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植物繊維の柔軟性の持続について

麻や亜麻仁(フラックス、Flax)のような植物の茎は、枯れて水分を失うと脆くなり容易に折れてしまいますが、織物の原料として使われるこれらの植物繊維は、どのような仕組みで長期にわたる柔軟性を保つことができるのでしょうか? 和紙や紙幣に使われる楮や三椏の繊維についても、同じような疑問を持っています。

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  • DexMachina
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回答No.1

植物の茎をそのままで乾燥させた場合、繊維以外のものによって繊維同士が 横方向に結合された状態になっています。 この「横方向のつながり」が、柔軟性を損なわせている原因ではないでしょうか。 木綿糸10本をよったものと、同じく木綿糸10本を少量の洗濯のりで 固めたものとを想像してみて下さい。 前者は糸同士で横滑りが可能なため柔軟ですが、 後者はのりで固められているために、その強度を越えた力を掛けると 折れてしまいます。 ただ、この例では、使われている木綿糸自体が何本もの繊維を撚り合わせて できたものなので、曲げの力がかかると、 繊維が切れるよりも先に、のりの拘束が外れるため、 繊維としての柔軟性を取り戻すことができます。 しかし、植物の茎の場合は、繊維がばらばらに存在しており、 横のつながりもそれなりに強いため、曲げることによって 曲げの内側には圧縮の、外側には引っ張りの力が大きくかかり、 結果としてそれぞれちぎられてしまうことになります。 ・・・ということで、こういった現象を防ぐ為には、繊維の周りの余計なものを 除去して、ばらばらの繊維にすることが重要になる、ということだと思います。

参考URL:
http://www.hm2.aitai.ne.jp/~row/how%20made/howwashiismade.html
noname#17853
質問者

お礼

植物の繊維は柔軟性はあるが延性に乏しい。したがって繊維の集合体が互いに拘束されたまま曲げられると外側の繊維が伸びの限界を超えて切断するということですね。ということは一本の繊維自体は、乾燥した状態でいつまでも柔軟性を保つわけですね。 有り難うございました。

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