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フィラリアキット検査の検出レベルについて
- 保護犬のフィラリアについての質問です。検査結果が陽性となった場合、感染がいつから始まったのかを特定することはできるのでしょうか。
- フィラリアキットでの検査はどの程度のレベルまで感染を検出できるのか、陽性結果が出た場合の治療方法についても教えてください。
- 保護犬のフィラリア感染について、過去の検査結果から感染が起きた時期を特定できるかどうか、そして治療方法について詳しく知りたいです。
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No.1で回答させて頂いた者です。 今回のようなケースの場合は >前年度12月にギリギリでオカルト感染していたと見る と考えるより、保護以前(例えば04年9月など)に感染が成立していたと考える方が妥当だと思われます。 通常感染が起こってから検査にひっかかってくるまでには7ヶ月程の時間が 必要ですので、04年11月(保護時)ではまず陽性反応はでません。 地域にもよるかとは思いますが通常11月末まで投薬が行われていれば保護後のその年の 感染対策としては十分であったと考えられます。 05年4月に検査を実施されているようですが、前年度の予防状況が完全ではなかった今回の ケースのような場合はミクロフィラリア検出だけでなく、キットによる抗原検査も同時に 実施すべきであったと思われます。 一般論で言えばキットでの検出率のほうがミクロフィラリア検査よりも精度は高いといわれています。 実際、50匹程の成虫が寄生しているにも関わらずミクロフィラリアは全く検出されないといった症例を経験しております。 保護犬の場合は昨年度の予防状況などはまず分からないでしょうから、両方検査される事を お勧めします。そして検査する時期をきちんと考慮に入れて 各検査の限界を知っておく事が一番大切でしょう。 蛇足ですが、質問者様の知識の中で誤って記憶されている部分があるようですので 少し補足・訂正させて頂きます。 >陽性反応のある子には危険な薬 これは一般的にはミルベマイシン(及びカルドメック)の事です。モキシデックがその3種の中では最も ミクロフィラリアを殺滅する効果が優しいといわれています。 >ミクロフィラリア検査で行いました。(この場合はL3、L4の検出と考えてよろしいのでしょうか。) ミクロフィラリアとはフィラリア成虫のメスが生んで犬の血液内にいるフィラリアの子虫の事をさします。 一方、L3、L4などの表現は一旦犬から蚊によって吸血され成長しているステージでの呼び名です。 ですから、「L3のミクロフィラリア」というものは存在せず、 ミクロフィラリア、L1、L2、L3・・・という順番で成長していくのです。 犬の血液を採取して検査している対象はミクロフィラリアの段階です。 L1以降は蚊の体内でのステージですので犬を調べてもL3などは検出出来ません。
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- arry_k
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L1,L2と言う表現は成虫ではなく幼虫に使う表現ですのでL5は成虫ではありません。 厳密に言えばL5は幼弱成虫ですので、その後更に発育して生殖能力を持った成虫となります。 L5までであれば感染後4ヶ月程度で発育できますから、検出が可能な7ヶ月までには もう少し成長してるわけです。その段階ではL5という表現ではなく、成虫と呼びます。 >最終感染から7ヶ月未満ではどちらの検査でも検出できない場合があるということを考慮した方がいいのでしょうか。7ヶ月以上の検査なら完全なのでしょうが 7ヶ月未満では「検出できない場合がある」ではなく「検出出来ない」が正解です。更に、「7ヶ月以上の検査なら完全」ではなく、検査にはどんな検査でも限界があり完全に100%検出する事は出来ません。 感染直後(蚊の体内で脱皮してL3になった幼虫はそのままL3として犬に感染します。皮膚の下にいる間に2回脱皮してL5にまで成長します。ですから感染直後はL3ですね^^;) の検出方法は私が知っている限りありません。それが可能であれば一番良いとは思うのですが、 今年の投薬忘れの結果は来年の検査でしか分からない、というのが現状です。 大学の研究機関など特殊な方法を用いれば可能かもしれませんが、 一般的な動物病院で簡単に検査する事は難しいでしょう。
お礼
お忙しい中、ご丁寧な回答を本当にありがとうございました。 大変よく分かりました。 L5と成虫が同レベルであると勘違いをしておりました。 今後、検査結果が陰性であっても、すぐに決まった場合にはその点をお話させていただくようにいたします。 例外が存在すること、100%はないということ、痛感いたしました。 保護犬の場合、昨年度の状況が分からないので細心の注意を払います。 大変貴重な知識をありがとうございました。
- arry_k
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獣医師です。確認事項があります。 昨年(05年)6月に新しい飼主さんに譲渡されたのですね? その際にフィラリアの検査は実施されたのですか?検査されているのであれば それはミクロフィラリアを検出する方法ですか?それとも抗原検査ですか? 検査キットは殆ど感染後7ヶ月以上のメスの生殖器から出る抗原を検出する仕組み ですので、L5以上の検出となります。 直接法とはミクロフィラリアの検出(顕微鏡にて)の事でしょうか? この方法では寄生数の判定はできません。(オカルト感染など)
補足
早速のご回答、ありがとうございました。補足をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。情報の欠落がありまして大変失礼いたしました。 譲渡は05年6月です。お話をいただく前の05年4月に検査方法はミクロフィラリア検査で行いました。(この場合はL3、L4の検出と考えてよろしいのでしょうか。)お渡ししたお薬がミルベであったか、モキシであったか確認できないのですが、陽性反応のある子には危険な薬、との見解を先方獣医師にいただきましたので、モキシではないかと思われます。04年11月時点では月齢的に無理があるかと思いますが、05年4月時点で、前年度12月にギリギリでオカルト感染していたと見るのが妥当でしょうか。(最終投薬は11月末です。)補足内での質問で恐れ入りますが、12月まで投薬した場合の翌年5月検査の場合、L5までの成長ができず、キット検査では反応がない場合もあるということでしょうか。。。現在では両方の検査を行っておりますが、どちらかではやはり保護犬の場合、不十分でしょうか。。どうぞよろしくお願いいたします。
お礼
ご丁寧な回答を本当にありがとうございました。現在はキットとミクロと両方の検査を入れておりますが、やはりそこが抜け目であったのですね。深く反省しております。 訂正いただいた件ですが、大変失礼いたしました。素人知識でお恥ずかしい限りです。キット検査がL5、ミクロフィラリアはその後(L5の子供、と言う認識ですね?)、ということで、最終感染から7ヶ月未満ではどちらの検査でも検出できない場合があるということを考慮した方がいいのでしょうか。7ヶ月以上の検査なら完全なのでしょうが、感染直後(L4でしょうか)の検出方法があれば、お手数ですがご教授いただけましたら幸いです。(HPで調べたところによると、蚊の体内でL3まで成長、L3時点で犬の体内へ、との記述がありましたが、L3は蚊の体内でのステージ?と混乱しております。)