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血管に入った空気はどこに行きますか?
タイトル通りなのですが、点滴などで微量で入ってしまった空気は、血管の中でどのようになってどこに行くのでしょうか?また、実際どれくらいの量が体内に入れば致死的になるのでしょうか??
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静脈に入った少しの「空気」は、心臓に戻り、右心房→右心室→肺動脈と流れます。その間、小さな泡に分かれながら、最後は「肺毛細血管」にたどり着きます。そして「空気」はそこで引っかかります。しかし、肺には毛細血管の多くのつながりがある為、少しの「空気」なら、肺毛細血管に引っかかり、人体には大きな影響は与えません。 一方、仮に沢山の「空気」が入った場合・・。 肺で引っかかりきれずに通り越し、再び心臓に戻ります。つまり肺静脈→左心房→左心室→大動脈と流れ、今度は、全身の臓器の毛細血管に「空気」が引っかかることになります。脳には、毛細血管の沢山のつながりがない為、ここに大量の空気が引っかかると、その下流側の脳細胞に酸素や栄養が行かなくなります。脳細胞は、このような状況にとても弱く、すぐに機能低下をきたし、細胞死が起こります。また、あちこちに引っかかれば、脳全体の働きが悪くなり、体の調節ができなくなり、やがて死につながります。心臓の血管(冠動脈)も脳と同じで、冠動脈に空気が引っかかるとすぐに心臓が弱ってしまい、血液を送れなくなり、危険な状態になります。
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- manma_chan
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動脈に入った空気は、末梢に詰まり、例えば、手だと、指先が色が悪くなり腐る事もあるかもしれませんが、静脈に入った空気は、正常な心臓(卵円孔も開いていない)の場合は、右房から、右室、肺へと行き、 ある程度は、肺の網細血管で、捕らえられます。 ですから、体の中に入った空気は、血液中に溶けるか、肺から出て行くか、梗塞を起こして、抹消の組織にとどまるかのいずれかであると思います。 実際、このような病態を空気塞栓といいます。 どのような場合に、このようなことが起こるかといいますと、一番多いのが、開心術、開頭術です。 開心術の場合は、心臓を止め、名前の通りあけます。 空気抜きはしますが、わずかに残るのが、術中の経食道心エコーで確認できます。ですから、あまり多い場合は、再度心臓に針を刺して抜きます。でもわずかは、飛びます。開心術の場合は、左房、左室内の空気は、脳の空気塞栓、脳梗塞の原因になります。注意深く抜きますが、恐らくわずかの脳梗塞は出来るコトが予想されます。 2番目の、どれ位空気が一気に入ると、危ないかといいますと、静脈の場合は、私自身は、大人では数mlくらいでは、問題ないと思います。恐らく問題になるのは、心房の容量と同じくらいの容量であると思います。ただし、動脈の場合は、少量でも空気塞栓になりますので、問題になりますが、、、 どれくらいの量で致死的かは?ですが、動物「豚」とかで、論文を探せば出てくるような気がしますが。
お礼
詳しく回答ありがとうございます。 静脈から入った少量の空気は、肺から出て行くこともあるんですね。
お礼
詳しく回答ありがとうございます。 とても参考になりました!!