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透明標本を作成する際の固定方法について

アリザリン染色透明標本をつくろうと思います。 Webで情報を集めたのですが、固定の際に10%ホルマリンを使うとしているサイトが多い一方で、70%アルコールを使うという情報もあり、固定せずそのまま作業に入って良いという話もあります。 ホルマリンはできれば使いたくないと思っているのですが、透明標本を作製する際において、ホルマリンはどのような役割を果たしているのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • liq
  • ベストアンサー率38% (228/595)
回答No.5

一般的にはホルマリンで固定するのがよいと思います。どうしてもホルマリンが使えない状況なら、アルコールで固定してください。固定液としてはホルマリンの方が優れています。 透明骨格標本は、骨格を支えている周りの筋肉や関節の組織がある程度しっかりしていないとくずれて形が保てなくなってしまいます。軟組織は腐敗・分解しやすいですし、透明化するアルカリ液も筋肉等を軟らかくします。ある程度の大きさの標本は染色・透明化には何日もかかりますので、きちんと固定したものを染色・透明化した方が安心です。

bullfrog
質問者

お礼

どうしてもホルマリンが使えないというわけではないのですが、換気が十分な部屋がないため、目にしみるなど身の危険を感じてしまいます。また、ホルマリンであれば廃棄の問題もあるのではないかと思います。 そういう面で、アルコールで十分なのであれば、アルコールでできたらと思っていたのです。 一度ホルマリンを使った方法で行い、アルコールでも同様にできないかを後日試してみたいと思います。 ありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • suiran2
  • ベストアンサー率55% (1516/2748)
回答No.4

魚を含む海産動物は,陸上動物と違いまして死んだ細胞の自己消化がきわめて早いのが特徴です。ですから標本にする場合には,死後直ちに固定しまして自己消化を防がなければなりません。また,食べる際にも同じでして,自己消化との競争で鮮度をいかに保つかが重要です。 固定作用は,アルコールよりもホルマリンの方が強くホルマリンが使用されているのだと思います。一種の骨格標本ですから固定作用の弱いホルマリンで何とかなるのだと思いますが,ホルマリンは固定に時間がかかり,その際にも自己消化が進みます。 組織固定液としては満足できないものとです。Davidson液がもっとも固定作用が強いのですが一般の方ではホルマリンのほかにアルコールと氷酢酸が必要ですからホルマリンでよいのではと思いますが。一応Davidson液の組成を載せておきます。 蛇足ですが,魚をどのようにして手に入れるのか人ごとながら心配です。 ○Davidson液 ​http://www.nria.affrc.go.jp/sindan/kotei.htm

bullfrog
質問者

お礼

ありがとうございます。 >蛇足ですが,魚をどのようにして手に入れるのか人ごとながら心配です。 スーパーでも魚は買えますし、生きている物が欲しければ金魚を使うなどの方法もあります。

回答No.3

透明標本作製に対するホルマリンの役割は、一般的な組織固定と同じ意味です。たんぱく質を変性し、腐らない様にしているだけです。 透明標本(骨格標本と呼んだりもする)の固定ですが、 基本的にはホルマリンが良いと思います。こういった標本は、標本作製後に長期保存する場合が多いためです。 未固定でも標本は作製できます。 標本の保存にはグリセロールを使いますが、カビが生えたり、細菌が繁殖することがあるので、標本には何らかの固定をしておくほうが良いと思います。 70%エタノールなどは、有用な固定液になります。でも、浸透力が弱いので、ホルマリンより少し長めに固定する必要があります。

bullfrog
質問者

お礼

ありがとうございます。 エタノールよりはホルマリンの方が優れているのですね。勉強になります。

  • myeyesonly
  • ベストアンサー率36% (3818/10368)
回答No.2

また来ました。m(__)m このような標本があるのですね。 自分の分野と違うもので、少々驚きました。(笑) この場合の固定は、組織の形を維持した状態で、雑菌による腐敗や、体内にある酵素で起こる自己融解を止める事が目的です。 その為、殺菌力があり、酵素などのタンパク質を変性させる物質を使います。 ホルマリンとアルコールのほかによく使われるのはグルタルアルデヒド、酢酸などでしょうか。 酢酸はカルシウムが溶け出してしまう可能性があるのでこの場合は不適です。 理論的には「レンジでチン(60~80度程度)」もこの目的ならば固定として有効ですが、その後の反応にどういう影響が生じるかはやってみないと判りません。m(__)m 固定の後、長時間の水洗とKOH処理するのであまり問題になる事はないと思いますが、アルコール固定の場合、組織が収縮してその後、薬品が浸透しにくくなる事がある為、大きい標本ではあまり使われないと思いますが出来ないという話じゃありません。 固定をしない場合ですが、先に述べた、腐敗・自己融解とのスピード競争になりますので、新鮮な材料の場合は手早く処理すれば間に合うのかもしれません。 もちろん大きい標本ほど難しくなると思います。

bullfrog
質問者

お礼

>アルコール固定の場合、組織が収縮してその後、薬品が浸透しにくくなる なるほど。アルコール固定はそういうデメリットがあるのですね。 ありがとうございます。

  • myeyesonly
  • ベストアンサー率36% (3818/10368)
回答No.1

こんにちは。 これは生物の標本の話ですよね? 通常、細胞はそのままでは、水を吸って破裂してしまったり、タンパク質成分が溶け出して流れてしまったりするので、タンパク質を変質させて強度を持たせ流出しないようにする作業が固定です。 固定液はタンパク質を変質させ不溶化させる物なら大抵の物が使用できますが、高濃度のアルコールでは標本自体が脱水に伴い収縮・変形してしまうので切片を張り付けたような標本では剥離の危険があったりします。 染色液によっては染色液自体が固定作用も持っている物もあります。 他に原形質流動や細胞内構造の観察などで、細胞を生かした状態で行う「超生体染色」という方法もありこの場合は固定は行わず、細胞が死なないような色素を使用します。

bullfrog
質問者

お礼

ありがとうございます。 アリザリン染色透明標本の手順の参考として、科学博物館のサイトへのリンクを張っておきます。 http://research.kahaku.go.jp/zoology/uodas/collection/how_to_make/sensyoku/1.html このような作業なので、ホルマリンなりエタノールなりで固定するといっても、それの状態で長時間保存するわけではありません。 このような作業において、ホルマリンで固定する意味というのはどこにあるのだろうかという疑問でした。言葉足らずで申し訳ありません。