- ベストアンサー
セラミッククラウンについて
宜しくお願い致します。 セラミッククラウンで前歯の歯並びを治したい と思っています。(前歯含めて6本) 色々調べてみると術後のトラブルもあるみたいで 不安に思っています。 もちろん個人差があるのは分かっているのですが、 本当のところどうなんでしょうか。 5年保障・・とかよく見かけますけど その後にトラブルがでる確立はかなり高いのでしょうか。削ってしまったあとに後悔しても遅いので みなさんの意見を聞かせて下さい。 宜しくお願い致します。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
セラミッククラウンのトラブルには次のような場合があると思います。 ○クラウンそのものが壊れる(セラミックが割れたり欠けたりする) ○クラウンの土台となる歯や根が2次的な虫歯や歯周病で傷んでしまう それぞれの原因には次のようなことが考えられます。 ○製造上のミスや治療ミスによる歯科医院側に責任があるもの ○メインテナンスの不適切や明らかに使用方法を間違った(ビールの栓を歯で抜く等)事等による患者さん側に問題がある場合。 ○事故等による不可抗力による場合 上記のそれぞれが複雑に絡まって様々なトラブルが起こります。 さて、そのトラブルの起こる可能性ですが、ほとんど予見できない、と言うのが本当の所ではないでしょうか。 5年、と言う数字がどこから出てきているのか、上記のどの場合に保証が得られるのかは良く分かりません。 大多数の人が諦めがつく年月、と言った所から来ているのかも知れません。 決して、統計的に5年ならもつ、それ以上ならもたない可能性が有ると言ったものではないような気がします。 セラミック特有のトラブルは、その素材の特徴(No.1様の大変詳しい回答をご参照下さい)から、主に欠けたり割れたりすることが挙げられます。 また、噛合せ面(前歯の裏側等)にもセラミックを使用した場合はその硬さゆえに僅かな噛合せの調整不良でも関係する歯にダメージを与えてしまうことがあります。 これ以外の要因は、同じ程度の治療(手抜きなど無い)をしたと仮定すれば、保険の前歯冠であれ金冠であれ寿命に大きく影響する物では有りません。 歯科医師が適切な診断、治療をし、歯科技工士が正確な冠を製作していればそれこそ10年でも20年以上でも十分持ちこたえます。 その逆の場合、数ヶ月も経たないうちにトラブルが発声する事も有ります。 つまりは、信頼できる先生に身を任せ、後はとにかくしっかりメインテナンスをし、また定期健診などを受けると言ったことが大切になると思います。 これもNo.1様に詳しい解説が有りますが、前歯の白い冠には次の様な物が有ります。 ○保険の物 ・HJK/全部を硬質レジン(プラスチック)で作ったもの:綺麗ですが弱いのであまり使いません。 ・硬質レジン前装冠/銀歯の前面に白いレジンを装したもの:場合によっては裏の銀歯が見えてしまいます。 保険材料は絶対的な強度が弱く、長期的には磨耗や着色の心配がやや有ります。 ○自費の物 ・メタルボンド/金属キャップの上にセラミックを焼付け:微妙な色表現に優れる。 ・オールセラミック/全部がセラミック、特に歯茎との境目付近の自然さは抜群。 ・ハイブリット/上記のセラミック部分を強さや粘りを増した特殊なプラスチックベースの素材で作ったもの:光の屈折、拡散が歯に近く本物に近い透明感等質感は最高。 プラスチックの弱さやセラミックの脆さを改善すべく開発されたハイブリットは値段も安く選択肢に入れられても良いと思います。 隣の歯の色と寸分違わず合わせるのはやや困難ですが、前歯6本を同時に作るのでしたら、良い結果が得られると思います。 余計な話が多くなってしまいましたが、トラブルの起こる可能性は、本当に治療の良し悪しとメインテナンスにほとんどその結果がかかっていると思います。 例えば「5年以内にやり直しをする人はどの程度いるのですか?」とでもお聞きになり、あまりにも多い様でしたらその歯科医院自体に問題があり、そうでなければお任せしてみる、と言った程度の判断はしても良いとは思いますが、後は運を天に任せる、みたいな事になってしまうかも知れません。 (下手な所に掛かればトラブルが多いのはほぼ確実なことですから…) 工業製品と違いそのくらい不確定、予想のつかない事態も多くあると言うことです。 あまりアドバイスになっていないかもしれませんが参考にしていただければ幸いです。
その他の回答 (1)
- michael-m
- ベストアンサー率50% (2724/5433)
セラミックのトラブルについて、何が書かれているのか判りませんので、私の判る範囲でお答えします。 先ず、強度についてです。 セラミックは硬度では天然の歯に比べると同等、或いは天然より硬くなっています。しかし、天然の歯でもセラミックでも衝撃力に対しては必ずしも硬度ほどの強さは出ません。特に上の前歯は斜めに下の前歯が当るので、丁度横からハンマーで叩くのと同じ状態になります。 衝撃による破壊は強さだけでなく、位置や力の加わる面積にも影響を受けるので、意外に弱い力でも壊れる事があります。 次に、セラミックは焼き物と同様に粘土状の素材を盛り上げて焼きます。 これには高度なテクニックが伴うと同時に、それでも目に見えない欠陥が入る事があります。 これを完全になくす事は、高度な技術をもつ技工士でも皆無とは言えません。これらの欠陥は完成品の強度を下げる事になります。 セラミックの冠にはセラミック単体で作られるもの(セラミック冠)と金属の裏打ちを施されるもの(メタルボンド)があります。 セラミック冠はセラミックの強さだけですが、メタルボンドは、例えば上の前歯では下の歯が当る部分を金属で覆えば衝撃により壊れる危険性はありません。 しかし、あまり先端まで金属を延ばしてしまうと、セラミックの特徴である透明感がなくなったり、透明感の所為で黒ずんで見えたりします。 噛みあわせの浅い人では金属を裏打ちするので、セラミックが壊れる前にセラミックが金属から剥がれる危険性があります。この剥がれ現象は性質上の問題でも、欠陥による問題でも、患者さんの使用上の問題でも起きます。 つまり天然の歯であれ、セラミックであれ「絶対」という事は無く、『セラミックなら何年持つ』とか言う類の宣伝文句は嘘と言うことになります。 ただ、破壊の原理は複雑で予想できるものでなく、多くの歯医者は一応習うだけで通り過ぎてしまい、ただ材料の強さの表示だけを信じているのです。 次に色合いと変色についてです。 色調の豊富さ、透明感などの性質は、やはりセラミックが最高である事に間違いないでしょう。 セラミックの大きな特徴は、その透明感にあります。健康的な透明感のある歯を再現するにはセラミックが最も良く、ついでハイブリッド、保健用硬質レジンの順だと思います。更に色合いに関しても、セラミックが最も素材の種類が多く、患者さん自身の歯により近い再現が出来るはずです。 歯ブラシなどによる磨耗に関しては、セラミックが最も強いといえます。が、正しい歯磨きを実行すれば、保険でも何年でも持たせる事は出来ます。 つまり、同じ条件下ではセラミックが最も良いし、保険では持たせる事は出来るが、その分歯磨きに神経を使わねばならないという事になります。 変色の原因にはレジンの特徴である小さな気泡への色素の沁み込みが原因となりますが、近年の品質改良により、保険材料のしみこみによる変色はかなり抑えられているので、色の濃い食材が好む人を除いては、あまり気にする必要は無いでしょう。 人工の歯の変色の大きな原因は磨耗による細かい傷ですから、その意味でもセラミックが最良と言えます。 ただし、正しい歯磨きの修得はセラミックのためだけでなく、歯肉の退縮(歯茎が下がる)や虫歯の再発予防にも関わるので、必ず覚えましょう。そうすれば経済的負担を強いてセラミックに限定する必要はありません。ハイブリッドでも充分以上に使えます。また、保険であってもかなり長い間使用することは可能です。 それに艶がなくなる程度の磨耗は、患者さんが一目して判るほどすぐに酷くはなるものではありません。 ただし、歯医者の中にはわざと差を付けるために、保健用に色調の悪いレジンを使ったり、硬質ではなく軟質のレジンを使う所があります。 これについては患者さん自身が、その医院で治療を受けた患者さんの状態を見る以外に見極める方法がありません。
お礼
お返事ありがとうございます。助かりました!
お礼
お返事ありがとうございます。助かりました!