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衆議院の選挙方式について
現在の衆議院の選挙方式、つまり小選挙区比例代表並立制を中選挙区制に変えようという動きがあると聞きましたが、それはなぜでしょうか? お詳しい方いらっしゃいましたらお教え下さいませ。よろしくお願いします。
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選挙制度は最終的には国会で決定されますが、各政党が選挙制度をどのようなものにしたいかの判断基準として以下のような要素が考えられます。 1.民意をいかに正確に反映させる制度であるか 2.安定した政権樹立もしくは政権交代が行なわれやすいか 3.金のかからない制度であること 4.派閥を解消する。同士討ちをふせぐ 5.解りやすいこと 6.自分の党に有利な制度であること 現在の小選挙区比例代表並立制の小選挙区制は2.3.4.5.を狙いとした制度といえますが最大の理由は現在の与党自民党に有利な制度だから多数を持って制定したといえます。 比例代表制は尤も多様な民意を反映した制度といえますが、小選挙区制度と中選挙区制度を比較すると 小選挙区 定員は1名であり当選者以外の候補者に投票された民意は全く反映されなくなる。 たとえば3党の候補者が拮抗して競った結果当選者は34%の得票率で当選したとすると、他の2人の落選した候補者が獲得した66%の民意は反映されないことになります。 中選挙区制 定員は3~5名でありより民意が反映された制度といえます。、例えば定員3名で4党(または3党の4人)の候補者が拮抗して競い28%、26%、24%、22%の得票順であったとすれば上位3人の合計78%の民意が反映されます。 小選挙区制は一般に大政党(比較第一党)に有利であり、中選挙区制は第二党以下の党にも当選のチャンスがあります。小選挙区制は2大政党には単独で過半数を得る可能性の高い制度ですが第3党以下の政党には極端に不利になります。 中選挙区制は当然第3党以下の公明党、共産党、社民党等が望む制度といえます。
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- nacam
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小選挙区制の場合、全てがAかBかの二つのうちからの判断となります。 たとえば、A党が、対中国強硬、増税、福祉縮小を主張し、B党が、対中国融和、歳出削減、福祉拡大を主張した場合、対中強硬、歳出削減、福祉縮小の考えの人は、どちらを選べばよいのでしょうか? 本来小選挙区制は、多様な考えを持つゆるやかな集団どうしの個人の選択(アメリカのように党議拘束しない)や、論点を明確にし、個人ではなく政党どうしの選択(イギリス式)の場合に有効であり、個人で選挙を行い、党議拘束をかけるのは、小選挙区制になじみません。 選挙で個人を選ぶのに、政党での対応を求められるのは不合理です。 小選挙区制を維持するのであれば、党議拘束の禁止か、個人での選挙を行わない(投票は政党名にするなど)事が必要です。 現行の個人選挙制度を維持するのであれば、中選挙区制が、はるかに望ましいと思います。
- suirankoukou
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NO1の方のおっしゃるとおりです。政権を取れる可能性のない、もしくはとる気のない政党が中選挙区制を支持しますね。つまり第3位以下の政党です。昔の社会党は第2位政党でしたが、政権をとる気がないと見えて反対でしたね。全く根性のない人たちです。
- ipa222
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中選挙区に有利な人たちが言っているだけです。 小選挙区は二大政党に集約することを誘導し、政権交代を容易にします。 政権交代をしたくない政党や議員は、中選挙区で楽に選挙をしたいのでしょう。