こんにちは!
私は経理専門学校で2年間簿記の勉強をして、日商3級と日商2級を取得しています。私でお役に立てればと思い、回答させていただきます。
独学で2級を…とおっしゃいましたが、日商3級は取得済みまたは学習済みでしょうか?私の恩師は「簿記アタマ」とおっしゃっていたのですが、簿記には慣れというか、独特の感覚(貸方・借方)が身に付いていないと問題を理解しながらでは解けません。差し出がましいですが、もし日商3級を取得・学習していらっしゃらないのならば、実際に受験はしなくても構わないので是非学習してみてください。基礎をキチンと学び、問題を解けるようになると、簿記はとても楽しい科目ですよ♪
主旨から外れてしまって申し訳ありません。ここからが本題です。私は独学ならば「とおるゼミ」と「とおるテキスト」がお勧めです。私は専門学校時代は非売品の学校のみに販売されるテキストを使用していました。今は経理の仕事をしているのですが、簿記というのは習慣づけてやっていないと本当にすぐに忘れてしまう科目なので、1年間経理とは関係ない内容の研修をしていたので、すっかり簿記を忘れてしまいました。そこで「とおるゼミ」「とおるテキスト」を買って学習してみたのですが、簿記のテキストの中ではダントツに色使いが綺麗で、図解などを多用していて「難しそう」というイメージがなく、また実際の生活に関連付けた例えが載ってあり、大変分かりやすく身に付きやすいテキストでした。独学で2級を取得された方々は、「とおるテキスト」「とおるゼミ」を使用している場合が多いという話も聞いた事があります。
ただし、物事には一長一短があるので、「とおるゼミ」「とおるテキスト」も例外ではありません。良くない点・注意点を並べると、次のようになります。
◆値段が高い
1冊2,000円前後はします。商業簿記の問題集とテキスト、工業簿記の問題集とテキストの4冊をそろえると9,000円ぐらいすると思います。しかし、値段だけの価値はありますし、購入者は電話で無料サポートもしてくれるようです(会社にテキストを置いてきてしまい、保障はしかねますので、書店で最後のページを立ち読みしてくださるといいかもしれません)。
◆バージョンを揃える
「とおるゼミ」と「とおるテキスト」には「Ver.3.0」などのようにバージョンが記されています。商業簿記のテキストと問題集、工業簿記のテキストと問題集のバージョンをそれぞれ合わせないと、とても使いづらいものになってしまいます(私はそれを知らずに間違ってしまい、また新しく買い直したという失敗をしてしまいました)。商業簿記と工業簿記は同じバージョンではなくていいので、あくまで「それぞれ」合わせてください。
◆新しい商法に対応しているか?
私が「とおるゼミ」「とおるテキスト」を購入したのは1年前だったので、新しい商法に対応しているか、少し自信がありません。先日、税理士事務所が主催する法人税法のセミナーに参加したところ、「会社法」という法律の制定により、今まで当たり前に簿記の学問にあった「資本」という言葉が変わりました。次回の日商簿記検定でその事項が変わるかは分かりませんので、面倒ではありますが、お近くの日本商工会議所に電話をしてみるといいかと思われます。
短所・注意点をこれだけ並べてしまうと購入される気が滅入ってしまわれるかもしれませんが、あくまで間違ったテキストを購入していただきたくないからです。「とおるゼミ」「とおるテキスト」は「独学者に優しい」といったうたい文句があるように、独学で取得するにはとてもお勧めのテキストです。金銭的な問題が特にネックになると思いますが、再三述べたように、値段に見合った充実した内容です。金銭的に余裕が無い場合なら、「それなり」のテキストはありますので、そうではない場合には是非、購入を検討してみてください。
タイトルは忘れましたが「とおるシリーズ」には過去問題集も販売しております。それは購入していないので内容が分かりませんが、過去問演習は必須なので、一通り学習されたあとに購入を検討されるといいかもしれません。とにかく時間を計って過去問を沢山解く…ということはとても大事です。しかし、今は学習前の段階の話なので、学習されたあとに自分で書店で比較されるといいと思います。学習前はどの過去問がいいのか皆目検討が付かないと思われますので、学習後に書店に行くと、自分でどれが合っているのかがすぐ分かります。まだか過去問題集は購入されない方が賢明です。
長くなってしまいましたが、冒頭で述べたように、簿記は独特の感覚が必要な科目なので、毎日学習する習慣を身に付けなければなりません。また質問からそれますが、学習方法としては、問題をたくさん解くということを中心にするといいので、テキストの要点をノートに写す必要はありません。あくまで問題演習を中心にしてみてください。解けるようになると、簿記は本当に面白い科目なので(特に工業簿記は「転がし簿記」と言われるようなパズル的感覚)、楽しんで勉強してみてくださいね!
では、頑張ってくださいp(^^)q
お礼
ありがとうございます。 早速探してみます。