警察あたりでよく聞く話ですけど、それは話の取っ掛かりで使われることが多いようです。麻薬というのはどこの国でも売りをやるとメチャクチャ罪が重くなります。日本でも使ってるだけなら初犯だとほとんど執行猶予がつきますが、売ると一発で実刑です。
ですから、売人もバカではないので騙して使わせることはありません。だって、使って執行猶予、売って実刑なら、騙した相手が警察に駆け込まないとも限りません。
そこで、「ぶっとぶいいやつがあるんだぜ」と誘い、それに乗ってきても「でも、なんか怖いし・・・」と躊躇する人に対して「痩せられるぜ」とか「中毒性はタバコより低い」などといって敷居を低くするんです。最近なにかと話題の脱法ドラッグをご存知ですか。こういった脱法ドラッグを売ったり紹介するサイトのほとんどが「麻薬と違い中毒性はありません」と紹介していますが、それが麻薬であれ精神科で処方される薬であれ精神に作用するクスリは全て依存性があります。それはなにもドラマなんかにありがちな「クスリをくれよぉ、なんでもやっからよぉ」というのではなく「このクスリを飲んでると精神が安定しているけど飲まないと不安だ」というものも含みます。
そして麻薬についていえば、誘いに乗る人は少ないです。ほとんどは自分から興味を持ってやってくるんです。
タバコが体に悪いことは今は子供でも誰でも知っています。でもタバコを吸う人はいなくなりません。それと同じです。
そして麻薬については今は予想以上に蔓延しているといってもいいでしょう。学校やアルバイト先の「不良っぽい奴」に聞けば本人がやっているか、やってる友達を知っているかどちらか(あるいは両方)です。いわゆるヤンキーなら少なくともやっているところを見たかクスリを見せてもらったことがあるはずです。