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なぜ、『死傷者』 と言うのですか
大きな災害や、戦争などの報道で、『死傷者は、○名でした・・・』などという表現がよく使われますけれども、 なぜ、『死傷者』という表現をするのですか? 人が、『死ぬ』ことと、『負傷する』こととは、深刻さの度合いが、天と地ほども違うではないですか。 なぜ、『死者』と『負傷者』を一緒に数えるのですか? たとえば、『死傷者は 50名でした。』という時、 『死者が5名、負傷者が45名』であるのと、『死者が45名、負傷者が5名』であるのとでは、深刻さが全く違うのですから、両者が同じ表現で良いとは思えません。 それなのに、『死傷者は 50名です。』としか言わない報道が多く、とても違和感を感じます。 なぜ、『死傷者』という言葉が使われるのでしょうか?
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こんにちは。 大事故や大災害の現場では、情報も交錯して早くから死亡者の確定が難しい事や、状況に応じて死亡判定ができないような場合もありますので、確定した死亡数を出す難しさがあるのではないでしょうか。 確かに死亡と生存して怪我してるのでは天と地ほどの違いがありますが、そもそも初期情報は、どんどん死亡者数も負傷者数も増えてゆきますから、正確な数字ではありえないので、大雑把に一くくりにしてるのだと思います。 逆に生存が確認された人の数は、判明時点で明確な数字が出ますし、増える事はいい事ですので、報道でも出てくるのでしょう。 まあそれでもやっぱり死んじゃった・・・って例は結構ありますけど。
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- buchi-dog
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「例えば関東大震災、あるいは第二次大戦中の都市空襲の被害は、通常「死者 約何名」で語られると思いますが?」 軍隊の損害の場合、国家が編成した集団ですから、部隊とその記録が消滅するほどの大損害でなければ、損害の詳細が記録されます。 一方、都市空襲の場合、損害の詳細を把握することは容易ではありません。誰がいつどこにいるかを、国家が正確に掴んでいないからです。東京大空襲、広島や長崎の原爆の被害数は「概数」でしかないはずです。処分した死体の概数、空襲前後の人口の推移などから、「3月10日の東京下町大空襲の死者は約10万名」 「広島原爆の死者は約15万名」 と言った数字が出されていると認識します。 例えば「空襲の被害」http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/kuusyuu.htm 広島原爆の場合、戦後何十年もかけて、「死者と行方不明者の合計は24万何千何百何人」という数字を出しているようですが、数字を出すのに長い時間と手間がかかる話です。 なお、現在であれば、役所等の持っている情報の精度が格段に上がっていますので、災害時の死者数・負傷者数は格段に正確に把握できます。昔とは事情が異なります。
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- metalrider
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災害の初期報道に関しては他の方々が述べられているように正確な人数を把握しにくい-ということだと思います。 地下鉄サリン事件のような過去の事件では(あくまでも私の予測でしかないのですが…)「被害を被った人がこんなにもいます」という印象を与えたいのではないでしょうか? 「死者12人、負傷者約五千人」と「死傷者五千人以上」では後者の方が悲惨な印象を受けます。 後で内訳を詳細に調べれば同じといえば同じなんですが…。
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- buchi-dog
- ベストアンサー率42% (757/1772)
戦争の「死傷者」というのは、「死亡または負傷により戦力でなくなった人」を指します。死亡した人も、戦闘力を失う傷を負った人も、戦力でなくなった点では同じだからです。 戦争での「負傷」というのは「戦闘力を(一時的にでも)失って後方に下げられる状況」です。当然、重傷の後に死亡する人もいます。 戦場では「手をナイフで切って全治一週間、絆創膏を巻いている」という人は「負傷者」には数えないはずです。そういう人は、傷を負っているのは確かでも、依然として戦力であるからです。
お礼
御回答ありがとう御座います。 確かに、戦闘員の『死傷者』については、そのような事がいえるかも知れません。 しかしながら、ドレスデンや東京の大空襲での『死傷者』は、大部分が、『非戦闘員』だったと思います。
- erista
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負傷者の中には、生命の危機にかかわるような負傷を負われた方もいるからではないでしょうか?(重症の方) またあくまで、『死傷者』とは暫定的な呼称で、最終的には死亡された方、重症、軽症(重症、軽症はあわせて負傷者かもしれません)、行方不明者など分けられるのではないでしょうか? 更に、報道において多く感じられるのは、おそらくですが、即時性を視聴者が求めるため、事件、事故発生の間もない状態で、おおよその規模、深刻さを伝えるためであり、少なくともその時点においては止むを得ないことと感じます。
お礼
すばやい御回答をありがとう御座いました。 大変参考になりました。
お礼
さっそくの御返答ありがとうございます。 確かに、『死傷者』という表現は、災害の初期情報にて用いられることが多いかもしれません。 しかし、僕は、第2次大戦中のドレスデンの空襲や、東京大空襲についての最近の記事で、『死傷者』という表現を見たことがあります。 また、地下鉄サリン事件について、事件後だいぶ経ったあとの記事で、『死傷者五千人以上』と書かれた記事をみたこともあります。(たしか、地下鉄サリン事件の死者は、12人くらいでしたね?)