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新陰流について

 ここで日本の剣術について質問しているうちに、新陰流について特に興味をもち、その歴史などいろいろと調べました。その歴史で再び疑問が出てきたのですが、江戸柳生新陰流と尾張柳生新陰流はいまだに仲が悪いのでしょうか?例えば一度尾張柳生新陰流に入門すると、その後江戸柳生新陰流のほうに行くと冷たい態度をとられたりするということはあるのでしょうか?  また二つの柳生新陰流の祖である新陰流との関係はどうなっているのでしょうか?(歴史的経緯ではなく、現在の関係です)  質問を欲張って申し訳ありません。さすがに道場にいって面と向かって聞くのは気が引けるので、ご存知の方よろしくお願いします。

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  • Sisyphus
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回答No.1

どうも、新陰流を習っています。投稿は暫くやめるつもりでしたが 入門を考えておられるようで、投稿させていただきます。 私の知る限りでは「仲が悪い」と言うことは無いと思います。 ただ「新陰流」というと普通は尾張柳生の事を指します。 GHQにより新陰流は途絶えましたが。江戸柳生は完全に途絶え、 再び江戸柳生が再興するには時間を要しました。 江戸柳生は一部「新陰流居合」として形を残しております。 ただし「正当な」宗家は不在であると思います。 一部の研究家によって江戸柳生は再興しつつあります。 ですがごく一部です。 それより、尾張柳生の同士の対立の方が問題です。 しかし、他道場の出身であれ道場を訪ねる者に冷たい態度を取る事は まず有りません。 私は稽古には熱心ですが歴史的経緯を覚えるつもりが余りない為 アドバイス程度に捉えてください。 さて余談ですが、入門したあなたは先ず「一刀両段」という業を 習います(一刀両「断」ではない) この業は初めは、シナイとシナイを真っすぐにぶつけることから 習います。上級者になると、真っ直ぐにはぶつけなくなり、 確実に相手の剣を捉えることが出来るようになります。 (真っ直ぐぶつけるのは只の練習、「合撃」【がっし】といいます) この業について簡単に説明します。 相手に対し真半身になります。すると敵は肩しか斬ることが出来ず 肩を狙います。ここで体を捻りながら敵より遅れて剣を振れば、 剣は肩から外れ且つ、相手の剣の上に自分の剣が乗っており、 同時に相手の腕が切れるという合理的な業です。この状態では 敵は下手に動くと腕が完全に切り落とされるため動けません。 又、自分の刀の先端は敵の胸付近に有るので、このまま喉を突くことも 出来ます。 つまり「敵より遅れて剣を振っても必ず勝つ」という業です。 是非とも新陰流に入門してください。

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質問者

お礼

 返答ありがとうございます。今週実はこのサイトで質問している段階から次のステップ、つまり見学を考えており、稽古をみて入門を決めようかと思ってます。  尾張柳生同士の対立というのは気になりますが、それは今考えることではないですよね。  それにしても一刀両段ですか。最初に習うとは思えないほど実戦的ですね。見学が楽しみになりました。  ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • Sisyphus
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回答No.3

補足です。 新陰流は理論が大切です。ただただ、黙々とこなすのではなく 「この位(構え)にはどのような意味があるのか」を考えるのが 重要です。はたから見てると何故このような練習をしているかが 解らないので、見学の際はその辺も考慮してください。 大東流合気柔術の理論も一部あります。 (これを解りやすく教えてくれるのが良い先生の条件です) 新陰流は慈愛に満ちた「活人剣」です。敵の指を斬って戦意を失わせたり 将棋で言う「つみ」の状態を作り出す業で構成されております。 新陰流流祖「上泉伊勢守」は人に忍びざる心の持ち主で、 「人を殺すのは忍びないので戦意を失わせよう。片手で許そう」という 考えをお持ちだったようです。 尚、初めは「上から使い」という「一連の業」を分解した物を習います。 先程紹介した「一刀両段」は上級者向けの「下から使い」です。 順調にいけば「一刀両段」は一ヶ月ほどでマスター出来ます。

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質問者

お礼

 了解です。見学のときはその点を留意して見てみたいと思います。  新陰流流祖「上泉伊勢守」といえばかつて池波正太郎先生の「剣の天地」を読みましたが、すばらしかったです。特にラストはまさにSisyphusさんがおっしゃたとおり次々と襲い掛かってくる敵を片手だけ斬って誰一人殺さず撃退していました。小説の中とはいえ、まさに「活人剣」と思いました。

  • Sisyphus
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回答No.2

そうそう、歴史についてはおいおい教えて貰えますから 気にしないで良いですよ。

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質問者

お礼

そうですね。熟練者が語るならともかく習ってもいない自分が気にするのは生意気でした。まずは実践。それに限りますね。

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