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中学校の「総合的な学習」って何ですか?

来年度から施行される「総合的な学習」についての質問です。 小6の我が子に学校でやっていることを聞いたり、近隣の公立中学校の発表会などを参観したり、本を読んだりして、だいたいのイメージは持っているつもりです。 そば打ちの体験をしたり、地域の環境や、リサイクルのことを調べたり、食物と生活のかかわりを調べたり、そういうことを「総合的な学習」でやっているようですが、そもそも「総合的な学習」って何なのかよくわかりません。 1 国語でもない、社会でもない、今までのどの教科にもあてはまらないカテゴリーの学習を「総合的な学習」というのですか? それとも、たとえば国語の要素もあり社会の要素もあるような学習(二教科以上の要素を含んでいる)をそういうのですか? 2 そば打ちをさせたり、パチンコの釘を調整させたり、カクテルのシェーカーを振らせたり、そういう職人の真似をさせることも、「総合的な学習」と言うのですか? 3 子どもが自らテーマを設定し、自ら調べていくことによって「生きる力」をはぐくむのが「総合的な学習」のねらいならば、生徒Aが「モーニング娘。」について調べたいと言えばそれを「総合的な学習」とするのですか?また、たくさんの漢字を覚えたい生徒Bが漢字の勉強をやりたいと言っても、それは「国語」であって、「総合」とは言えないのですか? 4 私立中でもやるのですか? よくわかっていない「総合的な学習」を批判する者ではありません。「総合的な学習」とは一体何なのか、どうか教えてください。

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  • atsu1002
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回答No.6

★いろいろ意見の分かれる「総合的な学習の時間」。中学は2002年度から、高等学校は2003年度から、全国全ての(私立も含め)学校で実施されます。実は「総合」を、私の高校では2年前から試行的に実施してきました。試行にあたり近くの中学校二十数校にアンケートしたところ、3年前の状況ですが学校の取り組み具合にかなりの格差があることがわかりました。高等学校でもそうですが、必修でない今現在に「総合」を実施している学校は、素晴らしい取組みをして、成果を出しているところがほとんどです。例えば、大仏で有名な県のとある県立高校は、総合実施後のほうが大学合格率が上昇しているなんてところもあります。 ★さて、beat118さんの質問ですが、 > 職人の体験のように、九教科のどれにもあてはまらないものが「総合」ですか? > 二教科以上の分野にまたがっている学習が「総合」ですか? > 漢字の学習をすることは「総合」ですか? 結論から言えば、これらは全て「総合的な学習」となることができます。 手元の「高等学校学習指導要領 総則編 平成11年12月 文部省」によると、総合的な学習の時間の学習活動は、例えば次のようなものとされています。(中学校とは少し表現が異なりますが、内容はほぼ同じものだと考えて頂いて大丈夫です)  ア 国際理解,情報,環境,福祉・健康などの横断的・総合的な課題についての学習活動  イ 生徒が興味・関心,進路等に応じて設定した課題について,知識や技能の深化,総合化を図る学習活動  ウ 自己の在り方生き方や進路について考察する学習活動 これらはあくまでも例示であり、「地域や学校の特色,生徒の特性に応じ」て内容を決めることとされています。 つまり、職人の体験(体験学習)やモーニング娘。のように、どの教科にも属さない内容であっても、上記のウに当たるものもあるでしょうし、2教科以上に属するものは上記アの「横断的・総合的な課題」に当たるでしょうし、漢字の勉強は、上記イに当てはまることになるわけです。  ただ、No.4のrikkoさんがお答えのように、大切なのは「何を調べたいか」とか「それをどう活かしていくのか」であるわけで、どの教科にも属さないものなら何でもOKとかというものではありません。それと、あくまでも学校の方針に沿ったものでないと困るでしょうね。例えば中学1年生の2学期は自分たちの地域について調べるという統一テーマがあるとして、そこで漢字の研究というのは無理じゃないでしょうか。 ★さて、私自身は「総合的な学習の時間」は、いい意味で、学校に与えられた試練だと思っています。今までは文部省に決められたことしかできなかった(=学習指導要領で教えることは全て決められていた:それ以上は教えてはいけなかった)のが、自由に使える時間が出来たのですから。No.2のsongbookさんの回答にもありますが、限りある時間の中のせっかくの時間です。各学校で工夫して、良いものにして行かねばならないし、それが現場の教師の務めだと思っています。No.3でnozomi500さんがお答えのように、『結果的に学力につながらなくても、文部科学省は責任を「現場」に押し付け』ている、また、『私立は生き残りのための工夫の場として活用』というところから考えても、やる以上は出来る限り工夫して、出来る限り工夫し、学校の特色を出して行かねばならないと思っています。 ★ずいぶん長くなってしまい、申し訳ありません。参考になれば幸いです。

beat118
質問者

お礼

ア、イ、ウの定義、よくわかりました。 >文部省に決められたことしかできなかったのが、自由に使える時間が出来た そう言われると、希望が見えてくるような気がします。 ありがとうございました。

その他の回答 (6)

  • LB41
  • ベストアンサー率40% (4/10)
回答No.7

イメージがだいぶつかめてきたとおっしゃるので、 その前提にお話しさせていただきます。 1.二教科以上の要素を含んでいる・・・ ★ご指摘のような学習を横断的な学習といいます。  一つの教科のなかで、ある教材を元に様々な内容を学ぶことを  総合単元学習といいます。  したがって、教科の要素がまたがることを総合と呼ぶのではありません。 2.そういう職人の真似をさせることも、「総合的な学習」と言うのですか? ★「総合的な学習の時間」の一部です。  このように種々様々な体験や実験・活動・講義など、  すべての学習行為から必要な要素をくみ取っていき、  「総合」することで、「生きる力」を育むものです。  特定の知識技能だけで「生きる」ということを、  実践できないとの考えからです。 3.A調べたいと言えばそれを「総合的な学習」とするのですか? ★児童生徒の興味・関心・目的・希望により、始まるのが基本です。  調べる内容・項目などの選択は児童生徒の判断ですが、  何の目的でどの様な形になっていくのか、など、  学校ごとのテーマ設定や教師の指導助言に関わってきます。  従って、「調べたいと言ったことを総合して、学習を進めていく」  と言う表現が正しかろうと思います。 3.Bたくさんの漢字を覚えたい生徒Bが漢字の勉強をやりたいと言っても、    それは「国語」であって、「総合」とは言えないのですか? ★「総合」と言えます。  ポイントは、その覚えた漢字をどの様に活かすか・・・ということです。  ただ覚えてテストがあって・・・だけでは、教科になってしまいます。  先ほどと同じですが、総合的な学習の時間を構成する一要素となります。 4.私立中でもやるのですか? ★もちろんやります。 ★★★ 「総合」は各学校ごとに具体的なテーマやねらいを設定するので、 児童生徒が取り組む内容が異なってきます。 グループや児童生徒個々さえも、取り組む内容が異なる場合があります。 その辺が、保護者の皆様には理解と共感をなかなか得られないところです。 この説明義務は学校にあると思います。 学校の説明をしっかり聞くか、おたずねになるのがベターだと思います。 よく誤解されがちなのですが、保護者の皆様が、 「子供に何をやっているか尋ねてもわからない」とおっしゃることがあります。 基本的には「わからない」と思います。 大人が何度も複雑な話し合いをして設定した内容です。 現に我々大人自身が理解が不足している部分があります。 「生きる力」の構成要素などは、「しつけ」に似ています。 当たり前のことを当たり前に出来るように、叱られながら身につけるものです。 たとえば、 「あいさつ」が人と人とをつなげるために、 どれだけと重要なことかを学ぼうとしたとき、 職場体験でお客様に接遇をすることを学んでいったり、 様々な体験先で、あいさつから始まる良好な人間関係を、学ぶ等です。 しかし、子供達は「あいさつ」の重要性などほとんどわかりません、 まともに挨拶をする子供も少なくなっています。 学校で押しつけられる挨拶より、 そこから始まる人間関係を直に学ぶことが何よりも重要です。 ひょっとすると、そば打ちやシェイカーを振ることの向こう側に、 何か大きな目的や細かい意図があるではないでしょうか? お子様が進学される学校と意思疎通を大事にしてください。 学校は保護者の方と、ともに慈しむという姿勢を絶対に持っています。 互いに理解し合う努力をお願いできたら学校関係者はとてもありがたいと思います。 以上  

beat118
質問者

お礼

「どのように活かすか」が問題なんですね。 よくわかりました。ありがとうございました。

  • nozomi500
  • ベストアンサー率15% (594/3954)
回答No.5

>それとも、二教科以上の分野にまたがっている学習が「総合」ですか? たいていのことについては、「いろんな科目にわたる」ことになると思います。これはあえて「総合」という名前をつけなくても、例えば、「調理」するのにも、「比」をつかって味付けをしたり、徳島のれんこん、長野のキャベツ、淡路島のタマネギ・・、と「地理」が関わってきたり。 「教科書」をつかわないならば、教科をまたぐのは当たり前の事ですね。だから、あえて「2教科以上の」という前提を付ける必要がない・・・。

beat118
質問者

お礼

>「教科書」をつかわないならば、教科をまたぐのは当たり前の事 確かにそういうことですね。ありがとうございました。

  • rikko
  • ベストアンサー率0% (0/10)
回答No.4

初めまして。私は去年度から(2000年から)実際に総合的学習をしている中学生です。まず、4の質問から。これはYESです。私の学校は私立です。1の質問ですが、総合的学習は学校によってどういう風にするかが違うみたいです。(私の先生が言うには、学校によっては理科と社会を組み合わせて、今までとは違った授業にする所とかもあるらしいです。この学習は、一見良い事のように見えなくも無いのですが、学校のやり方によっては失敗(意味がないもの)になってしまうらしいです。) 私の学校では、去年の前期は「五感(聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚)を育てる」みたいな事をしました。(←わかりづらくてごめんなさい;)後期はグループを作って、学校にかかわる事をテーマにして新聞作りをしました。ちなみに私のグループは学校がある地域(学校周辺)のことについて調べました。で、今年の前期は環境問題について調べました。後期は、私達は来年修学旅行で東北に行くので、東北のことについて調べました。でも、結果から言うと、私もクラスのみんなもあんまり面白いとか楽しいとか思った事はなく、特に学んだとか為になったってことはありませんでした。(テーマが決められていて、しかも全然興味のない事ばかりだったからかもしれませんが・・・;) 3の質問ですが、ただ単に「モーニング娘」を調べたいと言っても総合的学習ではやらせてもらえないと思います。「モーニング娘」の何を調べたいか?っていう事が大切だと思います。その何によっては総合的学習になると思います。(例えば、モーニング娘を通して歌手っていうのはどう言う事をするのか?とかどうやって曲が作られてそれがどうやってCDになって人々の所に来るのかとか。)また、漢字もただ漢字をたくさん覚えたいからっていう理由では総合的学習にはならないと思います。でも漢字をたくさん覚えて漢字の出来方などを調べるっていう理由なら総合学習になるとおもいます。つまり、あることを調べて、何を学ぶかっていう事が大切なんだと思います。(←あくまでも個人的な意見ですが・・・。)  数学とか理科とか社会とか普通の授業でやっている事は、大人になってからはあんまり使う機会がないじゃないですか。それに、本やインターネットで調べる事は社会とか国語に時間でも出来ると思うし。だから、私は総合的学習では社会に出て仕事をするようになった時に「総合的学習があって良かった~」って思えるような授業をしたいです。(職人さんのところへ行って体験学習をしたり、いろいろな所へ行って、知らない人と話す時の礼儀(?)や人との付き合い方(?)を学ぶとか) 学校の先生たちも総合的学習は初めてな事なので、いろいろ手探りでやっているらしくて、まだこれと言った事はできないらしいです。私の学校では来年(今年)は 生徒の意見を元にして授業をやるそうです。

beat118
質問者

お礼

生徒さんの立場からの回答ありがとうございました。 先生方も初めての試みでいろいろ試行錯誤の状態なんでしょうね。今後、興味のあって楽しいテーマで学習ができるといいですね。

  • nozomi500
  • ベストアンサー率15% (594/3954)
回答No.3

昔でも、教科書にとらわれずにいろんなことをやってみようと工夫される教師はいました。それが、たいてい、教育委員会から「教科書通りでない」「指導要領の逸脱」などといって白い目で見られていました。 そういううちに、その教科書や指導要領のほうがボロがでてきて、「つめこみ教育」といいながら「学力低下」による落ちこぼれも目立つようになってきた。 いままで白い目で見ていた「工夫する教師」のほうがうまくやっているんじゃないか?という、不安があるけれど、それまで白い目で見ていたものを認める訳には行かないから、新たに思いついたものとして「総合」というなまえで、実は何をやるかは「現場に任せる」。 1,2,3,4については、すべてYESになると思いますが、それぞれの学校で、校長の好みで「それはいくらなんでも・・」ということになるかもしれません。 4については、少子化のもとで、私立は生き残りのための工夫の場として活用すると思います。 結果的に学力につながらなくても、文部科学省は責任を「現場」に押し付けて平気、という「保険」みたいなものではないでしょうか。 それで保護者が「公立離れ」しても、公立の生徒が減れば国や自治体の負担が減るから結構、ということなのだと思います。 教育大でやっている例をきくと、ひどい内容のものが結構あります。むかし「生活科」ができたときもそうだった。

beat118
質問者

補足

nozomi500さん、ご丁寧な回答ありがとうございます。だんだんわかってきました。 で、再度確認させてください。 前述の質問の1です:職人の体験のように、九教科のどれにもあてはまらないものが「総合」ですか? それとも、二教科以上の分野にまたがっている学習が「総合」ですか? 前述の質問3です:漢字の学習をすることは「総合」ですか?   お時間ありましたらご回答いただければ幸いです。

  • songbook
  • ベストアンサー率36% (334/910)
回答No.2

ちょっと私、あまり時間がないので、すぐ答えられそうなものだけ。 4については、もちろんイエスです。 3について。 学校の先生のほうが、それなりの覚悟を持って追究へのゴーサインを出せるかどうかにかかっていますね。 つまり、生徒が、まず追究のプランを作ります。それを先生がチェックします。一つの物事を、学術的に、また価値あるものとして、追究しつづけるに足りるプラン担っているかどうかを確かめ、助言します。それでokならば、例え対象がモーニング娘。であっても、やらせることになるのではないでしょうか。 例えば、芸能界に入る子の実態、どのようにしてデビューは決まるか、どういう人たちに、その一人の歌手は支えられているか、デビュー後の芸能人の人生、一日の生活サイクル、ヒットする曲とはどういうものか、自分がその世界を目指したとしたら、どんな準備がいるのか、など。  ただ、個人的な意見としては、あまり賛成できませんけどね。総合的な学習では、よく、その道の専門家を実際に呼んだり、施設を訪れたりして、学習を深めます。しかし、所詮私ども教師も世間知らずです。どんな人でも、気軽に学校に呼べると思っているところがあります。今後、迷惑な思いをする専門職の人が増えるのではないかと危惧しております。(芸能関係もその一つ) いろんな体験活動は貴重だと思います。しかし、それがその後の何につながるか、体験者本人、もっと言えば教師に見通しが立っていないといけません。さらに、その体験を振り返った生徒自身が、「たのしかった」「面白かった」程度の感想しか残せないようであるならば、まさに、「踊らされている総合的学習」です。 …すみません、満足な答えにはなっておりませんが、人間的な視野を広めたり、物事の追究の仕方を身につけるという意味では、貴重な時間です。無駄にはしたくないですね。いわゆる教科学習の絶対的な時間が減ったことについては、確かに問題を残していると思います。 「学びのすすめ」などというお達しが文部科学省から出ているぐらいですから。

beat118
質問者

補足

songbookさん、ご丁寧な回答ありがとうございます。だんだんわかってきました。 で、再度確認させてください。 前述の質問の1です:職人の体験のように、九教科のどれにもあてはまらないものが「総合」ですか? それとも、二教科以上の分野にまたがっている学習が「総合」ですか? 前述の質問3です:漢字の学習をすることは「総合」ですか?    お時間ありましたらご回答いただければ幸いです。

  • hanbo
  • ベストアンサー率34% (1527/4434)
回答No.1

 下記URLを、参照してください。

参考URL:
http://www.crn.or.jp/LIBRARY/SOGOTEKI/T_RUPO10/index.html
beat118
質問者

お礼

ありがとうございました。 参考URL見ました。「総合的学習」の考え方はわかりましたが、私の疑問1~4についてはわからずじまいでした。(-.-;) 読み解く力の不足かな?何度も読んでみます。

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