とうせんぼう
日本昔話の「とうせんぼう」という物語を知っているでしょうか?
産まれた時から父親、母親の顔も知らず、体がでかく大飯ぐらいの
でくの棒と言われた少年。寺に預けられたが、お経を一行も覚えられず
住職や小僧にも散々虐められて、寺を追い出されてしまった。
行くところのない、とうせんぼうは観音様にお祈りして百人力の力を
与えられたが、相撲大会で相手の者たちをことごとく死なせてしまって
村から追い出されてしまった。
とうせんぼうは山の中に潜んだが、そこへ村の若い者が来て鍋にクソ
をひりだして行った。それに怒ったとうせんぼうは村に復讐し、火を
つけて暴れまわり、馬を殺すなどしてお尋ね者になった。
とうせんぼうは福井の東尋坊に移り住み、そこで村人から酒を振舞
われて酔って寝てしまった。気が付くと体が縄で縛られて身動きが
できない。そのまま東尋坊に投げ込まれて死んでしまった。という
物語です。
これは、現在の世の中でも起こってもおかしくない出来事です。
川崎市の登戸駅付近で起きた無差別殺人事件も、そんな世間から見
放された人が起こした事件です。
また、小田急線の事件も、西武線の事件も、大阪のビル火災の事件も
皆、このような世間から隔絶された人が起こした事件でした。
今の世の中は弱者に冷たいと言われます。
どうして手を差し伸べないのでしょうか?
死ななくても良い人が死んで良い世の中なんていい訳がありません。
そういう人を出さないためにも幼少の時から愛情のある世の中でなけ
ればいけないと思うのです。
どう思いますか。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。非常に助かりました。