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オスがメスを選ぶのかそれとも逆なのか
とりあえず人間は別にしておいて、動物はオスがメスを選んで交尾もしくは夫婦関係を築くのでしょうか?それともメスがオスを選んで交尾もしくは夫婦関係を築くのでしょうか? オスがアプローチするものの、最終決定はメスが行うとすれば、メスがオスを選んでいるって事ですよね?なんかそういう話でわかりやすいものっていうかなんか明快になってる法則みたいなものってありますか? そういうのに関連した話でもあれば御紹介ください。
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子孫を残すのに必要なエネルギーは、雄と雌ではかなりの差があります。 メスが卵子を作るのに比べオスが精子を作るのはずっと少ないエネルギーで済み、また、妊娠するような動物では子作りにかかる負担もメスの方がずっと多くなります。 さらに、メスでは一生の間に産める子供の数は生理的に限られますが、オスは機会さえあればかなり多くの自分の子を持つことが可能です(理論的には一生の間に作られる精子の数だけ=星の数ほど)。 そのため、メスは一回の繁殖に対してより慎重にならざるをえません。より優秀な遺伝子を受け継がなければ、せっかく苦労して作った子供が生き延びてくれないからです。ですのでメスはオスをしっかりと選別しなければならず、決定権はメスにあることが多いのです。 反対にオスではばらまき作戦を取り、一回の繁殖に集中するよりたくさんの繁殖機会を得ようとする傾向があります。あまり相手は関係ないといった感じでしょうか(苦笑)。 これら繁殖戦略 については、R・ドーキンスの「利己的な遺伝子」等でいろいろ紹介されています。面白く分かり易い内容なので本を読んで見ることをおすすめします。
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- papua
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基本的にkazuuuさんのいう通りなんですが、実はもう一つ考えなければならない要素があります。 それは、「受精が終わったあとの子育ての負担をオスとメスのどちらが受け持つか」という点です。 受精~出産(子づくり)に関わるコストだけを見た場合、たしかにオスよりメスの方が圧倒的に負担が大きい(従って、メスがオスを選ぶ)のですが、オスが子育ての役割を一手に引き受けている種の場合、相対的にオスの方が繁殖のために費やすコストが高くなる場合があり、そうした場合はメスがオスを巡って争うことがあります(これにもさらに例外があるのですが)。 ただし、ほ乳類の場合は、メスが授乳をしなければならないということから、子育ての負担もメスがにない、したがってメスがオスを選ぶというのが一般的になります。 詳しくは「オスとメス=性の不思議」(長谷川真理子、講談社現代新書)をどうぞ。 追伸:kazuuuさんとbotanさんの「経験者」っていったい・・・。
お礼
御回答ありがとうございました。 さっそく本をチェックしてみようと思います。
- botan
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聞いた話なんですが、オスはより多くのメスを、メスはより良いオスを望んでいるようそうです。サルの集団なんかを見ると、交尾できるのはボスざるのみで、グループ内のメスはみんなボスのもの。メスの方はボスでないといい子供が残せない・・・。みたいな感じなんだそうです。だから、やっぱりメスが決定権を持っているのでは?と思います。
世の中には例外が多く、これ、と言える法則がないのが実際のところですが、哺乳類の多くはおっしゃったような法則でペアを作っています(実は人間もです)。 まず最初にアプローチをし始めるのはメスです。人間は発情期の回数が多いので分かりにくいですが、おしゃれして着飾るという行為そのものがアプローチになっています。ネコの場合はニャーニャー鳴いてオスを誘います。 しかし、このときメスは自分が発情しているなどとはケほどにも思っていません。これがミソです。 次にその誘いに乗ってくるオスは、メスに近づいてデートに誘います。ところがメスは自分の発情に気づいてませんから、断ることもあります。気に入らない男はこの時点でさっさと切り捨てられます。しつこい男が嫌われるのはこのためです(笑) そこで必要になってくるのが「求愛ディスプレイ」――つまり自己アピールです。必死に女の子の気を引いて、何とかしてこっちを向いてもらおうとがんばります。 最終的に振り向いてもらえたオスだけが、メスと最終的にデートする権利を得るわけです。 ただし、このときこのデートが交尾と直接は結びつかないのは、俺が把握しているだけでは人間だけです(チンパンジーも割とそうだけど)。 ……とまあ、こんなところでよろしいでしょうか(笑)
お礼
御回答ありがとうございました。 面白そうな本のようですので、読んでみようと思います。