本来は#1さんのおっしゃる趣旨どおり、実行されるべきですし、ほとんどの大学では守っているでしょうが、中には実行しない大学もあるはずです。
たとえば実際、今年の立命館大学理工学部の第2問で、3点を通る「平面の方程式」が出題されています。
平面の方程式は範囲外じゃないか、と受験生は思うかもしれません。しかし、非常に丁寧な誘導が付けてあるところからすると、これは「逸脱には当たらない」と思われます。つまり、既知・学習済みの内容であることを前提として問題を解かせているのではないからです。覚えた公式によって問題を解いていくのではなく、誘導によって、平面の方程式を作らせていく問題になっていて、それに必要な内積や直行条件については今の課程で既知だからです。
立命館大学は、「入試問題を通じて、この部分を学んでください。大学に入ってから必要なのですから。」と言っているかのようです。
対数計算をしない、などと書いてあっても、特にこれについては鵜呑みにしない方がいいです。というのは、もしあなたが理系なら、対数計算せずに、どうして、微分・積分が満足にできるでしょう。文系でも経済学部・栄養学部など、対数の必要とされる分野は多いのです。大学へ行ってから勉強しなければならないでしょう。
旧課程で学んできた人にとっては立命館の先の問題はとても易しいですが、はじめて出会った人にはそれなりにしっかり考えなければならないはずです。
対数計算をしない、という学習指導要領のあり方がおかしい、と感じている先生が多ければ、おそらくなしくずし的に出題されていく、と思います。
あなたの所属高校の先生に聞いてみてください。
実際対数計算をさせている教科書はあるし、参考書もその文言は全く無視していると思います。ここ何十年と「対数計算」は高校数学の中に位置してきたので、そうやすやすとはずされるはずがないと思います。
以上 長々としゃっべってしまいました。