ゼロというのは、預金金利がゼロということです。
こうすることで、銀行は資金の調達コストがほぼゼロになります。
また、企業は最低限の金利で融資を受けることができます。
景気対策になるのですが、同時に、不良債権で死にそうな銀行も
預金金利を払わなくて良いので、元本を引き上げられない限り
(つまり、預金を皆が引き出したりしない限り)
潰れなくてすみます。
現在の操作目標ですが
恐らく、長期金利の低め安定でしょう。
というのは、国債を大量に売る必要があるからです。
もしも、長期金利が上がってしまうと
既存発行国債の価格が暴落してしまい、
見かけ上値段の高い(利回りの低い)新規国債が売れなくなります。
で、新規国債の利回りを上げると、国債そのものは売れますが、
ゼロ金利政策そのものが破綻します。
ということは、不良債権を抱えた銀行や借金の多い企業は
利払いの必要が生じ(★)、破綻がはじまり、
デフレなんかより数十倍(数百倍とはいいませんが)スタグレーション
(不況下のインフレ-ション)がやってきます。
★たとえば、今、金利が5%なら、
ダイエーは絶対に再建できません。
借金2兆なので利息が年1000億!。
実に売上の1割(利益じゃなくて)を利払いに廻さないと
いけなくなるからです。