甘辛味とは一体どんな味なのか?
忘れてしまいたいことや、どうしようもない淋しさに、包まれたときに男は酒を飲むのだ」と言ったのは誰だっただろう。河島英五だったような気もするが、もしかしたら私が酔っ払ったときに、女だらけの裸祭りで発した一言かもしれないが、今となっては確認の取りようがない。
私は今、焼酎の水割りを飲んでいる。娘に作らせて、象印の魔法瓶に入れてあるので、氷が無くても、明日まで冷え冷えである。よくできた娘のように聞こえるが、実際はそうではない。あの女は、スマホを深夜まで使っていたいがために、嫌々やっているのだ。
今日のオツマミは、チキンカツである。仕事帰りにスーパーで出来合いの物を買ったのだ。しかもタレまで付いて230円、重さは感覚的には250グラムはありそうだ。この価格でこのボリューム、と思っていたのも、さっきまで。タレの袋に(甘辛味)と記されていたが、かけてパクッと一口食べると、とても辛かった。
(甘い)は私にも分かる。(辛い)も分かる。しかし(甘辛い)となると、うやむやである。
「甘くて辛くて、ちょうど良いんかな~」と思っていたのに、現実は辛いのだ。顔の汗でメガネが曇るほどである。
世の中も人生も、甘辛い。いくら甘み成分が含まれていても結局は辛いのだ。甘辛味とは一体どんなものに付けられている味なのか?ココロ(どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている)な意味不明な私に、誰か教えてください。
https://www.youtube.com/watch?v=p47fEXGabaY