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なぜNHK-FMは廃止されなければならないのですか?
「日本はオタク層を支えられるほど、たしかに経済的には豊かに成った。けれど精神的なものについては、むしろいま脆弱化しつつある様に思う。」 様々なメディアに囲まれて暮らし、オタク界の寵児ともされている、或るアニメ監督の言葉です。 クラシック、ジャズ、歌謡曲、(純)邦楽、サウンド・ドラマ、そして各種の特集番組…。 これら、数だけは多い民放FMからスッポリと抜けたジャンルをフォローし、日本の音楽文化に現在も多大な貢献を行っているNHK-FMが今、廃止の危機に陥っています。しかし私には、どうしてもその理由が分かりません。 一応は、自身で総務省の「通信・放送の在り方に関する懇談会、報告書」を読む事もしてみました。しかしその内容はバラ色な未来観を官僚的な言い回しで羅列したに過ぎないもので、いったい何故これほど貴重な放送枠が狙い撃ちされなければならないのか?についてはついに裏付けには触れていませんでした。 最悪でも、せめて個人的に抱いている竹中平蔵氏と委員の方々がお茶をすすりつつ雑談しながら決めた、とのイメージを覆す資料が無いものかと考えたのですが、残念ながら1人の力ではそれにはたどり着けませんでした。 仕方なく結論に至った道筋を色々と考える事もしてみたのですが、やはり結局は思い至りませんでした。 結局、なぜNHK-FMは廃止されなければならないのか?について、できれば教えていただけたならば幸いと思っています。 どうか、よろしくお願いします。 「通信・放送の在り方に関する懇談会、報告書」 http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/tsushin_hosou/pdf/060606_saisyuu.pdf
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国内全てのデータではないのですが・・・。 http://www.1350.jp/eigyou/images/05w_tar.pdf ↑PDFファイルです こちらを見る限りNHK-FMの聴取率はかなり低いです。 私自身FMを聞きますがNHK-FMを聞こうと思うことがないです。(聞くならAM) 聞くとすれば災害時ですね、しかし聞いている人があまり居ない上に長波(FM)は広域に電波が飛ぶわけではないので災害時などには中波(AM)を使った方が効率がいいと言う結果になったのではないでしょうか 災害時に普段から聞きつけていないFMの放送局をわざわざ聞くと思えません。AM放送であれば受信機の多さもありNHKを聞く人は増えるでしょう 放送として残すべき性質の物もあるのは解りますが、聴取率が取れていないのは痛いところだと思います。 文化という観点からすると残念ですね
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- t78abyrf9c
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No.6です。 ↓でテレビの問題について返答したのですが、NHK-FM廃止の問題と、↓の問題は似通っている感じがしました。 http://pcsoft.okwave.jp/kotaeru.php3?q=2214964 つまり、「ながら視聴」が当たり前になっている無料放送の視聴者に対して、じっくりと見聞きさせるような番組を作る事が不可能になっていると思うのです。 能動的に情報を見聞きしようとする層は、ネットを含めて有料で情報を得る意識が出来上がったと思います。 (と、同時に受動的な層との二極化が進んでいると思います。) 希望的観測を申せば、懇談会はNHKアーカイブスをネットで配信させる事も提言してますので、これが実現すれば過去の貴重な遺産が生かされると思います。 (民放も含めて実現すれば、理想的ですが。)
お礼
お礼が大変に遅くなってしまい申し訳ありませんでした。その失礼について、先ず何よりもお詫び申し上げます。 こちらのながら視聴についての文章も拝見させていただきました。視聴をする側の意識の変化についても確かに思い致す事は必要だと思います。 ここで質問をさせていただいて以来、FM放送と言うメディア自体が抱える様々な欠点についてさまざまな事を教えていただいたように思います。しかし"何を持って欠点と、或いは欠点ではないとするのか?"。それを決定する尺度そのものについては、未だ明確ではなかったような気もしています。 その意味では、視聴者層の動向の分析も、実は最も重要な問題を解く鍵の一つなのかもしれません。 現在はネット・メディアの急激な発達によって、マス・メディア全体が大量配信神話の崩壊に伴うマスコミ不信とも言うべき荒波に揉まれているように感じます。 だからこそNHK-FMについて言えば、そうした時代背景に在る事を理解し、これから先の時代にも長く良質なコンテンツを配信し続けられる事実を武器にして、その貴重さに見合ったポジションを獲得して行って欲しいものだと余計に思うばかりです。 もちろん能動層の欲求に応じるためにはかなりの努力が必要な以上、決して楽観は許されないのでしょうが…。 アーカイブスについては、個人的にも情報収集してみたいと思います。もし実現したならば、これから先、あの頃が甦るような嬉しさを味わう事が出来るかもしれません。 二度に渡って丁寧な、そして示唆の多い回答をいただきました。大変ありがとうございました。
追加で回答失礼します。 私自身は、他の回答者の方々が言われているように私も随分昔はオーディオを趣味とし、エアチェックを行っておりましたので、NHK FMの幅広い、かつ一つのテーマやアルバムに対して長時間の放送を行っていた為大変楽しみにしておりました。しかし仕事を始めて以来音楽に耳を傾ける時間的な余裕も無くなり音楽自体から遠ざかっておりましたが、人生の終盤を迎え、好きだった音楽へ回帰しているところです。ここでNHK FMの放送を廃止すると言うのを聞くと本当に残念に思います。 経費削減の為、私が考えるように6チャンネルを削減するならば効果が大きいと思いますが、現在竹中氏が言っているように3チャンネル程度のチャンネル数の削減では、実際には大した経費の削減とはならないと思っておりますので、更にその中にラジオをカウントすることなど、単に努力はしていますよ!と宣伝効果を上げる為だけの行為に感じてしまいます。 ましてNHKの公共的な意味を重視するのであれば、単に視聴率を重視するなど全く間違っていると思います。 話はそれましたが、経費削減に努力していますよ!と宣伝する為に廃止されるのが本当の理由なのだと思います。
お礼
お礼が大変に遅くなってしまい申し訳ありません。 私自身は現在、会社と自宅を往復する僅かな間だけが、ラジオを聴く事のできるほとんど唯一の時間になってしまっています。疲れて帰って来て、まだイライラが抜けず、ラジオから流れてくる音楽につい耳を傾けてしばらく車から降りる事を忘れてしまった…などと言う事も、最近は無くなりつつありました。 こうして、ありがたいお話をいただいて、どうしても涙が出る思いです。このまま、ただ々々便利に使われるばかりで一生を終わるのか…、などと最近はふと心に浮かぶ事も多かったのですが、再びよき音楽と共に過ごせる日が迎えられるかもしれないと思えば、それは励みになります。 名前をお呼びする失礼をお許しいただければ、hamanohamaguriさんのような方が関心を持って下さったからこそ、懇談会の答申が居丈高では無い物になったのではないかと、私には思えてなりません。 今後はこのような、空論から来たのではないかとどうしても疑念を抱かざるを得ない答申が、もう二度と出てこないように強く祈るばかりです。 今回の事では、直接の回答に加えて、その他の面についてもお礼を申し上げられたらと思いました。本当に色々、ありがとうございました。
- pacom
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siirakansu様、初めまして。「教えて!goo」に初参加です。NHK-FM廃止について私が思うことを回答しますが、多少の乱文があることをお許しください。 「通信・放送の在り方に関する懇談会(以下、竹中懇)」の最終報告書を私も読みました。 NHK-FMの廃止をする理由、結論を言えば「NHKの『効率化』するならば、良質な音楽を愛好する人々が中心に聴取していないNHK-FMは要らない」ということがNHK-FMに対する竹中懇の最終報告書での見解なのです。 竹中懇で一貫して強調されているのは、「放送通信分野での競争力強化」と「効率化」の促進のためなんです。いわば、儲かる分野を中心に放送・通信分野をスリム化し強化していくという手法です。最終報告書には「国民により良き文化の普及させていきたい」といったような意志表示の文章は、どこにも見当たりません。 このやり方は、現在の小泉内閣の方針である「構造改革」「新自由主義の促進」に則っているものです。 この事実は、富むものは富み、貧しくなるものはますます貧しくなる「格差社会」になった日本の状態を見れば、明らかだと思います。したがってお金のある人々しか、社会保障・教育・文化の恩恵を受けることができないという方向になりつつあります。 小泉内閣や竹中懇流で「NHK改革」をやろうとするならば、上記の視点になるのは、いわば必然でしょう。 私は政府が「NHK改革」というならば、NHK当局と視聴者・国民を中心にNHKを「真の公共放送」にするために、報道の中立性や信頼回復のためにどうするのかという議論環境の整備をすることが先だと考えます。 それを待たずに、竹中懇で「NHKにスリム化」「デジタル化だ」「受信料は強制徴収だ」という報告書を勝手に出すこと自体、おかしいことだと思います。 したがって私は、スリム化のためにNHK-FMの廃止するという竹中懇の答申は絶対反対です。音楽愛好者として私はこのことに非常に憤りを感じています。 「動」の民放FMに対する「静」のNHK-FMの存在は絶対に必要です。 疲れたときに落ち込んだ時に、落ち着いたNHK-FMを聴いて癒すという人もいると思います。 廃止されればハイテンション且つヒット曲偏重の民放FMしか聴けなくなり、良質の音楽と落ち着いた雰囲気を提供するFM放送局が、日本から完全に無くなります。つまり、日本国民の「癒しどころがなくなる」がまた一つ減ることを意味しますね。 ちなみに公共放送の先駆けである英国のBBCは、現在もラジオ放送が4つあり、ヒット曲からクラシックまで音楽文化の普及を重視しています(参考URL http://www.bbc.co.uk/radio/)。 siirakansu様がおっしゃるとおり、NHK-FMは音楽の広いジャンルを網羅しており、全ての年代が聴ける構成になっているのが特徴で、FMについては一定の「公共放送」の役割を果たしていると思います(参考URL http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%85%B1%E6%94%BE%E9%80%81)。 siirakansu様がNHK-FMが大好きでなくなることが嫌だと思うならば声を上げた方が宜しいと思います。インターネットで、NHK当局やNHK予算を審議する機関である国会の各政党に向けて声を届け、ブログやサイトをお持ちならば、警告を発することが大事だと思います。 今、ネットユーザーのNHK-FM廃止反対の声が広がりを見せています。参考に下記のサイトへ一度アクセスしてみてください。 http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/music.html 長文と乱文で失礼しました。少しでも私の意見がご参考になれば幸いです。
お礼
初めての回答をいただきまして非常に恐れ入ります。にも拘らず、こうしてお礼をさせていただく事が大変遅くなり申し訳有りません…。 「新自由主義」ですか…。中曽根氏が首相だった頃の「新保守主義」と言う言葉がどうしても思い浮かびます。 どちらの場合も為政者はしばしば近隣国家との間に不用な緊張を生み出して、彼らを共通の敵として名指しする事で国民に自分を支持させる手法を採ってきたと分析される事が多いようです。 その事自体の是非はともかく、そうした統治スタイルが成功した政権下において「まぁ競争のないところに、発展はないですからね」と為政者が言えば、本来はそれに馴染まないものまでが過酷な営利競争に巻き込まれてしまう事を否定するのは難しいように思います。 そして今回の事を含めて、バブル崩壊後に各所で頻繁に繰り返されたあのセリフ「文化はカネにならない」を、小泉氏とその周辺の人々は現在まで大胆に肯定する傾向を見せ続けています。 残念ながら、それが本当に「自由」と言う名に値する方向性であるのか?については、決して深く問い詰めずに。 人類の普遍的な価値観に「真、善、聖、美」が有るとは私も聞いた事は有ります。一つのFM局の廃止について論じるにこうしたものを持ち出すこと自体いささか大げさだとは思いますが、しかし本当に残念な事に、この国においてはそのたった一つのFM局が廃止されただけで「美」の面が大きく波及力を失うと言う現実が有る様に思います。 こうしてお礼文を書かせていただく事さえも遅れがちな身です。私が声を賛同したからと言ってそれら運動が盛んになるとは思えませんが、それでも紹介くださったサイトについてはよく参考にさせていただきたいと思います。 心情を汲み取りいただいた事も含めまして、色々とありがとうございました。
- chirashizushi
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公共放送でありながら、聞けない場所がある。 これが根本です。 FM波は日本全国で聞けないですから
お礼
お礼をさせていただくのが大変おそくなり、申し訳有りません。 確かにFMは、その可聴範囲の狭さが利用する側から見てもネックでした。その意味では送信できるデータ量において圧倒的なものを持ちながら、しかし一般の携帯電話に敗れて衰退していったPHSの事を思い起こさせられます。 公共的な情報伝達と言う点から見ても、対アジア的なメディア戦略の点から見ても、力不足と判断される要因は確かに有った訳ですね。 可聴範囲の狭いFMでこれからも全国ネットを展開し続ける事自体の意味が、今回は徹底して問われてしまったのかもしれません。その問いに明快に答える事については、流石に私も難しいと感じざるを得ないような気がしています。 懇談会メンバーの人々に、自分たちが取り潰そうとしているものの良さがなかなか伝わらない原因は、或いは、この辺りに有るのかも知れません。 ありがとうございました。
- straker505
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NHKFM、廃止ですか~。 そんなとこまでNHKは切羽詰ってるんですか。 信じられません。わが耳を疑います。 地方局のディスクジョッキーまであって 音質もいいし、昔は結構隠れファンだったのですが。 双方向パソコンオンラインゲームに若年層その他が 熱中して、大事な肝心なものを失いそうな 気がしますね。結局マイナーファンしかいなかった。 聴取層が減ったということでしょう・・・。
お礼
寄せていただいた文を読ませていただき、同感、々々と思いました。 世の中がどう変わろうと、どんな立場の人だろうと、大事にすべき物事や考え方と言うのはたぶん有るのだろうと思います。NHK-FMの良さは、一つの放送枠としてそうしたものを朴訥に纏い続けた真っ当さ…とでもいうべき部分に有るのではないかと個人的には思ってきました。 音質へのこだわりや意外に自由な地方での編成。群を抜いて豊かな司会者たち。きちんとテーマを掘り下げてくれる番組構成。質問文にも書かせていただきましたが、扱うジャンルの幅の広さは、他の民放局が束になってかかってきたとしてもちょっと太刀打ちできませんし。 本当に今どき珍しい、良いところを数え上げればキリがない放送枠ですものね。 …だからこそ、不祥事を起こした一部社員の道連れ的にこれを廃止しようとする動きには、やはり、どうしても納得できないものを感じてしまいます。 例えマイナーでも、良いものは良い。この真実を、多くの人が再び思い出してくれる事を願って…。 ありがとうございました。
- t78abyrf9c
- ベストアンサー率47% (3029/6402)
NHKに限らず、FMに一番活気があったのはバブル崩壊前まででした。 バブルが崩壊し不景気になってからは、FM全体がAM的な内容に変化し、それまでのファンを切り捨てる結果となりました。 もし貴方が、それ以前の時代を知らない方だとすれば、廃止の理由が今ひとつ見えてこないかも知れません。 元々、日本の放送政策はラジオを軽視し、国民もラジオの存在に対して無関心でした。 (精々、移動中にスポーツ中継やニュースを聴くか、災害時のメディアとしの有効性しか認識されてないと思います。) 今となっては、有料放送が受け入れられている時代ですから、その影響で受信料の徴収が難しい上に、ラジオの受信者からは徴収が出来ないですから、FMも含めたラジオ波削減の声が出てきてます。 正直、今のNHK-FMは、バブル崩壊以前と同様の聴き応えは無くなってますので、この状況で存在意義を訴えるのは難しいと思います。 私的には、デジタル波でNHKの音楽専門局を作り、受信料を徴収する方法が適していると感じてます。
お礼
もしも文化を啓蒙する番組が、覚悟が必要なほどの料金を払い続けなければ聴けないのだとしたなら、それはとても寂しい事だろうと思っていました。またそれ以前に、万が一の折に、内容や可聴範囲において現在のグレードを維持してくれる企業が果たして現れるものなのか?についても、やはり強い不安を感じていました。 それだけに、これらについて触れられた回答をいただき、何か心中に秘していたものを言い当てられたような気もしています。 もしも芸術が単なる"勝ち組み"の"ファッション"に堕してしまったならば、それはこの国の市民社会が、一つの面に置いて虎造節や菊田ドラマの時代よりも後退しているとも言えてしまうのではないかとも思います。その意味でも、どうか後の世代の人たちが、せめて有料に成っていたとしても、例えば私がかつて擦り切れるほど録音テープを聴き返した「日本を訪れた名演奏家」のような本物の名番組に、余り気張らずに出会えるような環境が維持されていれば良いのだけれど…などと、やや心細く願ってしまいます。 正直に言いまして、ついに日本において、即物的な消費対象として以外にラジオ文化が認識されなかったのは一体何故なのだろうか…と。その事が、とても残念でなりません。 ありがとうございました。
- buchi-dog
- ベストアンサー率42% (757/1772)
私も、四半世紀前にはFMファンを毎号購入してエアチェックに励んでいました。貸しレコード店が出現する前、FM、特にエアチェックに最適のNHK-FMは有難い存在でした。その需要に対応して、オーディオ機器やラジカセが電気店を賑わしており、各社が工夫を凝らしたカセットテープが発売されていました。 そうしたFM、特にNHK-FMの存在価値は、今ではほとんどなくなっているのが実情です。せいぜい、クラシックファンが時々聞くくらいでしょう。私は今でもクラシックを聞きますが、FMを録音することはもはやなく、録音できる機器は持っておりません。民放FMも、どのように経営が成り立っているのか疑問に感じています。 NHKの使命を考えれば、FM放送の優先順位が最下位になってしまっているとしても当然と思います。
お礼
四半世紀前、と言いますと、おおよそ1980年の前後になるのでしょうか。確かに、当時と今とを比較するならば、FM放送の扱われ方が全く違う理由も、分かるような気がしないでもありません。 好きな時に好きな曲をダウンロードする事も、数百曲もの音源を小箱に入れて気楽に持ち歩く事も、当時は想像だに出来る事では有りませんでした。 競争相手がカセットテープやレコードなどの不便も多い媒体だったからこそ、FM放送は優位を保つ事が出来た。しかしその後の技術革新の結果、FM放送そのものが音響メディアの主役的地位を明け渡してしまうに至った…。そうした事実は、今回の事にもやはり大きく響いているのでしょう。 この問題は、実はNHK1局だけが抱えているのものではなく、日本のラジオ文化そのものが既に揺らいでいる事を確かに示しているのかもしれません…。 "お上"が決めてしまった以上、無理な事かもしれないとは思いつつも、現代に置いてあるべき姿を模索する事が出来れば、或いは生き残る事が出来るかもしれない…と、正直、今は信じたい気持でいっぱいです。 ありがとうございました。
「通信・放送の在り方に関する懇談会、報告書」を読んだ上で、普段自分が感じていることを交え回答したいと思います。 「通信・放送の在り方に関する懇談会、報告書」読んだところこのタイトル以外にもNHKの今後について話し合われたようですね。ここで読み取れるのは、今後日本の国力が衰えていく中で取り得る対策を考えると、国中隅々まで通信インフラを整備し、ブロードバンド通信を可能にする。この整備を実施するとともにアニメ等のポップカルチャーを充実することです。こういった方法で現在のアジア内のプレゼンスを維持してゆこうとしています。 更にこの目的を可能にする為には、放送に関わる様々な規制を緩和し、NHKにもそれなりの役割を果たして貰おうと考えているのだと思います。 しかしNHKに新たな、また強く求められる役割を果たしてもらおうにも不祥事もあったことにより受信料不払い率が増加し経営が圧迫されて来ています。この状況で行わなければないらないのが、NHKが果たす役割が、国民から理解を得て、受信料の支払いがかなりの高率でなされ、もし納めない人がいるのであれば罰則の強化といった方策を用いても納得されるようになることです。 こういった国民のコンセンサスが得られる方策の一つがNHK FM等の廃止なんです。 ちなみに私はNHK受信料を払っていません。と言うのも全くNHKは見ないし、聞かないからです。しかしスポンサーに影響されないメディアの重要も認識しています。仕方なくここで私が視聴料の支払いを納得するのは、NHK本来の役割のみ果たし、合理化を進めることです。 私が感じている具体的な不満点はあげるならば地上波とBSで同番組を放映している。NHKと民放で同じ放送をしている。等です。確かにNHKの役割として受信不可能な地域を無くし、全ての国民が平等に受信出来るようにすると言うのは分かりますが、効率が悪すぎると思います。(つまり同番組を重複し、しかも放映権料を無駄遣いしている)なぜこのようになってしまうかと考えれば、国の税金と同じように料金が徴収できるならば「どんどん拡大したい」と考えていると言うことだと思います。どう考えても現在のチャンネル数は多すぎます。(「通信・放送の在り方に関する懇談会、報告書」に書かれているのと同様に感じます) こう考えると放送チャンネルのどの部分を減らすかと言うことになり、他の方が書かれて理由の通り、視聴率が低く、特別な役割もないからNHK FMを削減ということになのだと思います。 個人的には、テレビがデジタル可さればスクランブルを掛け、視聴者だけが支払う方法にしてくれるのが良いのですが、もしこうしてしまうと格段に入ってくる受信料が減少し、大規模なリストラを必要としてしますので、経営が成り立たなくなってしまうのでしょう。 この部分を理解し、税金のようにテレビを持つ国民全員に負担を求めるのであれば地上波を1、BS1、ラジオをAM、FMをそれぞれ一つずつ、海外向け衛生を1として5チャンネルとし、将来的に不要となった場合は廃止(例えば、地上波で全国をカバーした等)し、視聴料を全て込みで1000円程度にして欲しいと思っています。 チャンネル削減は遅すぎたと思います。
お礼
私は地方の小都市に住んでいます。田舎町ゆえ、入るFM局はたった2つしか有りません。そのうちの一つであるNHKが消えてしまえば、地元の民放局がFM枠を独占する事となります。 また以前は、車に寝泊りしながらよく貧乏旅行にも出かけていました。北の岬から南国の浜辺まで、いつも同じ声、同じニュースの届くNHKの番組を聞く毎に、非日常につつまれて膨らんだ不安感が疾く和らいで行くような印象を受けていました。 「特定企業のメディア独占に問題は無い」。「NHKにユニヴァーサリズムなぞ必要無い」。そこまで極端に考える事がない限り、このFM廃止論は最初から成り立たなかっただろう気は今でもしています。 国民の皆様に大切なお金を出していただくのだからと、謙虚な姿勢で改革を行っていく事自体は、当然ながら私自身も納得しています。 けれども、今は、その方向がいささか違うのではないかと感じています。 >地上波、BS、AM、FM、海外向け衛生の5チャンネル おせじではなく、もしも俎上に乗せられたものがこの案だったならば、私もまだ随分と納得がいったのでしょうが…。 ありがとうございました。
補足
あまり誇れるネット環境ではないせいか、先ほどお礼文を送らせていただいた折に送信トラブルが有ったようです。 自分たちは実際に受信料を払う"国民の声"に押された"改革"を行っているのだから、古い"抵抗勢力"に遠慮する必要は微塵も無い。 きっと竹中氏らは、このように考えているのでしょう。 彼自身の居る恵まれた環境に改革の基準を置かれて、逆に困惑せざるを得ない立場に追い込まれる人は今でもそれなりに多いような気はしているのですが。その事については、もはや…。 念のためこちらでもお礼文かかせていただきました。 ありがとうございました。
私が若かりし数十年前の頃は、オーディオブームと共にエアチェックが流行していて、特にNHK-FMは歌謡曲でもフルコーラスで流れ、民放のようにイントロに余計なおしゃべりもしないので、自分はよく聴いてましたし、結構聴いてる人も多かったと思います。 当時はレンタルCDやネットによる音楽ダウンロードなども無い時代でしたから、NHKーFMが最良の音楽ソースだったのでしょうけど、今はメディアが多いですから、聴きたい曲が放送される日を待ってるなんて面倒なことする人も減ったんじゃないでしょうか。 まして、FM付の携帯ラジオ程度ではモノラルなので良い音では聞えませんし、ミニコンポ程度を購入するような人は、わざわざ屋根にアンテナ立ててまで受信しようとはしないでしょう。 「週間FM」や「FMfan」などを毎回購読してた自分としても廃止は残念ですが、世の中の音楽を取り巻く環境が変ってしまった今日では仕方ないかとも思います。
お礼
言われてみて、確かにはっとする部分がありました。 現在はメディア・システムの発達により、個々人が音楽を手元に置くまでの過程がかつてとずいぶん違っています。入手後に手慰む時の形もずいぶんと違います。 たとえ流れる音楽そのものは普遍性を持っていたとしても、これだけその形態を支える環境が大きく変わってしまったならば、淘汰される構造も出てきたところで仕方が無い事なのかもしれません。多数派リスナーの方々の中で、"音楽"への欲求の仕方が変わってしまったとしても、それもやはり、仕方の無い事なのかもしれません。 "エアチェック"という言葉は、今では死語になったのでしょうか。日本にはまだ、ラジオを中心に扱ってくれる雑誌は有るのでしょうか。 ありがとうございました。
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聞く人がいないからじゃないの?
お礼
こうして質問をし、いただいた回答を見ながら色々と考えてみました。 残念ながら、あるいは、やはり、そうなのかもしれません…。 ありがとうございました。
お礼
参考のURLの方を見させていただきました。広島県と言うごく限られた地域の事ではあるものの、この聴取率の低さには素直に驚かされました。 何となく低予算が透けて見えるようになった今現在においてさえ、まだまだ素晴らしい番組は多いのにと、一人の愛聴者として無念な気持でなりません。 内容について考慮されない…と言う現象については、現場と判断場所との間に距離がある場合、それがどのような事象であっても普遍的に起きることだとは理解しています。ですので自分は識者で在ると自認している筈の人々から、単なる金銭的都合だけに基づいた廃止論が産みだされてしまう事もメカニズムとしては理解はしていました。 その意味で聴取率の低いFMは、成果を強調したい彼らにとって何よりの好餌だったのかもしれませんね…。 この国の音楽文化の衰亡に憂慮を示して下さった事も含めまして、ご回答、ありがとうございました。