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成長ホルモンを分泌させて部分痩せするには?
部分痩せはできないと言われていますが、成長ホルモンに着目して、考えれば、私はできると思い ます。以下、推定でしかありませんが、間違っていると思われる所も多いと思いますので、指摘し てください。参考にしたものは、加圧トレーニング、スロトレ、「体脂肪が落ちるトレーニング」 等です。 1.超回復が起こる前にターゲット筋肉のトレーニングをして、オーバートレーニング状態にすれば、 筋肉は小さくなる。 2.脂肪はウエストの内臓脂肪から落ちるから、ウエストの部分痩せは全身の中では容易だと思われ る。 3.乳酸をターゲット筋肉に局所的にためて、この濃度に比例して脳下垂体から成長ホルモンが分泌 される。成長ホルモンが脂肪を分解するのですが、この場合の成長ホルモンは全身に行くと思われ ますが、局所的に乳酸濃度の高い筋肉に多くの成長ホルモンが行くのではないかと思いますが?ど うでしょうか? 4.筋肉のすぐ周りには皮膚も脂肪もあるわけで、ターゲット筋肉の周りの脂肪は多くの成長ホルモ ンによって分解され、結果、細くなる。 5.加圧理論により、筋トレに加えて同時にターゲット筋肉を手のひら等で押さえるだけでも、小さ いながら血流制限を加速させ、同時に意識がターゲット筋肉にいく事とあいまって、さらに新しい 毛細血管を作り※、多くの細胞に成長ホルモンを供給することができる。 ※今まで血液がやって来なかった毛細血管に加圧によって、血液がくるようになったとも考えられ る。 6.女性のニーズとして、ウエストは細くしたいが、バストは今のまま残すか大きくしたい女性が多 いと思われるので、部分やせはできるが、部分太りは難しい。しかし、これも、大胸筋など胸の筋 肉を厚くし、バスト周辺の筋肉を細くし、また、腕を細くすることによって、大きく見せる事は可 能だと思われる。胸の脂肪に関しては、男性ホルモンと成長ホルモンは同じ脳下垂体から分泌され るのだから、女性ホルモンも同じだと思うが、当方、男性の為、コメントできません・・(笑) 7.女性の場合、胸は大きくならないと最初からあきらめていて、勉強して挑戦しようとしない人が 多いように思う。女性のみなさんも勉強、研究して色々挑戦して欲しいものです。乳腺発達型と脂 肪型があるようですが、これ以上は・・・・ 以上、都合の良い様にこじ付けた推測に過ぎないかもしれませんが、部分痩せはできると考えてい ます。反論もお待ちしていますが、根拠を明示して教えてください。 みなさん、宜しくお願い致します。
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40代。男性。ウエイトトレーニング歴7年。 ●回答No.1を要約すると <ウエブリーグ:石井直方様ページ:2005/12/1:内分泌器官としての筋> http://www.webleague.net/information/coach/qandadet.php?qandaid=1679&teachid=3 ▼1.【最初の「ミオカイン」:IL-6】 筋運動後に、インターロイキン-6(Interleukin-6;IL-6)という物質の血中濃度が上昇することが知られている。 ▼2.【IL-6のさまざまな効果:「部分やせ」は可能だ】 2)脂肪細胞にはたらいて脂肪分解を促進する事が、示唆(それらしい)されている。 まだ実証されたわけではありませんが、筋から分泌されるIL-6が脂肪分解を促進するとなれば、 当然よく動かした筋の近傍にある脂肪は落ちやすいことになります。 <ウエブリーグ:石井直方様ページ:2007/3/5:エアロビック運動でより効果的に脂肪を落とすには?:「休み休み運動」のすすめ> http://www.webleague.net/information/coach/qandadet.php?qandaid=1875&teachid=3 ▼3.【運動の強さと脂質代謝】 体内で脂質を分解してエネルギーを得るには、酸素を用いて酸化するしか手はありません。 したがって、運動によって直に体脂肪を減らそうとすると、エアロビック(有酸素)運動を行う必要があります。 ■▼1~3.により、部分運動(おそらく無酸素運動)した後に、有酸素運動で脂肪細胞から分解した遊離脂肪酸を燃焼させると「部分やせ」するのではないかということです。 この方法は、サーキットトレーニングにも似てます。 <質問:プロテインを飲んでトレーニング> http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2238508 実証がされていませんので、全て仮定での話になります。 ●私感ですが、部分やせの可能性については、実証されていないことも多く「わからない」というのが本音です。 部分加熱(遠赤)や超音波を当てたりして、脂肪細胞の分解促進を上げる、といったエステ的な話しもあります。 ※否定はしません。 人には個別要素がさらに絡んでくるので、他の人に有効であった方法が使えないこともあります。 もう少し先の未来には、部分やせの方法が確立されていそうです。 今のところ、確実な方法は全身を通しての痩身になるでしょうか。
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- bagnacauda
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50代で、以前は有酸素中心、現在はウエイトトレーニングを楽しんでいます。 トンチンカンなことを書きます。 『部分痩せが可能か否かという論議そのものが、意味はないと考えます』 僕も以前、腹と尻の贅肉を取りたいと考えていました。 いろいろやってみると、体のバランスそのものを変えた方が、「見た目」が変わることが分りました。 体全体の余分な脂肪を燃焼させ、付くべき処に筋肉を付ける。 その際に付随した脂肪をまた、なるべく筋肉を落とすことなく燃焼させる。 その繰り返しで、体全体のバランスを変えてしまった方が、部分痩せよりも早いように感じます。 ウエストを細くするだけでなく、胸の筋肉をつけて、姿勢を良くするために腹筋の背柱起立筋を鍛えることで、腹は劇的にしまって見えます。 ハムストリングスを鍛えるだけでなく、カーフレイズに至る、下半身の裏側を鍛えることで、ベッドに入る前に女性が受ける印象を向上させることが出来る。 「トシの割に、いいおおしりしてますね♪bagnacaudaさん!」 いや、浮気相手に言われた実話です。(笑) 部分痩せが仮に出来たとしても、こういった伝統的なトレーニングよりも効率よく、かっこよい体を作るための効果がなければ意味はありません。 石炭から石油を作れても、油田掘っちゃった方が安上がりだったら、誰も石炭の液化なんて考えないのと同じなんじゃないかなぁ~~。
- oneH
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部分痩せが可能だと考えている人があまり理解していない点だと思いますので、もう少し分かり易く書きます。 > ・筋肉を可動させても、その上にある脂肪細胞の血流に影響を与えることはできません。 (ちなみに、面倒なのでこう書きましたが厳密には正確ではありません。実際のところ影響は受けます。ただし、なぜそうなるのか、理由は単純ではありません) 筋肉を流れる血流と、皮下脂肪を流れる血流は別のルートで供給されます。 なので、 ・筋肉で発生した脂肪分解を刺激する物質が筋肉中の血流に乗ったとしても、その表面の皮下脂肪に直接届くわけではありません。 ・表面の皮下脂肪で脂肪分解が発生しても、その下の筋肉が分解された脂肪を直接利用することはできません。 これで分かりますでしょうか? 部分痩せというのは、人間の体の作りから見ると、全く自然な現象ではないのです。 ウエストや脚痩せがしたいと思ったら、ツイストマシンやインナーサイのマシンを行うのではなく、トレッドミルに乗るのが賢い方法です。 さて、考え方は変わりましたか…?
- oneH
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こんにちは。趣味でボディビルをやっている者です。 なるべくシンプルに回答しますね(^^; 日本語訳がよくわからないので一部英語です。 一言で言うと、その考え方は間違っています。 ANo.1さんの最後の方の、成長ホルモンの脂肪分解(lipolysis、脂肪分解です。脂肪燃焼ではありませんよ念のため)についての言及のように、人での成長ホルモンの脂肪分解のメカニズムは完全には解明されていません。ただし、成長ホルモンがカテコールアミンの働きを高めることは広く認識されています。 ・筋肉を可動させても、その上にある脂肪細胞の血流に影響を与えることはできません。従って、筋肉の可動部位の上の脂肪細胞でlipolysisが多く起きるわけではありません。故に、 「局所を稼働させることによる部分痩せは絶対に不可能です」 ちなみにこれは正確にはウソです。ただ部分痩せが不可能、というのは本当です。 ・Catecholamine-stimulated lipolysisは、catecholamine受容体の多い部位で起こりやすいです。遺伝や性別などに左右されますが、一般には内臓脂肪などで優先してlipolysisが起こります。 ・あと、最も重大な誤ちは、カロリー消費の大きい運動ではなく、チマチマ局所を動かす運動で脂肪燃焼を期待している、ということです。 なるべくシンプルに、ということなので、この辺で(^^;
補足
ありがとうございます。超回復の理論を応用すればできると考えていますが、痩せたい部分の筋肉は毎日トレーニングして、オーバートレーニング状態にし、太らせたい部分は週に2~3回にして超回復状態に持っていけば、相対的にできると、私見ですが、考えています。ウエストは内臓脂肪から落ちるので、これも部分痩せ可能ですね。 皮下脂肪はどうでしょう?できないと思っていましたが、extさんの意見によると可能性はありそうで、今後の課題ですね。
- ext
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40代。男性。ウエイトトレーニング歴7年。 ●>根拠を明示して教えてください。 ということなので、ほとんどが受け売り、抜粋になってしまいます。 石井先生の抜粋元のHPの内容は、著書として加筆修正が加えられ出版されていますので御参考にしてください。 <究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり (単行本) 石井 直方 (著)> http://www.amazon.co.jp/%E7%A9%B6%E6%A5%B5%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E7%94%9F%E7%90%86%E5%AD%A6%E3%81%A8%E5%8A%B9%E7%8E%87%E7%9A%84%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%80%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A-%E7%9F%B3%E4%BA%95-%E7%9B%B4%E6%96%B9/dp/4062140985/ref=pd_bbs_sr_1/250-9362035-2247428?ie=UTF8&s=books&qid=1194847205&sr=8-1 ●>1.超回復が起こる前にターゲット筋肉のトレーニングをして、オーバートレーニング状態にすれば、筋肉は小さくなる。 ■小さくなる=萎縮と思いますが、オーバートレーニングをして筋肉を小さくするといった考え方は不健康なのでしない方が良いと思います。 ●>2.脂肪はウエストの内臓脂肪から落ちるから、ウエストの部分痩せは全身の中では容易だと思われる。 ■内臓脂肪に限ればそう思います。 皮下脂肪については、最近いろいろな情報が入ってきて分からなくなりました。 以下●>3.●>4.参考。 ●>3.乳酸をターゲット筋肉に局所的にためて、この濃度に比例して脳下垂体から成長ホルモンが分泌される。 >成長ホルモンが脂肪を分解するのですが、この場合の成長ホルモンは全身に行くと思われますが、 >局所的に乳酸濃度の高い筋肉に多くの成長ホルモンが行くのではないかと思いますが? >どうでしょうか? >4.筋肉のすぐ周りには皮膚も脂肪もあるわけで、ターゲット筋肉の周りの脂肪は多くの成長ホルモンによって分解され、 >結果、細くなる。 ■成長ホルモンについて脂肪細胞の中性脂肪の分解を促進する作用があると、聞きます。 私は、部分やせについては懐疑的でした。 しかし、月刊ボディビルで「クリス(クリス・アセート)に質問」というコーナーがあるのですが、 そこでまさにこのような「部分痩せが可能である」と掲載されていました。 また、東大の石井直方教授はHPウエブリーグ上で、「部分やせは可能だ」と憶測を述べておられます。 ※残念ながら、実証はまだのようです。 ★は、重要事項のチェックで入れました。 <ウエブリーグ:石井直方様ページ:2007/3/5:エアロビック運動でより効果的に脂肪を落とすには?:「休み休み運動」のすすめ> http://www.webleague.net/information/coach/qandadet.php?qandaid=1875&teachid=3 <以下抜粋> ▼エアロビック運動でより効果的に脂肪を落とすには?:「休み休み運動」のすすめ 運動生理学では、「運動によって体脂肪を落とすには、低~中強度のエアロビック運動を長時間行う必要がある」ということが半ば常識になっています。 実際、アメリカスポーツ医学会(ACSM)の2006年の指針でも、「最大酸素摂取量の40~60%の強度(40~60%VO2max)の運動を、 一般人では最低20分以上、肥満の場合には45~60分持続すること」となっています。 これは原則的には正しいのですが、たとえ強度が低くとも、45~60分間も運動を持続するのは簡単なことではありません。 そこで、「休み休みやっても効果があるのではないか?」という研究もいくつか行われてきています。 私たちの研究グループでは逆に、「むしろ休みを途中に入れた方がより脂肪が落ちる」という確証を得つつありますので、 今回はこの点についてご紹介します。 【運動の強さと脂質代謝】 体内で脂質を分解してエネルギーを得るには、酸素を用いて酸化するしか手はありません。 したがって、運動によって直に体脂肪を減らそうとすると、エアロビック(有酸素)運動を行う必要があります。 もちろん、安静時の代謝を高めて脂肪を減らすという、もう一方の戦略も重要ですが、 今回はエアロビック運動そのものに焦点を当ててお話しします。 安静時には、エネルギー源のうちの約半分を脂質が、残りの約半分を糖質が担っています。 運動を始め、強度を徐々に高めてゆくと、40~60%VO2maxくらいまでは、同程度(約50%)の脂質依存度が維持されますが、 この強度を超えると、さらに必要となる分のエネルギーは主に糖質によってまかなわれるため、 糖質への依存度が高まります。 したがって、低~中強度の運動を長時間行った方が、効率よく脂肪を落とすことができるわけです。 時々、低~中強度の運動をした時にだけ脂肪燃焼のスイッチが入るかのように誤解されますが、 そのようなことはありません。 【体脂肪の分解と脂質代謝】 体脂肪の減量には、最終的に脂肪組織の中の脂肪細胞に蓄えられている中性脂肪を減らす必要があります。 脂肪細胞内の中性脂肪は、ホルモン感受性リパーゼという酵素によって、脂肪酸とグリセロールに分解されます。 これらが血中に遊離し、筋などに取り込まれてエネルギー源となります。 ★脂肪細胞のホルモン感受性リパーゼは、アドレナリン、ノルアドレナリン、 成長ホルモン、インターロイキン-6(IL-6)などのホルモンによって活性化されます。 一方、インスリンはこの酵素の活性を抑制し、同時に糖の取り込みを活性化します。 【運動の持続時間と脂質代謝】 血中の脂肪酸(遊離脂肪酸)とグリセロールを測りながら、低~中強度のエアロビック運動を開始すると、 なかなかこれらの濃度が上昇してこないことがわかります。グリセロールは運動開始とともに徐々に上昇しますが、 脂肪酸は15分ほどしてから徐々に上昇しはじめます。 いずれも、はっきり上昇したと認められるまでには20分ほどかかりますので、 「20分以上運動を持続しないと脂肪は分解されない」ということになります。グリセロールの上昇が比較的早いのは、 おそらく細胞膜を通りやすいアルコールだからです。 【運動中のホルモン変化】 脂肪の分解と血中への放出がなかなか進まない理由のひとつは、ホルモン反応にあります。 低~中強度の運動ではホルモン応答が鈍く、血中のアドレナリン、成長ホルモンなどは緩やかに増加し、 インスリンも緩やかに減少します。これと対局にあるのが、筋力トレーニングなどの強度の高い運動で、 これらのホルモンはす速く反応します。 実際、私たちのグループでは、エアロビック運動の前に筋力トレーニングを行うことで、 エアロビック運動中の脂質代謝が増強されることを見いだしました。 【「中休み」を入れた方が脂肪の分解が高まる】 さて、上記の「筋トレ→休息→エアロ」と同様の効果は、 うまくすると「エアロ→休息→エアロ」でも起こるかもしれません。 そこで私たちは、60%VO2maxの運動を1時間行う場合と、20分の休息をはさんで30分ずつ行う場合で、 ホルモン応答と脂質代謝がどのように異なるかを調べました。 その結果、アドレナリン、成長ホルモン、インスリンなどの応答は、 運動を分割した方がトータルとして大きくなることが分かりました。 また、血中の脂肪酸とグリセロールも、脂質へのエネルギー依存度も、最終的には運動を分割した場合の方が高く、 しかも運動終了後にもしばらく高いレベルが維持されました(otoら、2006)。 【理想的なプログラムは今後の課題】 この結果は、あまりに長く運動を持続するより、適宜「中休み」を入れた方が、 脂肪の減量には効果的であることを示唆しています。しかし、何故そうなのかはまだ不詳です。 おそらく、運動から脂質代謝に至る数多くのステップのうち、 いくつかの箇所は運動を一時停止してもしばらく「オン」の状態にある、すなわち自動車でいえば 「アイドリング」のような状態にあるためと想像されますが、今後の研究が必要です。 また、「最も効果的な運動時間と休息時間」を知るためにも、数多くの実験を行ってゆく必要があるでしょう <抜粋終わり> <ウエブリーグ:石井直方様ページ:2005/12/1:内分泌器官としての筋> http://www.webleague.net/information/coach/qandadet.php?qandaid=1679&teachid=3 <以下抜粋> ▼内分泌器官としての筋 以前、「脂肪組織が内分泌器官としてもはたらくこと」を紹介しました(2002年9月号)。 脂肪細胞は単にエネルギーを貯蔵するだけでなく、レプチン、アディポネクチン、レジスチン、TNF-αなど、 約20種類に及ぶ物質を分泌し、これらが脳を含む他の器官のはたらきに影響を及ぼします。 中でも、レジスチンやTNF-αは、糖尿病や動脈硬化の直接の原因物質となることから、 脂肪を増やし過ぎないことが健康のたにも重要となるわけです。 一方、骨格筋も単なる運動器ではなく、さまざまな物質を分泌する内分泌器官としてはたらくのではないかという発想も可能になります。 私自身はこうした着想をもって研究をしてきましたが、 最近、全く同じことを考えている研究者が世界にいることがわかりました。 Pedersenというデンマークの免疫学者のグループです。 そこで今回は、最近の研究をもとに、「筋が運動すると、健康によい物質を分泌するのではないか?」という可能性について 探ってみます。 【運動すると筋はいろいろな物質を出す】 筋が運動すると、何種類かの「成長因子」と呼ばれる物質を分泌します。 例えば、強い筋運動によって、ミオスタチンという成長因子の生成・分泌が低下し、IGF-I(インスリン様成長因-I)の生成が増加します。 また、私たちの最近の研究から、血管を新生するはたらきをもつVEGFという成長因子の生成も増えることがわかりました。 ミオスタチンは筋の成長・肥大を抑制し、IGF-Iはこれを促進しますので、これらの物質は、運動やトレーニングに適応して筋が肥大するという、 局所的適応を担っているものと考えられます。 【内分泌器官の条件】 内分泌器官は、ホルモンを分泌する器官です。ホルモンは、全身を循環し、 他器官のはたらきを微量で調節する物質をいいます。 上に挙げた成長因子は、微量でさまざまな細胞の機能を調節する物質ですので、ホルモンにもなりえます。 しかし、筋が分泌した成長因子が、筋以外の器官に作用を及ぼさなければ、「筋が内分泌器官である」とはいえません。 脂肪組織が分泌するレプチンは、中枢神経にはたらいて食欲を抑えたり、行動活性を高めたりしますので、 脂肪組織は立派な内分泌器官といえます。 【最初の「ミオカイン」:IL-6】 以前から、筋運動後に、インターロイキン-6(Interleukin-6;IL-6)という物質の血中濃度が上昇することが知られています。 インターロイキンとは、「白血球の間で情報伝達をするタンパク質」という意味で、 炎症、浮腫などの一連の免疫反応が起こるときに白血球から分泌される「サイトカイン」の一種です (上記の成長因子もサイトカインに含まれます)。 筋運動後に増加するIL-6も、筋の微小損傷に伴って起こる免疫反応によるものと考えられてきました。 しかし、Pedersenら(2005)は、筋が運動すると、 1)筋損傷とは無関係に筋線維そのものからIL-6が分泌されること、 2)こうして増加した血中IL-6が、血管壁に対して炎症を起こしにくくする作用(抗炎症作用)をもち、 動脈硬化を予防する効果があること、を示しました。 このことは、筋が内分泌器官でもあることを強く示唆します。 彼らはまた、脂肪から分泌されるレプチン、レジスチンなどのサイトカインが「アディポカイン」と総称されるのにならい、 筋から分泌されるサイトカインを「ミオカイン」(myokaine)と呼ぶことを提唱しています。 【IL-6のさまざまな効果:「部分やせ」は可能だ】 炎症反応の進行に伴い、インターロイキンはIL-1からIL-10まで、番号順に作られていきます。 IL-6は、炎症中期に現れることから、炎症反応の収束にかかわると考えられます。 したがって、筋が運動後、IL-1などを経由するとなくIL-6を分泌すると、抗炎症効果をもたらすのでしょう。 また、IL-6は、 1)肝臓にはたらいてグリコーゲン分解を促進する、 2)脂肪細胞にはたらいて脂肪分解を促進する、 3)脳にはたらいて「疲労感」を引き起こしたり、神経細胞のアポトーシス(プログラム死)を防いだりすることなどが示唆されています。 これらの点については、★まだ実証されたわけではありませんが、 筋から分泌されるIL-6が脂肪分解を促進するとなれば、当然よく動かした筋の近傍にある脂肪は落ちやすいことになります。 ★つまり、「部分やせ」が可能なことになるでしょう。 【筋を動かすことが健康につながる?】 これまでのところ、「ミオカイン」と呼べるものはIL-6のみですが、それでも肥満、動脈硬化、 認知症などを防ぐ効果のある物質を筋が分泌することになります。 さらに、IGF-IやVEGFをはじめとしたさまざまな成長因子が、器官にも影響を及ぼすことが実証されれば、 これらもミオカインの仲間入りをすることになるでしょう。 全く新しい物質が発見される可能性もあります。筋は体重の約40%もの割合を占めますので(30歳台の男性)、 全身の筋をよく動かすトレーニングは、まさに「最大の内分泌器官」を活性化し、 「健康に良い物質」の分泌を促すことになるでしょう。 また、高強度の運動を伴わずに、筋にこれらの物質を効率的に分泌させる方法が開発されれば、 最先端医療にもつながる可能性があり、実際にそのような研究を行っているところです。 <抜粋終わり> ●>5.加圧理論により、筋トレに加えて同時にターゲット筋肉を手のひら等で押さえるだけでも、小さ いながら血流制限を加速させ、同時に意識がターゲット筋肉にいく事とあいまって、さらに新しい 毛細血管を作り※、多くの細胞に成長ホルモンを供給することができる。 ※今まで血液がやって来なかった毛細血管に加圧によって、血液がくるようになったとも考えられ る。 ■そうだと思います。 ●>6.女性のニーズとして、ウエストは細くしたいが、バストは今のまま残すか大きくしたい女性が多 いと思われるので、部分やせはできるが、部分太りは難しい。しかし、これも、大胸筋など胸の筋 肉を厚くし、バスト周辺の筋肉を細くし、また、腕を細くすることによって、大きく見せる事は可 能だと思われる。胸の脂肪に関しては、男性ホルモンと成長ホルモンは同じ脳下垂体から分泌され るのだから、女性ホルモンも同じだと思うが、当方、男性の為、コメントできません・・(笑) ■部分やせはは懐疑的でしたが、そうだと思います。 ●>7.女性の場合、胸は大きくならないと最初からあきらめていて、勉強して挑戦しようとしない人が 多いように思う。女性のみなさんも勉強、研究して色々挑戦して欲しいものです。乳腺発達型と脂 肪型があるようですが、これ以上は・・・・ ■筋トレで作った、筋肉質の胸が良いかどうかは別として、大きくなることは確かです。 私は残念なことに男なのですが、7年間で、15cm(93?→108cm)位大きくなりましたから。 胸の谷間も出来ましたし。 ●資料 <ウエブリーグ:石井直方様ページ:2001/11/9:成長ホルモンは体脂肪を減らすか?> http://www.webleague.net/information/coach/qandadet.php?qandaid=691&teachid=3 <以下抜粋> ▼成長ホルモンは体脂肪を減らすか? 前回、15年ぶりのコンテスト復帰戦が、全日本クラス別選手権6位に終わったことを報告しました。 その後、体調の回復が順調に進んだこともあり、9月2日の社会人マスターズ大会で、 大河原久典選手を何とか抑えて優勝することができました。 今年のトレーニングの特徴は、エアロビクスを全く行わなかったこと、「加圧トレーニング」を導入したこと、 食事制限をあまり行わなかったことです。にもかかわらず、体脂肪が予想以上に減ってくれました。 この一要因として、成長ホルモンのはたらきがあげられるでしょう。 【アナボリズムとカタボリズム】 私たちのからだは、エネルギーを得るために、グリコーゲン、中性脂肪、 タンパク質などの大きな分子を小さな分子に分解していて、 これをカタボリズム(異化)と呼びます。一方、組織や器官をつくり、維持するために、アミノ酸、グルコース、 脂肪酸などの分子からさらに大きな分子を合成していて、 これをアナボリズム(同化)と呼びます。異化と同化を合わせて代謝と呼びます。 代謝に関わるホルモンは、主として異化を刺激するもの(カタボリック・ホルモン)と 同化を刺激するもの(アナボリック・ホルモン)に大別できます。 前者の代表例はコルチゾールやアドレナリン、後者の代表例はインスリン、成長ホルモン、男性ホルモンなどです。 【成長ホルモンは「二刀流」】 そもそも成長ホルモンはアナボリック・ホルモンですので、ほとんどの細胞や組織の成長を促すものと長い間考えられてきました。 脂肪組織をつくる脂肪細胞もその例外ではありません。 ところが、1980年代になって、成長ホルモン欠損症(GHD)が体脂肪の増大を伴うこと、 GHD患者に成長ホルモンを投与すると体脂肪が減少することなどが次々とわかってきました。 そして現在では、成長ホルモンが筋や骨などに対してはアナボリックな作用をもち、 体脂肪に対してはカタボリックな作用をもつという、 「両刀使い」であることが、疑いのない事実として受け入れられるようになってきました。 【成長ホルモンの分泌リズム】 成長ホルモンは脳下垂体から分泌されますが、その分泌は、15分ほどでピークに達し、 60分ほどで元に戻るというように、「パルス状」に起こります。 成人では、こうしたパルス状の分泌が1日8回ほど起こります。 その大きさには大小があり、睡眠後に大きな分泌が起こることはよく知られます。 加齢とともに、1日当たりの分泌回数と分泌のピーク値の両者が減少していきます。 一般成人では1回の分泌量の平均値は血中濃度にして15~20μg/l とされています。 【1回の注射で脂肪が分解された】 臨床で多量の成長ホルモンを投与する場合ではなく、 こうして自然な状態でパルス状に分泌されるような程度の成長ホルモンによっても体脂肪は分解されるのでしょうか? これに対する解答が、Moller らによる最近の一連の研究によって明らかになりました。 彼らは、200μgの成長ホルモンを静注して血中成長ホルモン濃度のピーク値が約18 μg/l になるようにし、 その直後の体脂肪の分解を調べました。体脂肪は、脂肪細胞の中で中性脂肪として蓄えられています。 脂肪細胞は必要に応じ、これを脂肪酸とグリセロールに分解し、血液中に遊離します。 したがって、血中の脂肪酸とグリセロールの濃度は、体脂肪の分解の指標になります。 上記のように成長ホルモンを1回注射した結果、その2時間後には血中脂肪酸、グリセロールともに約2倍に増大し、 自然におこる程度の成長ホルモンの分泌が、体脂肪の分解を引き起こすのに十分であることが示されました。 【腹の脂肪と太腿の脂肪の違い】 Moller らのグループはさらに、「マイクロダイアリシス」という方法を用い、腹部の皮下脂肪、 大腿部の皮下脂肪のそれぞれの組織で局所的に遊離されるグリセロールの濃度を調べました。 その結果、成長ホルモンの投与によって、腹部の脂肪の方が、大腿部の脂肪に比べ、 多くのグリセロールを遊離することが示唆されました。 【細胞レベルのメカニズムは?】 培養したヒト脂肪細胞に成長ホルモンを与えると、生体内の場合と同様、脂肪酸とグリセロールが培養液中に遊離されます。 しかし、成長ホルモンがどのようなメカニズムで脂肪分解を促すのかはまだよくわかっていません。 脂肪細胞中で脂肪分解を担うのは、「ホルモン感受性リパーゼ」という酵素です。 この酵素を強く活性化するのはノルアドレナリンで、成長ホルモンではありません。 成長ホルモンはおそらく遺伝子にはたらいて、この酵素自体の生合成を促すのであろうと想像さています。 【成長ホルモンを分泌させるトレーニング】 以前、筋中の乳酸濃度を高めるようなレジスタンストレーニングがノルアドレナリンと成長ホルモンの分泌を強く促すことをお話ししました。 したがって、こうしたトレーニングは体脂肪、特に腹部の脂肪を減らすのにも効果的と思われます。 その典型が「加圧トレーニング」ですが、一般的なトレーニングでも、成長ホルモンの分泌を促すさまざまな工夫が可能です。 この点については、最新の情報も含め、改めてご紹介します。 <抜粋終わり>
お礼
ありがとうございます。
補足
ありがとうございます。 >>いいおおしりしてますね 着衣の状態でですよね(笑)