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オプションSQの週の注目点と相場展望
- オプションSQの週では、9500円のプットに大きな建て玉があり、ブル派とベア派の対立が激しくなっています。
- リバランスとは、プット・ショートの業者がイン・ザ・マネーになった場合に先物の売りでヘッジをかけることを指し、逆鞘の結果、オーバーシューティングが起こることがあります。
- 週末には日銀のボード・ミーティングやG7があり、売り込み難い状況が予想されます。オーバーシューティングがあれば短期的には買い場となりますが、タイム・スケールを短くして戦う必要があります。
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株価指数オプションは買手がいれば必ず売り手がいます。従ってゼロサムの世界ですから建玉が多いから買いとか売りという論争はあくまでもそういう人達が思惑をはった場合に行くという仮定の話だということを前提に聞いてください。真実は定かになりませんから話半分に聞くことをお勧めいたします。 9500円のプットを100枚買っている場合、金融機関の人間はこの見合いに現物で指数50枚相当を買っています。これをデルタヘッジと呼びます。同プットを100枚売っている人は指数50枚相当を売っています。何故この様なことを行っているかと言うと、オプション売買は相場が上下どちらに動くかという勝負ではなく、振れ幅が大きいか小さいかの勝負を行っています。オプションのプレミアムから想定できる振れ幅よりも大きければ買い方の勝ち、小さければ売り方の勝ちです。デルタヘッジは水準が変わればオプションの買い方も売り方も新たな売買を繰り返します。基本的に、買い方は株価が上昇すれば売り下落すれば買いで、売り方はその逆です。 前述のお話がご理解いただけたとして、足元の相場解説をいたしますと、9500円の建て玉が立ったのは相場水準がもっと上のレベルです。相場が下落して9500円に近づくにつれて、オプションの買い手がデルタヘッジの現物買いを入れるため、ここが下げの抵抗水準として機能しました。9500円を大きく割り込めば売り方が現物の売りを出さざるを得なくなったのですが、どうやらそれを我慢しきったという動きだと思います。 (建玉が多いオプション行使価格の所を相場の節目として捉えております) 明日のSQに関しては、どのような思惑が貼られるか判りませんし他の材料もありますから正確なことは言えません。私の考えでは、下落の保険としてプットオプションを買っていた人が多くそのような人は前述の株買いのヘッジをしていないと思います。そうであるならば、SQで現物の売りは出ず、プットの売り手が売っていた現物の買戻しのみが入ることから相場は上昇するという方向だと思います(本日その思惑で動いたかもしれませんが)。 >オプションSQとはワラントみたいなもんなんでしょうか? SQとは、コールやプットの売りや買いの建て玉が残った時に、SQ当日の寄付きから計算される指数の価格で建て玉の決済が行われるということです。 >2、3月危機に株を買い込もうと思って勉強してます。 本当の危機はペイオフ実施の4月以降だと思います。但し今回のペイオフも普通預金は全額保護ですから、来年4月前後が本当の山場かもしれないと思っています。弱き過ぎると思われるかもしれませんが、私は日本回復のシナリオが描けないうちは株に積極的な投資を行うべきではないと考えています。 できるだけ平易な言葉で書きたかったのですが、オプションの話になると専門的な用語を入れざるを得なくなります。ご容赦ください。
お礼
回答ありがとうございます。 ぜんぜん読めなかったものがおぼろげながら内容が掴めそうです。でももう少し理解したいので連休中にもう一度よく読ませてもらおうと思います。 本当の危機はペイオフ実施の4月以降という考えはありませんでした。ひとつ頭に残しときます。 ありがとうございました。