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常温の1リットルの純水の中で、H+ + OH- → H2O という反応は1秒に何回起こっていますか?
常温の水において、おおむね [H+][OH-] = 10^(-14) (mol/L)^2 http://www.geocities.jp/amy_chemistry/chemistry28.html という関係が成立することは、高校の化学で習いますが、 常温の1リットルの純水の中で、 H+ + OH- → H2O という反応の頻度 (= H2O → H+ + OH- という反応の頻度) は1秒に何回ですか? (化学カテで質問したのですが、回答が得られないため、物理カテで再度投稿させていただきました)
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ついでに、こっちのURLも参考にして下さい。
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- ojisan7
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訂正させて下さい。No2で、平衡状態において、反応速度定数k1や逆反応速度定数k2を求めることは困難であることを書きましたが、「温度ジャンプ法 (T-Jump Metod)」を使うことにより、測定可能であるようです。下記URLには水の解離の正逆速度定数についても、掲載されています。参考にして下さい。
- ojisan7
- ベストアンサー率47% (489/1029)
反応が右に進む速度定数をk1とし、左に進む速度定数をk2としたとき、速度定数の比k1/k2は求めることができます。しかし、k1やk2を求めたり、測定することは、原理的に不可能のような気がします。
- chirashizushi
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0回ですね(^^;
お礼
ありがとうございます。 逆にこちらが解説しちゃってすみませんが、 水の中では、絶えず、 ・H+ + OH- → H2O ・H2O → H+ + OH- の両方が起こっており、両社の頻度が同じなので、常に、 [H+]=[OH-]=10のマイナス7乗モル/リットル となっています。 この値(濃度)は温度に依存します。 結婚と離婚の頻度が同じなので、全体として夫婦の総数が一定になっています。 ちなみに、 半導体物理でも、真性半導体の電子とホールの数の関係は、全く同様の理屈で決まっており、いわば、N型不純物を加えれば酸性、P型不純物を加えればアルカリ性(例え話なので、NとPが逆でもいいですけど)になっています。 電子とホールが合体すれば、電荷がゼロ(中性)になるようなイメージです。
お礼
ありがとうございます。 3度も回答していただいたのに、まとめてお礼を申し上げる無礼をお許しください。 私自身でも、その後考えていまして、もしかしたら活性化エネルギーと似た手法で求めることができるのかな?と何となくは思っていたのですが、具体的にどういう式を立てて、どう実験すれば求められるのかが思い浮かびませんでした。 ご紹介いただいた2つの英文リンクは、素晴らしいですね。 よくぞ探し当てていただきました! 解離のほうが、 kf = 2.5E-5 sec-1 なので、これに1リットルのH2O分子数をかければ、1リットル中の解離回数ですね。 2.5E-5/s x 1E3g/L x (1/18)mol/g x 6.0E23/mol = 2.5/3.0 x 10^(-5+3+23) /(s・L) ≒ 1E21 回/(s・L) 自分の計算に自信がないので検算します。 私、計算が苦手なんです。(笑・・・だけど本当です。) 結合のほうの定数は、 kr = 1.4E11 M-1 sec-1 たしか、Mって、mol/L のことでしたよね? だとすれば、 kr = 1.4E11 L/(mol・s) H+ も OH- も、濃度は 1E-7mol/L なので結合頻度は、 1.4E11L/(mol・s) x 1E-7mol/L x 1E-7mol/L = 1.4 x 10^(11-7-7) mol/(L・s) = 1.4E-3 mol/(L・s) = 1.4E-3/(L・s) x 1mol = 1.4E-3/(L・s) x 6.0E23 ≒ 9E20 ≒ 1E21 回/(L・s) 合いました! ・・・しかし、途中で計算ミスを発見して後戻りした回数が4回でした。(笑・・・だけど本当です)
補足
すみません。 自分のためにメモを残す意味で、ここに書きます。 1E21 回/(L・s) という数字が出たわけですが、 水素イオン濃度は、 1E-7 mol/L = 6E16/L ですよね。 ということは、 水素イオンの平均寿命は、 6E16/L ÷ 1E21/(L・s) = 6E-5 s ≒ 1/(2E4弱) s なので、 水素イオンとOHイオンは、1秒間に2万回、世代交代しているということですね。 また、 1リットルの水分子の個数は 1L x 1E3g/L x 1/18 mol/g x 6.0E23個/mol = 1/3 E26 個/L ≒ 3E25 個 なので、 3E25 ÷ 2E4/s弱 = 2E21s 若しくは 3E25 x 6E-5 s = 2E21s これが水分子が「新しいH2O」に1世代交代する平均時間ですね。 2E21s = 2E21s / 3.6E3s/h = 0.6E18h = 6E17h = 6E17h / 24h/d = 0.25E17d = 2.5E16d = 2.5E16d / 3.6E2d/y = 0.7E14y = 7E13y 宇宙の年齢が 2E10y ぐらいなので、 常温の純水が「1世代生まれ変わる」ためには、これまでの宇宙の歴史の数千倍の時間が必要なんですね。 これは、私にとっては、ちょっと意外な結論で、驚きました。 あくまでも、何とも反応させず、何も溶かさず、純水のままで、しかも常温で放置したシチュエーションなのですけど、 それにしても意外でした。 ありがとうございました。