こんにちは。
この考え方が用いられてるのは、主に医療の検査分野です。
例えば、尿の検査の糖みたく、0.11g/dl であるのと、0.1g/dl であるのでは、臨床的意義は全く変わりません。
むしろ精密に細かく数字を出してくれるよりは、大雑把に、全く出ていないのか、ちょっとだけ出てるのか、いっぱい出てるのか・・・みたいな区分けで十分な物が沢山あります。
正確な数字よりも、簡易検査で早く大雑把な区分けでわかる方が治療上有益ですし、特に緊急を要する検査ではその方がはるかに重要だったりします。
この為に出来た概念が判定量で、基準値と言われる、各レベルの区分けの数字は定量分析の結果と比較して作りますが、簡単な定性検査の反応の出具合で、速報性を重視して大雑把な区分けを報告するという方式です。
報告する内容は、
-、+-、+、++、+++、++++といったもので、一般の感覚と大きく異なるのは「+-」(普通は縦に書きますが、ここでは書けないので横書きになってます)の扱いです。
これらはすべて、検出結果の領域の区分なので、「+-」とは、「+」領域に満たない領域の陽性反応を意味します。