを測定する場合に使用します。) 以上です、説明があまりに簡素なためこれだけでは分からないと思いますが、キーワードにはなると思います。
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出力端とその先の負荷のインピーダンスがわかれば、VSWRgaわかるわけですが…線路を扱う場合には「一番測りやすいパラメータがVSWR」であることが多いので、VSWR計突っ込むことになると思います。 VSWR計の仕組みに関しては#1の方も書いているとおり、方結を使う方法(周波数が割りと低めのときに有効)や線路にプローブ突っ込む方法などがあります(こちらは半波長分の長さが必要なのでマイクロ波向き)。 VSWRは線路の損失の影響を受けますので、負荷端で測るのと、出力端で測るのとでは値が違います。 VSWRがその先に影響があるかどうかは…VSWRが高いということは、出力端子と、線路とその後の回路がマッチングが取れていないということです。高周波回路は通常マッチングさせて使うように設計されてますので、あまりいいことは無いでしょうし、測定器の話であればマッチングが合っていない状態での計測値は信用できないでしょう。